学生による政策コンペ 「持続可能な社会の形成」のために・・・ 活力のある五木、 五木らしさを生かした五木 -居つきたくなる五木振興作戦 - 発表チーム:居つき隊五木 (内野香織、堀口彰史、ウエンティ トゥ フォン、長谷部俊之) 1.はじめに (五木村) 熊本県の中南部、人吉市の北に位置する。 面積:25,294 ha、村の97%は山林である。 総人口: 1373人 (平成21年9月30日現在) (男性: 655人、女性:718人) ※昭和40年の総人口(4981人)に比べ、6割減少。 県内で最も少子高齢化が進む地域である。 ※年少人口 (14歳以下)は約11%、老年人口(65歳以上)は 約40% (村の現状) ①人口の減少 ②ダム問題 ③村づくり計画 2.提言の方向性 『長年のダム問題により疲弊している五木村 を活性化しつつ、住民が持続的に元気に暮ら せるようにするための政策を提案したい。』 3.現地調査から見た現状 (1)観光(来村者から見た現状) (調査会場) 物産館前駐車場 3.現地調査から見た現状 (1)観光(来村者から見た現状)その2 年齢別(世代別) 不明 2% 80~ 1% 70~79 4% ~19 1% 20~29 3% 30~39 12% 60~69 31% 40~49 16% ~19 20~29 30~39 40~49 50~59 60~69 70~79 80~ 不明 50~59 30% 図1. 来村者の年齢別人口 3.現地調査から見た現状 (1)観光(来村者から見た現状)その3 来村者住所地(都道府県別、熊本県内市町別) 愛知県 1% 栃木県 1% 大阪府 京都府 1% 岡山県 1% 1% 神奈川県 1% 東京都 1% 長崎県 広島県 1% 美里町 1% 熊本県 山口県 1% 愛媛県 1% 鹿児島県 福岡県 芦北町 1% 宮崎県 城南町 1% 大分県 3% 長崎県 大分県 4% 東京都 宮崎県 7% 栃木県 熊本県 48% 愛知県 京都府 大阪府 岡山県 錦町 3% 鹿児島県 19% 図2. 来村者住所地 (都府県別) 山口県 愛媛県 荒尾市 1% 山都町 3% 菊陽町 1% 氷川町 1% 熊本市 30% 多良木町 1% あさぎり町 4% 水俣市 1% 宇土市 1% 広島県 御船町 1% 不明 1% 湯前町 1% 神奈川県 福岡県 11% 益城町 1% 山鹿市 4% 宇城市 7% 人吉市 12% 八代市 16% 図3. 来村者住所地(熊本県内市町別) 熊本市 八代市 人吉市 宇城市 山鹿市 荒尾市 宇土市 水俣市 あさぎり町 錦町 多良木町 湯前町 不明 芦北町 城南町 美里町 山都町 益城町 御船町 菊陽町 氷川町 3.現地調査から見た現状 (1)観光(来村者から見た現状)その4 来村者属性、家族・親族の内訳 仕事仲間 1% 配偶者+α 14% 一人 13% 家族・親族 配偶者のみ 配偶者以外 17% 配偶者以外 友達 友達 18% 一人 家族・親族 68% 配偶者のみ 69% 仕事仲間 図5. 家族・親族の内訳 図4. 来村者属性 配偶者+α 3.現地調査から見た現状 (1)観光(来村者から見た現状)その5 宿泊状況 6泊7日 5泊6日 1% 1% 7泊8日 1% 3泊4日 1% 2泊3日 3% 不明 1% 日帰り 1泊2日 2泊3日 3泊4日 5泊6日 6泊7日 7泊8日 不明 1泊2日 9% 日帰り 83% 図6. 来村者の宿泊状況 3.現地調査から見た現状 (1)観光(来村者から見た現状)その5 来村者の宿泊場所(県別、市町村・地域別) 大分県 4% 高千穂町 4% 不明 4% 小林市 4% 不明 4% 日南市 4% 福岡県 4% 宮崎市 4% 宮崎県 16% 熊本県 56% 鹿児島県 16% 図7. 来村者の宿泊場所(県別) 熊本県 鹿児島県 宮崎県 福岡県 大分県 不明 別府市 4% 人吉市 32% 霧島市 4% 福岡市 4% 鹿児島市 12% 五木村 山江村 8% 阿蘇地域 4% 8% 天草市 4% 図8. 