Research Progress Report

*
B12581 Mayu Yamaguchi
2015.7/13
1.Introduction
China runs ads in top U.S. newspapers
asserting sovereignty over islands
“Two of the world's leading
newspapers, The New York
Times and The Washington
Post, printed double-page
opinion ads in Sept. 28
editions titled "Diaoyu Islands
belong to China.”
(The Asahi Shimbun,2012a)
*1.Introduction
'Comfort women' sign in Times Square
urges Japan to apologize
“A billboard urging Japan
to apologize for
its wartime exploitation of
"comfort women" appeared
in New York's Times Square.”
(Asahi Shimbun,2012b)
*Outline
1.Introduction
2.Definition
3. Background
4. Mini Literature Review
5. Problem Consciousness⇒theme
6.Difficulties/Problems
*Outline
1.Introduction
2.Definition
3. Background
4. Mini Literature Review
5. Problem Consciousness⇒theme
6.Difficulties/Problems
*2.Definition
2.1 パブリック・ディプロマシーの定義
2.2 伝統的外交とパブリック・ディプロマシーの
対比
2.3 パブリック・ディプロマシーの活動類型
2.1パブリック・ディプロマシーの定義
自国への理解を深め、国際社会に国家のブラン
ド・イメージを高めることを目的とする外交活
動。
(現代用語の基礎知識 2015:1254)
*2.2 伝統的外交とパブリック・ディプロマ
シーの対比
●伝統的な外交
外国政府への働きかけ
・交渉
相互に補完
●広報文化外交(パ
ブリック・ディプロ
マシー)
民間とも連携し、外
国国民・世論にも働
きかける
(外務省大臣官房 海外広報(067) 独立行政法人国際交流基金運営費
交付金(071) 海外における文化事業等(072) 補足説明資料 平成25
年11月より)
2.3 パブリック・ディプロマシーの活動類型
①政策広報としての情報発信・・・例)談話など
②国際文化交流(知的交流、文化・芸術交流、人物
交流、自国語教育支援)・・・例)国際交流基金が
主な担い手となっている活動 クールジャパン
③国際放送・・・ 例)NHKワールドTV
④国家ブランド構築
(北野
2014:37)
*2.Definition
2.1 パブリック・ディプロマシーの定義
2.2 伝統的外交とパブリック・ディプロマシーの
対比
2.3 パブリック・ディプロマシーの活動類型
*Outline
1.Introduction
2.Definition
3. Background
4. Mini Literature Review
5. Problem Consciousness⇒theme
6.Difficulties/Problems
*Outline
1.Introduction
2.Definition
3. Background
4. Mini Literature Review
5. Problem Consciousness⇒theme
6.Difficulties/Problems
3. Background
3.1 日本のパブリック・ディプロマシー概要
3.2 日本VS中国
3.3 日本VS韓国
3. Background
3.1 日本のパブリック・ディプロマシー概要
3.2
日本VS中国
3.3 日本VS韓国
3.1 日本のパブリック・ディプロマシー概要
年
出来事
2001
文化芸術振興法成立
2002
9.11
知的財産戦略会議開催
2003
・小泉首相の施策方針演説
・知的財産戦略本部設置
2004
・広報・文化交流部(Public Diplomacy Department) 設置(外務省)
・「コンテンツの創造、保護及び活用の促進に関する法律」成立
2005
「クールジャパン」がコンテンツ産業発展促進のために使われる
2006
・海外交流審議会の答申開始
2007
・第1回国際漫画賞が開催される。
2009
コンテンツ・日本ブランド専門調査会が設置される。ブラン
ド戦略が発表される。
2010
・クール・ジャパン室が設置される。
・クール・ジャパン推進に関する関係府省連絡会議発足。
2011
2012
日中・日
韓関係悪
化
東日本大
震災
・クール・ジャパン推進に関するアクションプラン発表
・外務省、クール・ジャパン戦略の発信強化
・外務省広報文化外交戦略課が新設
(緒方
2012卒業論文をもとに作成)
3.1 日本のパブリック・ディプロマシー概要
■最近の取り組み
(1)領土・主権、安全保障政策、歴史認識に関する政策広報
の積極化
(2)交流事業の再活性化
(3)東日本大震災対応から日本ブランド発信
(4)官邸からの発信
(金子 2014:42-45)
3. Background
3.1 日本のパブリック・ディプロマシー概要
3.2 日本VS中国
3.3 日本VS韓国
3. Background
3.1 日本のパブリック・ディプロマシー概要
3.2
日本VS中国
3.3 日本VS韓国
*3.2 日本VS中国
■対立の動きまとめ
2012
尖閣諸島国有化後、宣伝戦激化
日本
中国
・海外メディア寄稿で中国へ反論by外
相や駐米大使
・尖閣諸島情勢に関する特設HP解説
・国際会議などで日本に反論
・意見広告をニューヨーク・タイム
ズなどに載せる
・「釣魚島は中国固有の領土」と題
する白書を日英中各語で発表
・新聞の署名入り提言・投稿欄で主
張
靖国参拝からさ
らに激化!
