無意識な行動のカラクリ ~責任感の分散~

無意識な行動のカラクリ
~責任感の分散~
21211019 しゅう
21211187 よーた
21211166 はるゆき
責任感の分散って何???
• ニューヨークの住宅地で1人
の女性が刃物で刺されて殺さ
れるという事件が起きた
• このとき女性が殺される間、
30分以上の時間があり、その
間の目撃者は38人に昇った
にもかかわらず誰一人とし女
性を助けもしなければ、警察
に電話もしなかったことが調
査でわかった。
• 専門家やコメンテーター
たちはこの冷淡な行動に
ついて、
• 非人間化・疎外・無関心と
人々の精神性を疑った。
• 自分の他に傍観者がいるだけで援助する責任は
分散するし、援助をしなかった場合でも、それに
対する非難を分散する事が出来る。さらには傍観
者が何人かいれば、すでに誰かが助けに入って
くれるだろうから自分が出て行くことはないと思っ
て、責任を回避する。ということである
。
実験内容
•
アンケート・・・Q1.アルバイトしている(していた)場所では、社員含め
どのくらいの人数働いていた?
Q2.バイト先からの連絡でヘルプを頼まれたときにそのシ
フトを代わってあげるだろうか?
↓
結果を集計して、責任感が如何に分散しているかを確認する。また、働いてい
る人数の状況により代わることがあるのかどうかを見る。
集計結果:Q1
30
25
20
15
10
5
0
Q1.
0~10人
11~30人
31~50人
51~70
71~90
91~
集計結果:Q2
Q2
代わる
場合によって代わ
る
代わらない
人数
15程度
シフト変更
代わる
27 代わる
人数
7
9
10~20
20
21
80
120
シフト変更
場合による
場合による
場合による
場合による
場合による
場合による
場合による
人数
20
20~30
30人程度
40
100程度
シフト変更
代わらない
代わらない
代わらない
代わらない
代わらない
考察
• 「代わらない」、「場合による」人の場合、そう答えた人のほ
とんどの職場の従業員の数が多いことがわかる。
↓
“予定や日程が合えば代われる”という理由は最もだが、心理
的には
“この人数なら誰かがやるだろう”という使命・責任感の分散
が発生している可能性も...?
•
今回の実験結果で、従業員数が多い職場では、責任感の分散が発生してい
たことがわかった。
•
前回に加えて、職場の従業員数が少ない場合でも、シフトを場合によって
は代わる、もしくは代わらないという人がいた。少人数の場合でも責任感
は分散していたと考えられる。
•
結果、責任感の分散は個人差があるが、ほぼ発生するといえる。
社会に活用できること
•
責任感の分散は、人間の心理が引き起こす現象であり、この心理現象が引
き起こすケースは大人数の場合によることがほとんどである。
•
したがって、この責任感の分散を社会に活用をするというのは難しいこと
だが、この現象による事態の悪化を防げるように個人が意思を持つ必要が
ある。
実験方法2
•
•
アンケート
「条件」
シフト変更を受け入れやすい状況・受け入れやすい言葉とは?
・暇がある時
・先輩
・親しい人から
・後輩
・社員さんなどから
・交換条件
・その他
から選択
集計結果
12
10
8
6
4
2
0
暇がある時
親しい人
地位の高い人
先輩
後輩
代償に○○やる
その他
考察
実験結果から、受け入れる条件としては、
“自分の時間に余裕がある”もしくは “自身と対等以上”の友好関係にある人か
らの頼みごとであるならば、それを受け入れるという人が多いことがわかっ
た。
責任感の分散を起こさないようにするには、個人のコミュニケーション能力
と決断力が関わっていると推察。
責任感の分散
(傍観者効果)
21211019 池田
周平
21211050 遠藤
雅英
21211187 鈴木
陽太
島津
陽行
責任感の分散って何???
• ニューヨークの住宅地で1人
の女性が刃物で刺されて殺さ
れるという事件が起きた
• このとき女性が殺される間、
30分以上の時間があり、その
間の目撃者は38人に昇った
にもかかわらず誰一人とし女
性を助けもしなければ、警察
に電話もしなかったことが調
査でわかった。
• 専門家やコメンテーター
たちはこの冷淡な行動に
ついて、
• 非人間化・疎外・無関心と
人々の精神性を疑った。
• 自分の他に傍観者がいるだけで援助する責任は
分散するし、援助をしなかった場合でも、それに
対する非難を分散する事が出来る。
• さらには傍観者が何人かいれば、すでに誰かが
助けに入ってくれるだろうから自分が出て行くこと
はないと思って、責任を回避する。ということであ
る。
実験
•
アンケート
•
Q1.委員長や会長などに立候補したことはあるか?
•
Q2.(いいえと答えた人へ)なぜ立候補しなかった?
•
Q3.役目を果たすにはなにが必要か?
責任感
(
24名
行動力
)
決断力
その他
仮説:立候補するために責任感を重視する傾向がある。
集計結果:Q1
委員長や会長などに立候補したことはあるか?
3
はい
いいえ
21
Q2(いいえと答えた人へ)なぜ立候補しなかった?
(人)
10
9
8
7
6
5
8
4
3
2
9
4
1
0
力量不足だと思ったから。
やる気がなかった
自分以外に適役がいるから
Q3役目を果たすにはなにが必要か?
(人)
16
14
12
10
14
8
6
6
4
2
0
1
3
責任感
行動力
決断力
その他
考察
•
役職に立候補しない理由として最も多かったのは「自分以外に適役がいる
から」
•
しかし、立候補するには「責任感」「決断力」が必要だと答える人が多く
見られた。
↓
自身に責任感を持たず他に頼ってしまう傾向
実験2
•
Q.あるプレゼンの発表に向けて、発表者を一人決定したい。あなたはそ
れに立候補するか (25名)
パターンA:4人でのプレゼン(13名)
パターンB:20人でのプレゼン(12名)
AとBとでは別の人が回答する
仮説:少人数では立候補する人が多く、大人数だとその数は少なくなる。
集計結果
9
パターンA
(人)
8
7
6
5
8
4
3
5
2
1
0
立候補する
しない
パターンB
(人)
9
8
7
6
5
8
4
3
2
4
1
0
立候補する
しない
考察
•
人数が4人のとき(パターンA)・・・立候補する人が多い
•
人数が20人のとき(パターンB)・・・立候補する人が少ない
↓
•
少人数のパターンよりも大人数のパターンのほうが責任感の分散が発生し
やすい環境にあった。
•
大人数での会議だと想定して無意識的に率先して行動しないことを選んだ
可能性がある
まとめ
•
また、人数が多ければ多いほど責任感の分散(傍観者効果)は発生しやす
いが、自身を傍観者とさせることなく、話し合いや気付きによって責任感
の分散を回避することができる。
•
大多数の人がいる環境では、無意識的に「率先して動く」ことをしない傾
向にあるが、それは自己犠牲を嫌う傾向であること、他者の犠牲に頼る傾
向にあることといえる。
•
自身に責任感があるという自覚と決断力、そして環境や信頼関係などの要
素が、責任感の分散を発生させないようにする。