2008年6月16日 計算基礎科学シンポジウム 宇川 彰 筑波大学 計算科学研究センター 数理物質科学研究科 計算基礎科学 ~現在から未来へ~ 1 計算基礎科学 自然の様々な階層において、その基礎法則を見 出し、基礎法則から自然を理解しようとする立場 ミクロの方向:原子核、素粒子 マクロの方向:宇宙 アボガドロ数の原子・分子:物質、生命 ... 計算の重要性 法則(方程式) 計算アルゴリズム 計算機 自然の現象 2 我が国における蓄積 各分野における先駆的取り組み 統計物理学(スピン系等)、原子核物理学(シェルモデル、核反応) 宇宙物理学(構造形成、天体進化等) 素粒子物理学(QCD等 場の理論) ... 計算機開発とのタイアップ PACS/PAX series(1979~) 素粒子物理 GRAPE series(1988~) 宇宙物理、生命科学 Ising machine mTIS (1980年代後半) ベンダによるスーパーコンピュータ(1980年代半ば~) 3 計算基礎科学コンソーシウム設立の経緯 次世代スパコンプロジェクトの発足 平成18年4月 素粒子原子核分野の対応 アプリケーションに関する協力 平成18年3月~ 共用促進に関する意見招請 素粒子論グループにて「共用に関する意見WG」設置・検討 平成19年8月~20年3月 課題選択及び次世代スパコンセンターのあり方についての意 見を提出 平成20年3月 計算基礎科学コンソーシウムへの発展を企画 平成20年3月~ 4 計算基礎科学コンソーシウムの役割 シミュレーションにかかわる基礎科学の研究者が 分野を超えて結集し、技術や情報を共有する環境 を整えることで基礎科学を大きく発展させることを 目指す 異分野融合による新たな研究の創出 研究環境を構築する上での様々な提案 科学技術の他分野や産業界などとの連携促進の窓口 人材育成や循環の促進 人類の資産としての基礎科学の成果を広く社会に アピールしていくこと 5 計算基礎科学コンソーシアムの活動 シンポジウム、ワークショップ等の開催 メーリングリスト等を通じた情報交換 パンフレット・情報誌等の発行 6 計算基礎科学コンソーシアムのメンバー 個人会員: 設立趣旨に賛同する研究者等 分野や身分を問わない。 法人会員: 設立趣旨に賛同する計算機ベンダー等 7 今後の予定 第一回計算基礎科学シンポジウム(本日) 季刊ニュースレター「スパコン科学ファン」の発行 編集室メンバー 石川(KEK)、松古(KEK)、石川(広大)、出渕(金沢大)、延与(京大) 理研主催次世代スパコンシンポジウム2008(9月 16~17日)分科会Eにてパネルディスカッション 8
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