来村者の宿泊場所調べ(市町村・地域別) 人吉市 鹿児島市 阿蘇 五木村 天草市 山江村 福岡市 霧島市 別府市 宮崎市 日南市 高千穂町 小林市 不明 3.現地調査から見た現状 (2)農産物・産品の現状 JA・森林組合ヒアリング調査 ・栗、茶、椎茸が主だが、鳥獣害が深刻。 ・「認定農業者」は3名のみ。販売農家は約50軒。 ・水稲の共同作業は少なく米の出荷もない。 産品を扱う店と産品の現状 ・1次産品は不足気味で球磨郡内産も売られている。 ・五木らしい人気産品(山うにどうふ、栗まんじゅうなど)。 ・承継が難しくなっている地元のおいしい産品(瀬目マロン会)。 3.現地調査から見た現状 (2)農産物・産品の現状(物産館) 3.現地調査から見た現状 (3)五木村の生活の現状、五木村の特色 (住民ヒアリングから見えてきた現状) ①お堂にまつわる行事 ②葬祭 ③講銀 ④まじない―民間療法の存在 3.現地調査から見た現状 (3)五木村の生活の現状、五木村の特色 (住民ヒアリングから見えてきた現状) ⑤転入者(子育て世代の主婦、Uターン者) のニーズと受け入れ ⑥移住の意向 ⑦失われた希望、活気 3.現地調査から見た現状 (3)五木村の生活の現状、五木村の特色 (住民ヒアリングから見えてきた現状)-写真- 4.分析と課題 (現状から出てくる課題の抽出) (1)五木の観光の課題(特に来村者において) 中高年層に人気で、若年層には人気がない傾向がある。将 来を見据えて若年層にも目を向けた取り組みが必要である。 全国的認知度は高くない。県内では近郊の市町から来る人 が多い。 都市からの来村者を増やす必要があるため、宣伝も大事だ が、それらを受け入れる宿泊施設の充実も図る必要がある。 配偶者のみと来る人が多い。家族連れや若年層にも楽しめ る場所を作る必要がある。 4.分析と課題 (現状から出てくる課題の抽出)その2 (2)物産に関する分析・課題 現在人気の産品や食材もありさらに人気商品として売り 出すことできる。 人気の加工品など承継が危ぶまれる加工品があり、対 策が急務。 域内での増産を図ることはかなり困難なため、地元の食 材の掘り起こしと継承が課題。 4.分析と課題 (現状から出てくる課題の抽出)その3 (3)住民ヒアリングから得られた村の特徴・課題 堂まつりやまじない等の民俗的な習慣が未だに残っている。 集落の行事はコミュニティ形成の場であったが、現在では衰 退しており、それらを惜しむ声がある。 産業が乏しいため、人口流出後、出て行った者が帰る場が ない。 鳥獣害がひどく、住民のやる気を損なっている。 4.分析と課題 (現状から出てくる課題の抽出)その4 代替地では、土地が限られていて、高齢者にとって農業 がやりにくい環境であり、子供の遊ぶ場所が少ない。 観光立村を目指しているが、「五木らしさ」を打ち出す場 が弱い。 よそから来る転入者を受け入れる素地づくりができてい ない。 5.提言 村に元からある観光資源と住民生活を結び付け、 村を活性化させるシンボルとして、水没予定地だった 場所に「茅葺の里」を作ることを提案したい。 5.提言 その2 (「茅葺の里」の機能) 村外の観光客を呼び込む場としての機能 村内のコミュニティを形成する場としての機能 村民と村外のひとを結ぶ場としての機能 5.提言 その3 (具体例) (1)村外の観光客を呼び込む場としての機能 ① 茅葺の家を宿泊施設とする ② 五木の民俗の紹介 ② 五木の民俗の紹介 (2)村内のコミュニティを形成する場としての機能 ① 「子育てしゃべり場」、子供の遊び場 ② 五木のお袋の伝統の味を繋ぐ料理教室 ② 五木のお袋の伝統の味を繋ぐ料理教室 (3)村民と村外の人を結ぶ場としての機能 ① 五木を知って好きになる茅葺屋 ② 五木村出身者を呼び戻すための雇用の創出
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