人間とコンピュータ 2006年度2学期 第1回 人間とコンピュータ • • • • • • 授業科目名:言語情報処理論 授業題目名:人間とコンピュータ 履修コード:5059 教室:323 2学期開講 授業の進め方 – 基本的に前半は講義中心ですすめ,後半はコン ピュータを使う. 2 評価方法 • 中間テストと最終的な成果発表を実施予定 – テスト:配布資料を持ち込み可 – 成果発表:授業中に指示 テストと成果発表結果を合わせて評価 • 授業のフォローは,Web上で行う 大学のトップページ→外国語学部案内→ 学内ポータル→言語・情報コース→望月のページ →講義関連の人間とコンピュータへ 3 はじめに • この授業はどんな授業か 前半: – コンピュータをはじめとする道具が果たして便利 といえるか (コンピュータだけに限らず道具全般を対象) – 操作を間違える人がいるのはなぜか? →人間の認知,知識処理特性を踏まえて理解 *参考図書:誰のためのデザイン?(The psychology of everyday things) D.A.ノーマン著,野島久雄訳,新曜社認知科学選書 4 はじめに • この授業はどんな授業か 後半: – ユーザインタフェースについて 例として, コンピュータ画面のデザイン 簡単な機器のボタンなどの配置 といったことをとりあげて,設計をする 5 授業の隠れテーマ • 自分をとりまく道具についてよく考えよう • 機械や道具に使われるのでなく機械や道具 を使うことを意識しよう • ものをいえる消費者,利用者になる • コンピュータは使いにくい – どうしたらいいか – どうして使いにくいか 6 日程予定 10/05 概要 10/12 人間と道具の関係 – アフォーダンス,ユーザモデル 10/26 人間の知識と記憶のメカニズム – 人間の思考と説明の性質 – 間違いは誰/何のせいか? 11/02 可視性とフィードバック – マニュアルのいらないデザイン 11/09 ヒューマンエラー – フェイルセーフ,誤りの原因 11/16 人間とコンピュータシステム – コンピュータは使いやすいか? 7 日程予定 11/30デザインの力と使いやすさ – 産業とデザイン,社会とデザイン 12/07 中間試験(前半部分の理解度を問う) 12/14 ヒューマンインタフェース – コンピュータシステムのデザイン 1/11,18,25 コンピュータ画面のデザイン – ユーザ分析,使用場面分析,システムの意図 02/01 コンピュータデザイン成果発表 02/08 コンピュータデザイン成果発表 8 本日の内容 • 道具,コンピュータ,コンピュータシステム • 日常生活にどのくらい深く関わっているか – 改めて考える • 道具をどのくらい理解しているか – 認識をしてみる • 利便性,安全性,経済性 9 日常生活にどのくらい深く関わっているか 問題:朝起きてから寝るまでの生活で使う道具 やサービスをとにかく数え上げてみよ • 朝 • 昼 • 夜 10 試み(2) • 2006年現在の便利な道具は何か? • 既に古い: • 当たり前: • 新しい: 11 検討 • 自分の生活のどれだけの事柄に道具が絡ん でいるのか? • 道具の内,コンピュータ,計算機は? 12 道具をどのくらい理解しているか • その仕組みを理解しているか? • たぶん理解していないことがほとんどでは? – そんなものに身を委ねていいか? – よく考えると怖くないか? – 誰かがちゃんとやっている「はず」... それは本当か? 13 利便性,安全性,経済性 • 回転ドアの事故 http://www.asahi.com/special/doors/index.html – 技術的問題? • センサーの不備:技術的問題 • 警備,運用の不備:人的問題 – その他の問題? (http://q.hatena.ne.jp/1080791925) 14 利便性,安全性,経済性 • 自動車 – オートマチック/マニュアル • シュレッダー – 家庭用/業務用 • 電車 – ダイア遵守と事故/ホームドア • カード類 – スキミング/ID,パスワード破り 15 まとめ • 道具,コンピュータシステムには,利便性,安 全性,経済性などの要因が絡む – トレードオフが生じる – どこが重要であるかは,問題によって異なる – よい道具の実現にはさまざまな困難がある • 扱うのは人間 – 人間の認知と知識処理特性を理解し,深く考える 16
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