1 特別セッション「好みの計量<2>」 コーディネーター:芳賀麻誉美 (女子栄養大学) 指定討論 狩野 裕 (大阪大学) 2 構造方程式モデリングによる顧客 ベース・ブランドエクイティの測定(2) • 予測変数のあるMTMM行列の分析 – 平均構造モデル 3 加法モデルについて • 多相データの加法モデルでの分析は定番 – 芳賀氏の分析は非常にうまくいっている • 因子Fで説明できる観測指標の変動が大きい • 誤差共分散(方法因子)が小さい • 加法モデルの使用には困難が伴うことが ある – 狩野(1996), Browne(1996) – 因子と方法で説明できる共分散にトレードオフ が生じる 4 個食タイプ・アンケート調査への対数 線形グラフィカルモデリングの適用 • イメージと食シーンに分けて連鎖独立 グラフを適用 • 分析結果は分かりにくい? – 二値データの難しさ – 対数線形モデルの限界(交互作用) – 変数の選択の難しさ • SEMのdiscrete option の可能性 – 検証的だが,20変数ぐらいは分析可能 5 変数の選定 • 分析変数群は揃えておく方がよい? – 頻度の問題で落ちたのか,関係性で落ちたのか 飲み物シーン 「食シーン」 喉渇き 「イメージ」 「イメージ」 「食シーン」 甘補給 飲料替 暑い時 風呂上 食べ物シーン 親しみ シンプル dev=46.65 (df=50) p=0.609 ICEBOX/グレープフルーツ 親しみ 菓子替 定番 甘物欲 おやつ dev=36.227 (df=42) p=0.722 エッセル超バニラ 6 対象空間を共有しない場合の 個人差多次元尺度構成 • INDSCALは共通対象布置の次元の伸縮 により個人差を記述 – たしかに,制約的な仮定 • 共通の対象布置が仮定できるグループ ごとにINDSCALを行う手法の提案 • PARAFACにも応用可能? – ある程度の自動化が必要 7 • グループ数は2,or 3 • 適合の指標があれば便利 – 個人ごとのSTRESS ウォード法 ユークリッド距離 • 予測変数のある INDSCALの開発? 6 5 4 2 H1 H7 H19 H4 H16 H6 H9 H12 H2 H17 H13 H15 H8 H10 H3 H11 H20 H5 0 H14 1 H18 結合距離 3 8 構造方程式モデリングによる 3相データの分析法に関する研究 • 3相データ分析の決定版はない • 小島の方法は,条件(対象)ごとに平均を 調整する簡便法の精緻化 • SEMによるモデリング 9 データの構造 形容詞1 形容詞2 … 形容詞8 回答者1 回答者2 対象1 … 回答者16 回答者1 回答者2 対象2 … 回答者16 … … 回答者1 回答者2 対象99 … 回答者16 形容詞1 形容詞2 形容詞6 … の平均 の平均 の平均 1.6 1.6 … 1.6 1.4 1.4 … 1.4 1.8 1.8 … 1.8 .93 平均開放的な-閉鎖的な モデル E2 E1 平均暗い-明かるい .90 .89 E7 開放的な-閉鎖的な .65 .71 E8 暗い-明かるい E3 E9 .62 平均狭い-広い .97 .26 .95 -.96 -.22 .20 開放性 -.23 .29 .83 好ましくない-好ましい .91 好み .41 平均新しい-古い .67 魅力のある-ない E4 平均しずかな-うるさい E5 .57 平均人工的な-自然な .81 E6 E11 -.82 自然性 -.71 .76 E10 D1 .32 -.51 -.55 .64 狭い-広い .49 .60 10 .59 .66 -.03 .16 .60 .39 .75 .65 -.38 E12 .42 しずかな-うるさい .64 人工的な-自然な .42 新しい-古い E14 χ2=1710.925(df=65), p=.000,χ2/df=26.322,GFI=.859, AGFI=.772, RMR=.046 RMSEA=.126(90%上限=.132, 90%下限=.121) E13 11 Further discussion • 対象レベルと回答者レベルの変動を 区別するのが良いアイデア • 加法モデルは? • 二段抽出モデルが使えないか 12 三相データの分析について • 条件間の共分散構造をどのように規定 するか – 周辺の構造(変数×被験者;条件×被験者)は 設定しやすいが... • 条件による平均の違いから情報を採るか 条件1 条件2 条件3 変数1 変数2 変数3 変数4 変数1 変数2 変数3 変数4 変数1 変数2 変数3 変数4 被験者1 被験者2 被験者3 被験者4 被験者5 被験者6 被験者7
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