制度経済学Ⅰ②

制度経済学Ⅰ① 4.13.
2008年までの好景気がつづいた
世界経済が現在同時不況
日本経済?
1
DVD質問
Q1 日本自動車産業の貿易黒字額?
2000年、2007年
Q2 日本の自動車生産台数(2007年)?
Q3 自動車の異なる二つの需要とは?
Q4 生き残ることのできる企業とは?
DVD クローズアップ現代2009.3.30
2
質問回答
Q1 2000年9.4兆円
2007年18.3兆円 黒字全体の45%
Q2 国内1010万台 輸出(50%)バブル崩壊
国内(50%)少子化・クルマ離れ
海外生産 1208万台
Q3 高級車VS実需(環境対応プラス価格)
Q4 「よい現場をもっている企業」
3
制度経済学とは?
• 経済学といえば、市場メカニズムが中心
• だが、実際には市場は制度なしに機能せず
• 制度とは、法律、契約、合意、ルール、慣習
などの全体を示すことば
4
要するに、
• 制度経済学とは、市場プラス制度の重要性
• 市場がうまく機能するために、さまざまな制度
が必要
• これを日本経済について考えてみよう
5
2008年夏までの日本経済?
• 変化は急激におこった 大地震 大津波
• 2004-2008の時期 世界同時好景気
• 1990-2004 「失われた10年」日本経済
• 1980-1990 バブル好景気
• 1945-1990 日本型フォーディズム
6
• 日本経済のマクロ的な調整(レギュラシオン)
の変化を分析する
日本型フォーディズムの時期
・大量生産・大量消費
・賃金所得の規則的な上昇(賃金=需要)
・そのための労働生産性上昇の実現
・高賃金=高生産性=高成長の好循環
7
• このフォーディズムの時期からバブル好景気
(不動産市場の投機化)、バブル崩壊をへて
2004-2008の世界同時好況は・・・・
・ 日本経済にとって、輸出主導による景気
回復が中心 賃金=コスト
8
質問力
• 大谷さんの質問
• Q フォーディズム(高賃金、インフレ、高成
長)から現代(賃金抑制、デフレ、低成長)へ
の移行、変化の原因は何か。現在のヨーロッ
パのインフレ国の特徴は何か?
9
• 耐久消費財の生産・消費を中心とする高度成
長(1945-1990)からポスト・フォーディズムへ
• 労働側の攻勢、攻めの戦略⇒企業が受容
• なぜ? 企業にとって生産コストアップを売上
高アップによって吸収する
• ポスト・フォーディズム(1990-)では労働側
は守勢、守りの戦略⇒企業の論理が強い
10
• なぜそうなったのか?
• 製造業から金融業へ、リーディングインダスト
リーの交替(アメリカ合衆国)
• そして、株主利害の重視、短期的利益の重視
• さらに、企業の収益率重視⇒コスト重視
11
そして、ヨーロッパ
• 最近のインフレはなぜ?
• EUのなかで英、独、仏はデフレ経済。
• それに対して、EU加入によって高度成長に
入った国々、スペイン、アイルランド、ギリシア
は、インフレをともなう高い成長を記録した。
⇒一定のキャッチアップ効果
12