・各国駐在大使、反論
・安倍首相のスピーチ
・世界各地の大使、任地メディアに寄稿
(金子 2014:59)を参考に作成
(外務省
尖閣諸島情勢に関する特設HP:2014)
*3.2 日本VS中国
■国際放送においての比較
日本
中国
予算
約140億円(2013年度)
数千億円規模
使用言語
数
TV・・・1(英語のみ)
ラジオ・・・18
(NHKワールド)
CCTVテレビ・・・5(インター
ネットでは12ヶ国語)
国際放送ラジオ・・61
視聴可能
世帯数
(テレ
ビ)
1億6300万人
8500万人
(古嶋
2014:145-147、金子 2014:60を参考に作成)
*3. Background
3.1 日本のパブリック・ディプロマシー概
要
3.2 日本VS中国
3.3 日本VS韓国
*3.3
日本VS韓国
■韓国反日宣伝運動の動き
2012 竹島に韓国李明博大統領上陸、歴史問題言
及⇒関係悪化
反日宣伝運動活発化
Ex.)アメリカでの活動、反日団体との連携、漫画
などを使った宣伝
(読売新聞政治部 2014:147、149-153)
*3.3 日本VS韓国
■アメリカでの活動(主に在米同胞が主体)
「在米韓国大使館が、安倍晋三首相の訪米に対抗する
ためのロビー・PR活動費として、15万6000ドル
(約1870万円)を投入していることが23日、明ら
かになった。韓国系団体はこれまで、米国内に慰安婦像
などを建設し続け、州レベルにおける「東海併記法」の
成立にも動いてきた。表面に出るのは団体だけだったが
今回、韓国政府の直接の関与が明確になった格好だ。」
(産経ニュース2015.4)
*3.3 日本VS韓国
■反日民間団体との連携(韓国国内)
Ex.)VANK(Voluntary Agency Network of Korea)
12万人の会員 ネットを使った反日宣伝活動を主に行っ
ている。「サイバー外交使節団」とも呼ばれる。
活動内容例:各国の指導者に慰安婦問題の資料を送付し
たりなど。
☆政府や企業の支援も。政府・・・2005~2009まで国費
で支援。2013 2月には李明博大統領が団長を表彰。
(読売新聞政治部 2014:149-151)
*3.3 日本VS韓国
■漫画などを使った宣伝
2014 国際漫画フェスティバルにて、慰安婦問題
を取り上げた漫画を展示
(読売新聞政治部 2014:152)
*3.3 日本VS韓国
■日本の反論
「外務省は11月4日までに、従軍慰安婦の問題について
韓国の対応を批判する文書をまとめた。」
(The Huffington Post 2013)
*3. Background
3.1 日本のパブリック・ディプロマシー
の概要
3.2 日本VS中国
3.3 日本VS韓国
*Outline
1.Introduction
2.Definition
3. Background
4. Mini Literature Review
5. Problem Consciousness⇒theme
6.Difficulties/Problems
*Outline
1.Introduction
2.Definition
3. Background
4. Mini Literature Review
5. Problem Consciousness⇒theme
6.Difficulties/Problems
*4. Mini Literature Review
・Books/Book chapters:5
・Newspaper article:3
・Magazine article:5
・Internet article:6
*4. Mini Literature Review
4.1 日本のパブリック・ディプロマシーに対する意見
4.2 中国のパブリック・ディプロマシーに対する意見
4.3 韓国のパブリック・ディプロマシーに対する意見
4.4 日本VS中韓においての日本のパブリック・ディプ
ロマシーに対する意見(主に対アメリカ)
*4. Mini Literature Review
4.1 日本のパブリック・ディプロマシーに対する意見
4.2 中国のパブリック・ディプロマシーに対する意見
4.3 韓国のパブリック・ディプロマシーに対する意見
