健康教育導入について

健康教育導入について
宮崎県薬剤師会 健康教育推進委員会
鈴木 啓子
中央教育審議会(63回)総会
(平成20年1月17日)
幼稚園、小学校、中学校、高等学校
及び特別支援学校の
学習指導要領の改善について(答申)
ー教育課程部会の審議結果ー
 中学校:保健体育
個人生活における健康・安全に関する内容を
重視する観点から、医薬品に関する内容に
ついて取り上げるなど、指導内容を改善する。
 高等学校:保健体育
個人生活および社会生活における
健康・安全に関する内容を重視する観点から、
指導内容を改善する。
その際、様々な保健活動や対策などについて
内容の配列を再構成し、
医薬品に関する内容について改善する。
新中学校指導要領解説
(平成20年9月)
保健・医療機関や医薬品の有効利用
医薬品には、主作用と副作用があることを
理解できるようにする。
医薬品には、使用回数、使用時間、
使用量などの使用方法があり、
正しく使用する必要があることについて
理解できるようにする。
新高等学校指導要領
(平成21年3月告示)
生涯を通じる健康
保健・医療制度及び地域の保健・医療機関
医薬品は、有効性や安全性が審査されており、
販売には制限があること。
疾病からの回復や悪化の防止には、
医薬品を正しく使用することが有効であること。
厚生労働省 一般用医薬品
承認審査合理化等検討会
セルフメディケーションにおける
一般用医薬品のあり方について
一般用医薬品が適正に使用されるためには、
一般用医薬品の使用者である国民が、
自己責任の自覚を持つことが先ず求められる。
そのためには、日常の健康管理に努め、
かかりつけ医師、かかりつけ薬局を確保し、
適切な情報の収集に努める必要がある。
さらに一般用医薬品の使用に当たっては、
以下のことに留意する必要がある。
1.購入時、薬剤師等に相談する
2.添付文書をよく読み理解する
3.得られた情報に基づき適正使用に努める
4.有害事象が発生した場合は、
薬剤師等にその旨を伝えるとともに、
必要な場合は早期に受診する
宮崎市郡東諸県郡薬剤師会の
健康教育に対する取り組み
学校から各学校の担当学校薬剤師に
講師を依頼できる体制の整備
: 『講師派遣依頼書』の配付(年度始め)
様々な講義内容に対応する資料の作成
: 学薬研修会(年2回)、最新の情報
事前アンケート・事後ワークシート実施・集計
: 現状把握や資料の改訂に活用
講師派遣依頼書
学校名・担当者・希望日時・対象者・人数
内容
1. 喫煙防止教育 2. 飲酒防止教育
3. 薬物・シンナー乱用防止教育
4. 薬の正しい使い方 5. アンチドーピング
6. 生活習慣・食育 7. その他
健康教育講義実施の流れ
1.講師派遣依頼書を薬剤師会宛に送付
2.薬剤師会から講師派遣書を送付
3.健康教育担当教員と学校薬剤師の間で、
日程、開催場所、講義内容、作成資料、
PCやスクリーン・マイクの準備 等、
詳細について綿密に打ち合わせる
4.事前アンケートの実施、回収、集計
5.講義内容についての最終確認
6.学校薬剤師による講義の実施
専門家として参加する「T・T形式」も可能
7.事後ワークシートの実施、回収、集計
8.講師を担当した学校薬剤師から
薬剤師会に、授業実施報告書を提出
9.年間の実施状況を教育委員会に報告
健康教育の指導充実
教科担任:指導・評価
生徒
養護教諭
:授業
コーディネーター
学校薬剤師
:健康教育の
サポーター
子どもたちが正しい知識を持ち
正確に判断できるように
健康教育を推進しましょう
宮崎市郡東諸県郡薬剤師会 学薬担当理事
学校薬剤師委員会 副委員長 鈴木 啓子