授業のスタイル

くすり
中学校における薬教育
平成25年11月27日 教育プラザ
大曽根清朗
学習指導要領にくすり教育が加わります
#
学校保健
 保健管理
 保健教育
 学校保健安全法

#
学校指導要領
保健教育

教科保健

保健指導

体育

特別活動

保健体育

総合的な学習の
時間など
#
学習指導要領とは?
 学校教育施行規則
(昭和22年文部省令第11号)
第74条 中学校の教育課程については、この
章に定めるもののほか、教育課程の基準とし
て文部科学大臣が別に公示する中学校学習指
導要領によるものとする。
#
中学校の保健の学習内容
授業時数は、3学年間で、48単位時間程度
(1)心身の機能の発達と心の健康
(2)健康と環境
(3)傷害の防止
(4)健康な生活と疾病の予防
ア 健康の成り立ちと疾病の発生要因
イ 生活行動・生活習慣と健康
ウ 喫煙、飲酒、薬物乱用と健康
エ 感染症の予防
オ 保健・医療機関や医薬品の有効利用、個人の
健康を守る社会の取組
#
新中学校指導要領解説
(平成20年9月)
オ
保健・医療機関や医薬品の有効利用
医薬品には、主作用と副作用があるこ
とを理解できるようにする。
医薬品には、使用回数、使用時間、使
用量などの使用方法があり、正しく使用
する必要があることについて理解できる
ようにする。
#
医薬品に関する教育
子どもに、生涯にわたり自己の健康管理を適切
に行う能力を身に付けさせることが求められる
中、医薬品は、医師や薬剤師の指導の下、自ら
服用するものであることから、医薬品に関する適
切な知識を持つことは重要な課題であり、学校薬
剤師がこのような点について更なる貢献をするこ
とが期待されている。
#
関係教職員との連携
保健体育科教諭授業
養護教諭
コーディネーター
(授業)
学校薬剤師
サポーター
#
「医薬品」に関する教育における
学校薬剤師の役割
1.サポーターとしての役割
① 教材・資料の提供
② 指導案への助言
2.保健体育科教諭とのT. T(チーム・ティーチング)
3.保健体育科教諭としての講義
○特別非常勤講師制度等の活用
#
T. T. の実施の流れ(例)
チーム・ティーチング(T. T. )とは、保健体育科教諭と学校薬剤師等がそれぞれ
の役割を決めた上で、それぞれの専門性を生かして実施する授業形態
打合せ
・学習指導要領及び解説に
基づいた学習内容や指導の
進め方の確認
授業実施
・指導を進める際の役割分担
などの確認検討会
指導案の作成
・授業評価方法の確認等
#
授業をはじめる前に
-児童・生徒の立場に立つ-
•
「授業」は知識を伝えることが目的ではありま
せん。
• 児童・生徒が必要時に教わったことを実践するこ
とが目的です。ただ知識を伝えて「してはいけな
い」と押し付けるのではなく、児童・生徒に理解し
てもらうことで、例えば「きちんと時間を守って飲
もう。そうすれば一番よくくすりが効くから。そうし
ないと副作用が起きたりするかもしれないから」、
と自発的に行動を変えることができます。
#
事前アンケート
•
「自発的に行動を変えさせる」ためには、児
童・生徒が普段抱えている、くすりに関する問
題点や不安が何かを事前に把握することが
効果的です。
• それらに答えたり、正しい知識を伝えるような
授業を行うことで、より確実に児童・生徒の行
動の変化につながるのではないでしょうか。
協議会ではそのために、事前アンケートを行
うことを提案しています。
#
•
事前アンケートには、例えば「くすりを飲み物な
しで飲んだことがある」などの幾つもの項目があ
り、児童・生徒の多くがその質問ににチェックした
場合、学習テーマD「くすりを飲む時の注意」を使
用するなどの指標となります。
• 事前アンケートの結果による授業内容の選定や、
学習指導案の作成により、より効果的な授業を
行っていただけるものと思います。
#
授業の流れ -4段階で組み立てる-
授業は、身近な話題による導入⇒クイズによる問いかけ⇒実験や模型、
図説による検証⇒まとめ、の4段階があります。問いかけと検証は小さな
テーマ毎に繰り返します。
導入
身近な話題
問いかけ 検証
クイズ
実験・模型・図説
#
まとめ
授業のスタイル
授業は教諭、学校薬剤師の2名による
ティーム・ティーチングが理想です。
授業のプロフェッショナルである教諭(養護教諭または
担任教諭)が授業の組み立てと進行を担当し、くすりの
プロフェッショナルである学校薬剤師が、くすりの専門的
な事項(例えば相互作用など)についての説明を行うの
が、望ましい進行方法です。
#
ティーム・ティーチング方式であれば、児童・生徒から出さ
れる専門的なくすりについての質問に、学校薬剤師が答
えることができます。(当協議会のアンケート結果によれ
ば、児童・生徒より、具体的な医薬品名を挙げられたり、
インフルエンザやサプリメントなど、メディアに取り上げら
れる最新情報についての質問が出されることもあるようで
す。)
また、質問に回答すること
で、児童・生徒は「くすり」の
ことは薬剤師に聞くものであ
るということを体験的に覚え
る事ができます。
#
学校薬剤師へのお願い
文部科学省から
• 保健管理
学校環境衛生基準に基づく適切な環境衛
生検査の実施
• 保健教育
「薬物乱用防止教室」への積極的な関与
放射線に対する不安への対応
#
http://
www.rad‐are.com
おわり
#
追加
参考資料
#
#
#