宇宙空間の水素原子から の電波受信

宇宙空間の水素原子から
の電波受信
教育学部 自然環境教育課程
天文ゼミ 菊池かおり
目的
電波望遠鏡で波長21㎝線を観測し、銀
河系の地図を作成する。
21cm線とは?
イオン化していない水素原子から放
射される電波。
地球の大気を容易に透過するので、
地上から観測することができる。
電波も光も電磁波
~波長が違うだけ~
水素原子が電波を放射する様子
わずかなエネルギー差の遷移
↓
21㎝輝線光が発生
なぜ水素原子なの?
銀河系の円盤部には、星の材料となる星
間物質が多く存在している。
その星間物質の主成分は水素原子であ
る。
↓
水素原子の空間分布から、銀河系の地
図を作製することができる。
相対速度を調べる
21㎝線は輝線のため、しっかりとドップラー
シフトを見ることができる。
※ドップラーシフト
ドップラー効果(波の発生源(音源・光源など)と
観測者との相対的な速度によって、波の周波数
が異なって観測される現象)により、天体から発せ
られる光・電波の波長が理論値と違う値で受け取
られること。
観測している銀河系の各水素原子雲の
相対速度を計算することができる。
観測された相対速度を、回転する円盤へ
焼きなおすと…
銀河系の地図
今後の予定
①電波望遠鏡の完成
②21㎝線電波の受信を目指す。
③銀河系の地図を作成する。