ガイダンス

豊かさとは?
経済学B(マクロ経済学)
第3回
畑農鋭矢
1
豊かさの基準
• 所得
• 効用(満足度)
所得から消費へ
• 厚生
効用の社会化
• 福祉 (well-being)
潜在能力
生活環境の重要性
アマルティア・センの潜在能力
• 同じ所得・消費であれば、同じくらいに幸せか?
• 選択できる能力が重要
=潜在能力
• 選択の自由の保障
⇒政治的には民主主義の優越性
⇒経済的には資本主義の優越性
• 人間開発指数(Human Development Index)
平均寿命、識字率、国民所得
豊かさの測定
• 第1原則
所得(GDP)は豊かさの第1の指標である。
• 第2原則
所得は「1人当たり」で測る。
• 第3原則
所得は「実質化」して測る。
GDP(国内総生産)とは?
• 定義
一定の期間に国内で生産された財・サービスの貨
幣価値の合計
• キーワード1:一定の期間
フロー(⇔ストック)
• キーワード2:国内
GNP(国民総生産)
• キーワード3:貨幣価値の合計
豊かさ=数量(実質)⇒合計できない
⇒貨幣価値に換算合計(貨幣価値=価格×数量)
フローとストック
• フロー
ある一定期間内の経済活動
(例)今月の収入
• ストック
ある一時点における存在量・残高
(例)今月末の預貯金残高
• フローとストックの関係
4月末の預貯金残高=3月末の預貯金残高
+4月中の貯蓄額
例:GDPの測定
小麦農家
パン屋
合計
原料
0
300(小麦)
300
付加価値
500
300
800
生産物
500(小麦)
600(パン)
1100
200(小麦粉) 600(パン)
800
消費財
3つのアプローチ
• 最終財アプローチ
GDP= C + I +
G
+ X -M
消費 投資 政府支出 輸出 輸入
• 付加価値アプローチ
GDP=全企業の付加価値の合計
• 所得アプローチ
GDP=労働所得+資本所得(利子等)