宇 宙 その進化 ニュートンからアインシュタインへ • ニュートンの力学理論では,空間は単 なる入れ物 • アインシュタインの宇宙は,空間内の 物質やエネルギーによって空間の形が 変わる • 重力の源となるほど大きな物質やエネ ルギーの周りでは,空間自体が歪み, 光もその歪みに沿って進む。 光は曲がる⇦日蝕時の観測 • 1916年 「一般相対性理論 」発表 「遠い 星からの光は太陽の重力場によって曲げら れる」⇨ ニュートン力学 かアインシュタ インの重力の理論か,という問題 • 1919.5.29.,エディントン(Sir A. S. Eddington)によって, 西アフリカのギニ ア湾プリンシペ島で,日蝕の際に,地球か ら見て太陽の側にある星から出た光は太陽 の重力場によってゆがめられるため, その 見かけの位置が実際の位置からずれた。 定常宇宙のための斥力 • 万有引力のために,星や銀河は接近し 収縮してしまう。 • アインシュタインは永劫不変の宇宙を 維持するために,方程式に宇宙項Λ(斥 力)という新しい項を導入。 ハッブル,E.P.の銀河観測1 • 遠方の銀河ほどスペクトル線の波長が赤 い方,すなわち波長の長い方にずれてい ることを見出す。 • 赤方変移 光のドップラー効果 ハッブル,E.P.の銀河観測2 • 遠方の銀河ほど後退速度が速い • パーセクpcは3.26光年=29兆km 観測結果の解釈 • 遠方の銀河ほど,距離に比例した速度 で早く地球から遠ざかる⇨ヨーイドン 説(中心からの観測のみに対応) 一般相対性理論と 宇宙一様膨脹説 一様なゴムひもに等間隔の印を付けてひっぱる どの印に観察者がいても膨脹する 宇宙原理 • 宇宙には中心も端もなく,数十憶光年の スケールでみると,一様・等方的 • ハッブルの観測結果から,宇宙が膨張し ていることがわかり,フリードマンはア インシュタインの方程式を解いて,万有 引力があっても宇宙が拡大することを示 した • つまり,宇宙の始まりの初速度に帰する ことになる。 進化する宇宙と定常宇宙 • 宇宙は熱い状態から出発し,大きな初 速度で出発⇨ビッグバン • 膨脹速度はハッブルパラメータ H 72km/s/Mpc • 宇宙の物質密度が大きいと万有引力は いずれ膨脹の傾向に勝って収縮に転じ る。物質密度が小さいと永遠の膨脹を 続ける。境界値を臨界密度という。 臨界密度と宇宙の進化の3解 • ρc = 3H2/(8πG) ただし,G はニュートンの万有引力定数 Hはハッ ブル定数 現在の値は2*10-29 g/cm3 • 臨界密度より大きいと,開いた宇宙, 小さいと,閉じた宇宙,釣り合ってい る場合は,平坦な宇宙。 3解の図 • 横軸は時間,縦軸は個々の銀河間の距 離の進化 宇宙空間のイメージ 宇宙の誕生 • 宇宙膨張率72km/s/Mpcの逆数は140億 光年⇦宇宙の年齢の目安 • 物質ではない時間も空間もない無(ゆ らぎ)から始まる • 宇宙のはじまりは,水素原子(1000万 分の1mm)の1兆分の1(10-34cm)の大 きさの物質。インフレーションで1cm に(最大の激変),そしてビッグバン 1030℃。 加速膨脹する宇宙 http://www.athome.co.jp/academy/space/spc03.html 続く
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