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電子機能システム基礎論B
◎ 正解というものはない.自由に考えよう.
1.次のシステムを,人工知能として実現が容易だと思われる順に並べよ.また、もっとも実現が難
しいと考えたシステムについて、その理由を30字程度で述べよ.
(a).東急全線の中から二つの駅名を与えたとき、その間にかかる運賃を答えるシステム.
(b).「自分の人生が幸福でない」とうったえる人に何をするべきかの助言を与えるシステム.
(c).高校生の時の成績や趣味を元にして、成人後のおおよその職業を予測するシステム.
(d).有名な画家30人について、その作品を入力として作者を答えるシステム.
2.人工知能を実現するために「学習」が重要である理由として誤っているものをあげて,正しいと
思われる文章に修正せよ.
(a).修行を積んだ専門家でも,熟達した方法を論理的に説明できるとは限らないから.
(b).生物は本能を持って生まれるので、どんな環境でも生きて行けるから.
(c).どのようなシステムでも,実世界の全てをあらかじめインプットしておくことはできないから.
3.下図のような評価関数が与えられたとき,確率的探査法と最急降下法のそれぞれによって
途中のパラメータはどのように移動してゆくと思うか.軌跡の例を確率的探査法の例を実線で、
最急降下法の例を点線でそれぞれ図示せよ.
出発点
低い
高い
4.行動決定システムがひとつの評価関数に過剰に適応したために、返ってよくない結果が導か
れることは決して珍しいことではない.次の2例について、評価関数をどのように修正したらよいと
思うか.それぞれ30字程度で意見を述べよ.
(a).ある国では、銀行の運営を金銭的利益だけで決定するようにしたところ、投機的な目的にだけ
金銭が使われるようになり,産業の育成が行われず,社会も人々の心も荒れ果ててしまった.
(b).ある会社では、面接重視での人材採用を10年間続けたところ、もっともらしい受け答えが上手
な人が優遇されて増え、仕事で結果を出すことのできる人がいなくなってしまったという.