市場で勝つ正しい経営投資

市場で勝つ
正しい経営投資
商学部3年23組25番
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調査動機



小売業界は、現在多数乱戦産業
しかも、異業態間競争
以前に調べたCVSの不思議な現象
SEJ
店舗数
平均日販 売上高(百万)
10,985 63.9万円 2,557,000
ローソン
8,077
48.8万円 1,391,000
ファミリーマート
6,122
47.4万円 1,063,000
仮説1
仮説1
従業員数によって、売上高は変
わる。
※1 売上高は、損益計算書に分類される、
単位は百万。
※2 従業員数は、注記・基本項目に分類さ
れる、単位は人。
仮説2
仮説2
広告・宣伝費によって、売上高は変わる。
※広告・宣伝費は、販売費および一般管理費明細
に分類される、単位は百万。
仮説3
仮説3
人件費・福利厚生費によって、売上
高は変わる。
※人件費・福利厚生費は、販売費および一般管
理費に分類される、単位は百万。
仮説4
仮説4
資産合計によって、売上高は変
わる。
※資産合計は、貸借対照表、資産の部に分
類される、単位は百万。
仮説5
仮説5
売上高・営業原価によって、売上
高は変わる。
※売上原価・営業原価明細合計は、売上原
価・営業原価明細である、単位は百万。
使用したデータ
NEEDS-CD ROM日経財務データ≪単独≫を
使用した。標本数は、205社である。
※205社の標本は、無作為に集めたために「は
ずれ値」が多くみられた。そのため、205社のう
ち「売上高220000(百万)未満の企業」を対象
として解析にかけた。結果として、標本数は
166社 となった。
仮説1
従業員数によって、売上高は変わる。
Pearsonの相関係数
0.663
 回帰方程式
y=62.284x+18142.927
 R2乗値
0.439
 t値/F値の有意確率
0.000/0.000

250000
200000
売
上 150000
高
・
営
業
収 100000
益
50000
0
0
500
1000
1500
2000
従業員数(単位:人)
2500
3000
仮説2
広告・宣伝費によって、売上高は変わる。
Pearsonの相関係数
0.321
 回帰方程式
y=6.777x+55361.361
 R2乗値
0.103
 t値/F値の有意確率
0.000/0.000

250000
200000
売
上 150000
高
・
営
業
収 100000
益
50000
0
0
5000
10000
15000
広告・宣伝費
20000
25000
仮説3
人件費・福利厚生費によって、売上高は変わる。
Pearsonの相関係数
0.835
 回帰方程式
y=8.160x+11335.631
 R2乗値
0.697
 t値/F値の有意確率
0.000/0.000

250000
200000
売
上 150000
高
・
営
業
収 100000
益
50000
0
0
5000
10000
15000
人件費・福利厚生費
20000
25000
仮説4
資産合計によって、売上高は変わる。
Pearsonの相関係数
0.743
 回帰方程式
y=0.945x+21068.480
 R2乗値
0.552
 t値/F値の有意確率
0.000/0.000

250000
200000
売
上 150000
高
・
営
業
収 100000
益
50000
0
0
50000
100000
150000
資産合計
200000
250000
300000
仮説5
売上高・営業原価によって、売上高は変わる。
Pearsonの相関係数
0.169
 回帰方程式
y=0.114x+59702.615
 R2乗値
0.029
 t値/F値の有意確率
0.032/0.032

250000
200000
売
上 150000
高
・
営
業
収 100000
益
50000
0
0
200000
400000
売上原価・営業原価
600000
800000
総括
すべての仮説は成立した。しかし、現在の小
売環境をみると、「売上高市場主義」ではな
くなっている。現在の企業が志向しているも
のが「売上高」ではなく、「利益」である。
よって、今回の仮説の実証を、実際に企業が
採用することはできない。
次は、成果変数に、「利益項目」を入れて実証
することが必要といえる。