4.4日本VS中韓においての日本のパブリック・ディプ
ロマシーに対する意見(主に対アメリカ)
*4. Mini Literature Review
4.1 日本のパブリック・ディプロマシーに対する意見
■否定的意見(課題等)
・中国と韓国の反日感情⇒人的交流を増やすべき、影響力の大き
い国の人々や世論に働きかけるべき
・対外広報や国際放送の強化が必要
・「受け手」の視点を欠いたものが見られる
・大幅な拡充をし、官民相互連携を強める仕組みを作るべき
(金子:2014,223-225)
*4. Mini Literature Review
4.1 日本のパブリック・ディプロマシーに対す
る意見
■否定的意見(課題等)
・スケールが小さく、制度的にも多くの課題を抱
えている。
・具体的な外交目標とのリンケージが曖昧にされ
てきた
(渡辺靖
2011:191)
*4. Mini Literature Review
4.1 日本のパブリック・ディプロマシーに対する
意見
■肯定的意見
交流外交には積極的。
(渡辺靖 2011:191)
*4. Mini Literature Review
4.1 日本のパブリック・ディプロマシーに対する意見
4.2 中国のパブリック・ディプロマシーに対する意見
4.3 韓国のパブリック・ディプロマシーに対する意見
4.4 日本VS中韓においての日本のパブリック・ディプ
ロマシーに対する意見(主に対アメリカ)
*4. Mini Literature Review
4.1 日本のパブリック・ディプロマシーに対する意見
4.2 中国のパブリック・ディプロマシーに対する意見
4.3 韓国のパブリック・ディプロマシーに対する意見
4.4 日本VS中韓においての日本のパブリック・ディプ
ロマシーに対する意見(主に対アメリカ)
*4 Mini Literature Review
4.2 中国のパブリック・ディプロマシーに対する意
見
■肯定的意見
・「政府統制の下、統一されたメッセージが発せら
れることは強み」
(金子 2014:61)
・「ハード面では成果を得た。」
(西茹
2014:38-39)
*4 Mini Literature Review
4.2 中国のパブリック・ディプロマシーに対す
る意見
■否定的意見
・「プロパガンダと見られやすい」
(金子 2014: 61)
・「メディアの報道活動を保証する根本的な政策を制定
していないため、信頼性を得ることは難しい。」
(西茹 2014:38-39)
*4. Mini Literature Review
4.1 日本のパブリック・ディプロマシーに対する意
見
4.2 中国のパブリック・ディプロマシーに対する
意見
4.3 韓国のパブリック・ディプロマシーに対する
意見
4.4 日本VS中韓においての日本のパブリック・
ディプロマシーに対する意見(主に対アメリカ)
*4. Mini Literature Review
4.1 日本のパブリック・ディプロマシーに対する意
見
4.2 中国のパブリック・ディプロマシーに対する
意見
4.3 韓国のパブリック・ディプロマシーに対する
意見
4.4 日本VS中韓においての日本のパブリック・
ディプロマシーに対する意見(主に対アメリカ)
*4. Mini Literature Review
4.3 韓国のパブリック・ディプロマシーに対す
る意見
「民間団体や民間人が政府と連携しつつ領土や歴史認識問題に関
して自発的に発信や働きかけを行っている韓国の方が中国より手
強い。」
(金子 2014:61)
*4. Mini Literature Review
4.1 日本のパブリック・ディプロマシーに対する意
見
4.2 中国のパブリック・ディプロマシーに対する
意見
4.3 韓国のパブリック・ディプロマシーに対する
意見
4.4 日本VS中韓においての日本のパブリック・
ディプロマシーに対する意見(主に対アメリカ)
*4. Mini Literature Review
4.1 日本のパブリック・ディプロマシーに対す
る意見
4.2 中国のパブリック・ディプロマシーに対す
る意見
4.3 韓国のパブリック・ディプロマシーに対す
る意見
4.4 日本VS中韓においての日本のパブリッ
