(営農活動支援の概要) 営農活動支援の概要・・・・・・・・・・・・・・・ 環境負荷低減に資する活動とは・・・・・ 支援を受けるための要件・・・・・・・・・・・ 地域の慣行、低減割合の算定・・・・・・・ 支援の対象となる先進的な取組・・・・・ 支援交付金の額・使途・・・・・・・・・・・・・ 交付金の返還・精算・・・・・・・・・・・・・・・ 営農活動支援の対象・・・・・・・・・・・・・・・ 営農活動対象区域の設定・・・・・・・・・・・ (設定例)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (集落より小さい区域の設定)・・・ まとまり要件の判定例・・・・・・・・・・・・・ 留意事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 平成22年5月 山口県農村整備課 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 0 営農活動支援の概要 支援を受けるための要件 ① 堆肥散布など環境負荷低 減に向けた地域全体の農業者 の取り組み 4分野27項目の中から1つ 以上を、地域の8割以上の 農家が実施 + 点検 ② 化学肥料・化学農薬の使 用を大幅に低減(原則5割低 減)する取り組み 等 慣行からの5割削減等、一定 のまとまりをもった取り組み を実施 支援の内容 営農基礎活動支援 1地区あたり20万円 使途は、 技術の実証・普及 土壌・生物等の調査分析 など ・30aまたは50万円 ・エコファーマー 先進的営農支援 水稲の場合 6000円/10a×取組面積=交付額 取組農業者への配分可 1 環境負荷低減に資する活動とは ① ほ場からの環境負荷の流出を抑制する取組 □ □ 浅水代かきの実施 □ □ 不耕起栽培の実施 □ □ クリーニングクロップの作付け □ □ 無代かき栽培の実施 □ □ カバークロップの作付け □ □ あぜ塗りの実施(あぜシートの活用) ② 有機物資源の循環利用の促進を通じた環境負荷の低減に資する取組 □ □ たい肥等有機質資材の施用 □ □ 緑肥作物の利用 ③ 化学肥料や化学合成農薬の低減を通じて環境負荷の低減に資する取組 □ □ 肥効調節型肥料の施用 □ □ 肥料の局所施用 □ □ 有機質肥料の施用 □ □ 土壌診断に基づく施肥 □ □ 機械除草 □ □ 除草用動物の利用 ④ 環境負荷低減に資する製品を利用する取組 □ □ リサイクルプラスチックの利用 □ □ 生分解性プラスチックの利用 □ □ 生物農薬の利用 □ □ 対抗植物の利用 □ □ 被覆栽培の実施 □ □ フェロモン剤の利用 □ □ マルチ栽培の実施 □ □ 光利用技術の利用 □ □ 抵抗性品種・台木の利用 □ □ 熱利用土壌消毒技術の利用 □ □ 温湯種子消毒技術の利用 □ □ 栽培施設周辺の除草 □ □ 土壌還元消毒技術の利用 ⑤ その他 □ □ その他( ) 2 営農支援を受けるための要件(要領第5の5) 要件① 地域全体の農家が行う、環境負荷低減に資する取組 30a以上 または 先進的な取組 環境負荷低減に資する取組 農家のうち8割以上が、 かつ 農業環境規範の点検を 行う。 30a未満でも50万円以上の販売があり 先進的な取組をしている農家 化学肥料・化学農薬の5割削 減 要件② 先進的な取組の実施 又は 不耕起・冬期湛水など まとまりをもって、先進的な取組を行う。 基準① 作物ごとに見た基準 概ね5割以上の農家による取組 基準② 作物全体で見た基準 区域内の作物の作付面積の2割以上の面積 かつ 農家の3割以上による取組 (要領第5の5の(3)、別記10) 3 地域の慣行、低減割合の算定等 • 地域の慣行 県の定めた慣行基準が基本 例 水稲(コシヒカリ)の慣行基準 肥料8.0kg/10a 農薬23回 • 低減割合の算定 肥料・・・化学肥料由来窒素成分量の合計 農薬・・・使用成分回数(有効成分ごとに算定) 有機JAS別表2の農薬は算入しない 警報発令時は必要範囲内で農薬をカウントしない 低減割合の特例を設定 (なし・ぶどうの一部は農薬3割削減) 4 支援の対象となる先進的な取組 (要領第5の7) ア 経営耕地面積30a以上(又は販売金額50万円 以上)の農家 かつ イ エコファーマー が、まとまりを持って ・5割以上の低減活動 又は ・上記に相当する活動(不耕起・冬期湛水など) の先進的な取組を行う。 ※各農家の、先進的な取組の下限面積は無い。 5 支援交付金の額・使途 (要綱別記2の第4の4、要領第5の6、15(3)) 支援額 使途 支援① [営農基礎支援] ア 環境負荷低減に向けた取組に関する検討会や消費者との意 見交換会等の開催 イ 技術研修や先進地調査等の技術の習得等に関する研修 ウ 技術指導マニュアルや普及啓発資料等の作成・配布 エ 技術実証ほの設置等の環境負荷低減技術の実証・調査 オ 先進的な取組の展示効果を高めるための標示 カ 先駆的農業者等による技術指導 キ 土壌、生物等の調査分析 ク 地域協議会が特に必要と認める活動(特認活動) 20万円×営農活動対象区域 支援② [先進的営農支援] 水稲の場合 6,000円/10a×実施面積 ・農業生産活動に伴う環境負荷低減に資する取組 ・環境の保全に資する取組 ・30a または 50万円 ・取組を推進するための活動 ・エコファーマー ・先進的な取組を行った要件を満たす農家への配分 6 交付金の返還・精算 (要領第5の12、13(3)) 営農基礎活動支援 返還 精算 先進的営農支援 共同活動の要 返還 件未達成 返還 営農活動の要 返還 件未達成 ー(支払わない) 年度末に残金 返還 残金を出さないこと (県独自の対応) 7 営農活動支援の対象 対象地域 ・環境保全計画が策定されている地域 対象農用地 ・共同活動を行う農用地区域内の農用地 対象活動組織 ・基礎支援を受ける活動組織 ・協定の締結 (営農活動対象区域、対象となる活動に係る実施計画等) ・規約に、営農活動対象区域の農業者一覧を添付する 8 営農活動対象区域の設定 (要領第5の4の(2)) ア 協定農用地のうち a 協定農用地と同一の区域 b センサス集落や字等の区域 のいずれか イ 自然条件、農用地の保有・利用状況を 踏まえ、アから一部除外が可能 9 営農活動対象区域の設定 (設定例) ① 共同活動支援の対象地域と 営農活動対象区域が一致 ② 共同活動支援の対象地域の中で 営農活動対象区域を複数設定 B集落 ③ 営農上の一体性が確保できれば、地 理的な連続性がない地域を含めて設定 C集落 X氏が管理 B集落 A集落 A集落 凡例 凡例 X氏 A集落 凡例 共同活動支援の対象地域 共同活動支援の対象地域 共同活動支援の対象地域 営農活動支援の対象区域 営農活動支援の対象区域(C集落) 営農活動支援の対象区域 集落境界 営農活動支援の対象区域 (A+B集落の一部) 集落境界 X氏が管理する農地 集落境界 10 営農活動対象区域の設定 (集落より小さい区域の設定) ① 共同活動支援の対象地域が集落を部分的にしか含んでいな い場合 B集落 A集落 ② 集落内が、地形的な条件、水系、土地利用等明確な条件により細 分化され、営農上の一体性といった観点から、細分化された区画 を対象区域とすることが適当な場合 樹園地 C集落 A集落 A集落 凡例 共同活動支援の対象地域 営農活動支援の対象区域 集落境界 凡例 凡例 共同活動支援の対象地域 営農活動支援の対象区域 (A集落の一部) 水田 凡例 共同活動支援の対象地域 (A集落) 営農活動支援の対象区域 共同活動支援の対象地域 営農活動支援の対象区域 農地 集落境界 土地利用の境界 集落境界 集落境界 11 まとまり要件の判定例 取組実態に応じて選択可能 ①作物ごとのまとまり ②作物全体でのまとまり おおむね5割以上の生産者が取り組むこと 作付面積の2割以上 かつ 生産者の3割以上 作物ごとの要件でクリアす るケース 作物 取組農家数 (全農家数) 取組面積 (全作付面積) 水稲 3(20) 2(20) なす 4( 8) 2( 5) 合計 5(20) 4(25) 地域全体の要件でクリアす るケース 作物 取組農家数 (全農家数) 取組面積 (全作付面積) 水稲 5(20) 4(20) なす 2( 8) 1( 5) 合計 6(20) 5(25) 【計算式】 【計算式】 なすの 農家数の まとまりの 程度 地域全体の 農家数のまと まりの程度 4 = =0.5≧おおむね5割 = ― (4割) 区域のなすを栽培 8 = 取組農家数 = 区域の全農家数 6 =0.3≧3割 20 なすの取組農家数 する全農家数 かつ 地域全体の 作付面積の = まとまりの程度 取組面積 = 区域全体の 作付面積 5 =0.2≧2割 25 12 営農活動支援に係る留意事項 1 規約における構成員一覧表 ◆営農活動支援交付金の交付を受けようとする活動組織は、その規約において営農活動対象区域内で 耕作の業務を営む農業者等(営農活動対象区域内農業者)を明確にすることが必要です。 ① 営農活動対象区域内農業者の特定は、営農活動対象区域毎に行うこと(営農活動対象区域と共同活動支援 の対象地域が一致する場合、活動組織の構成農業者等と営農活動対象区域内農業者等は一致)。 ② 営農活動対象区域内農業者の特定に当たっては、どのような手順で行ったかを説明できるようにしておく こと。 (例)・営農活動対象区域内のほ場毎の耕作者名を記載した一覧表を農地基本台帳を基に作成した。 ・活動組織の全構成農業者に対するアンケートを実施した。 等 ③ 営農活動対象区域内農業者は、区域内で耕作の業務を営む農業者の一覧であることから、入作農家も含め ること(※農家の住所は関係ないことに留意)。 ただし、入作農家が活動組織の構成員となっていない場合には、営農活動対象区域で耕作を行っていても 営農活動対象区域内農業者とはしない。 営農活動対象区域内農業者とは[実施要領第5の4の(4)] ●営農活動対象区域内農業者とは、活動組織の構成員となっている農業者または法人のうち、本人又はその世帯員(法人の場合は 法人)が営農活動対象区域内で耕作の業務を営む農業者。(営農活動対象区域内に経営耕地を持たず、委託を受けて農作業を行 う農業者等を除く。) ●ただし、水田・畑作経営所得安定対策実施要領第3の2の(1)のイの(イ)の①から③までの条件を全て満たす農作業委託契約に基 づき委託を受けて農作業を行う農業者等については、これを含めることができる。 2 営農活動取組実践計画 ① 添付様式50-1・50-2別添1[表1・表3]の「営農活動対象区域内農業者」には、規約における構成 員一覧表(添付様式28)の営農活動対象区域内農業者を転記すること。 13
© Copyright 2024 ExpyDoc