ク・ディプロマシーに対する意見(主に対アメ
リカ)
*4. Mini Literature Review
4.4 日本VS中韓においての日本のパブリック・ディプ
ロマシーに対する意見
■アメリカにおいての対日信頼度低下の立場
(外務省 2014)
*4. Mini Literature Review
4.4 日本VS中韓においての日本のパブリック・
ディプロマシーに対する意見
■アメリカにおいての対日信頼度低下の立場
「相対的な存在感低下はやむを得ないとしても、
高い信頼感と好意度を背景としながら、互いを
深く理解し、肝心な時に結束できる関係を構築
していくべきであり、それには、多層的でパワ
フルな人的ネットワークを育てることが必要」
(金子a 2014:192)
*4. Mini Literature Review
4.4 日本VS中韓においての日本のパブリック・ディプロマ
シーに対する意見
■アメリカにおいて中韓の政策は成功していないという立場
中韓のパブリック・ディプロマシーが功を奏しているとは
言えない。
中韓の「ディスカウント・ジャパン」キャンペーンについ
ては少なくとも米国においてはさほど神経質になる必要は
ない。
中韓と同じ土俵に日本は立つべきではない
(渡辺 2015 :19)
*4. Mini Literature Review
4.4 日本VS中韓においての日本のパブリック・ディ
プロマシーに対する意見
■アメリカにおいて中韓の政策は成功していないという立場
・日本はプロパガンダ的にすべきではない。信頼度
の墜落につながる。
日本は「法の支配」の原理原則に基づき、国際的な
枠組みのなかで対処することが肝要だろう。
(渡辺 2014:36-37)
*Outline
1.Introduction
2.Definition
3. Background
4. Mini Literature Review
5. Problem Consciousness⇒theme
6.Difficulties/Problems
*Outline
1.Introduction
2.Definition
3. Background
4. Mini Literature Review
5. Problem Consciousness⇒theme
6.Difficulties/Problems
*5. Problem Consciousness
・日本のパブリック・ディプロマシーにおいて、今後官民連携の
強化はあり得るのか。
・なぜ、日本は自ら仕掛けることをしてこなかったのか?(海外
と連携するなどの動きも弱いのか)
・今後本当に有効なパブリック・ディプロマシーとは?
・米国における日本への信頼度低下は本当に中韓のパブリック・
ディプロマシーの影響なのか。他の要因は??
*Theme (仮)
日中韓の対アメリカパブリック・ディプロ
マシー対決:アメリカの対日世論は本当に
中国・韓国の宣伝活動に影響されているの
か。
*Outline
1.Introduction
2.Definition
3. Background
4. Mini Literature Review
5. Problem Consciousness⇒theme
6.Difficulties/Problems
*Outline
1.Introduction
2.Definition
3. Background
4. Mini Literature Review
5. Problem Consciousness⇒theme
6.Difficulties/Problems
*6. Difficulties / Problems
・「パブリック・ディプロマシー」の概念、定義がそも
そもまだ発展途上
・一口に「パブリック・ディプロマシー」といっても幅
が広い。
・中国、韓国、どちらかに絞るべきか。
また、対象の問題(慰安婦など)も絞るべき??
*Outline
1.Introduction
2.Definition
3. Background
4. Mini Literature Review
5. Problem Consciousness⇒theme
6.Difficulties/Problems
Thank you for listening!!