PowerPoint プレゼンテーション

「ネット上のいじめ」
○メール
○ブログ
○チェーンメール
○学校非公式サイト(学校裏サイト)
○SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)
○動画共有サイト
「ネット上のいじめ」の特徴
・加害者が簡単に他人になりすまして、被害者を追い
詰める。
・被害者は、加害者が一人か複数かもわからない。
・被害が短期間でネット上に広がり、極めて深刻にな
る。
・不快な情報(誹謗中傷等)が絶え間なく発信される。
・簡単に加害者にも被害者にもなる。
・実態の把握が難しい。
被害者にとっては、周囲のみんなが誹謗中傷してい
ると思うなど、心理的なダメージが大きい。
「ネット上のいじめ」はどうして起こるの?
インターネット利用環境の発達
・携帯電話等の所有率の上昇
・ゲーム機、携帯音楽プレーヤー等でも
ネットが利用可能
児童生徒の心理
・誰がしたか分からないから大丈夫
・みんなやっていること
・注目されたい
規範意識
の低下
日常生活で思いとどまる行為でも、
軽い気持ちで実行してしまう
インターネットの特殊性による危険
特殊性
危 険
ネット上の情報は容易に拡散さ
れ、しかも半永久的に残る
一度流出した情報は、簡単には
回収(削除)できない
流出した情報の加工が容易にで
きることから、誹謗中傷の対象と
して悪用されやすい
匿名で書き込むことがきる
誰が書き込んだかすぐには分か
らないため、安易に誹謗中傷を
書き込んでしまう
違法性や有害情報が含まれる
犯罪やトラブルに巻き込まれる
可能性がある
インターネットへのアクセスは「トラブルの入り口に立っている」
事例
中学3年のA男(15)のスマートフォンに、仲のよい
友だちから「ウザイ。死ね。」と書かれたメールが届
きました。それから、同様の嫌がらせメールが1日に
30通ほど届くようになりました。
ショックを受けたA男は、友だちに何も言えません
でした。その後、学校にも行けなくなったA男は、ある
日思い切って友だちにメールすると、「そんなメール
は、絶対に送っていない。」という返事がありました。
第三者が友だちになりすまし、嫌がらせのメールを
送っていたことが判明しました。
その後もなりすましメールは続き、精神的に疲れた
A男は、結局メールアドレスを変更するとともに、転
校することになりました。
児童生徒によるネットの利用状況の実態
「ネット上のいじめ」の背景には
どのような実態があるのでしょうか?
1 携帯電話等の所有率は?
2 ネットで何をしているの?
3 トラブル等にまきこまれたことは?
4 家庭でネットを利用する時のルールはあるの?
5 家庭での情報モラルはどうなっているの?
1 携帯電話等の所有率は?
青少年の携帯電話の所有状況
59.2
小学生
7.6
33.2
子ども向け携帯電話
スマートフォン
その他携帯電話
22.3
25.3
中学生
52.4
7.0
高校生
55.9
37.1
0
10
20
30
40
50
60
平成24年度青少年のインターネット利用環境実態調査結果(速報) 平成25年1月内閣府
70
2 ネットで何をしているの?
青少年の携帯電話のインターネット利用状況
100
90.8
90
80
71.2
65.7
70
60
小学生
53.5
50
中学生
44.1
40 37.5
36.0
30.4
30
24.5
20
11.6
10
0
メール
25.3
22.6
15.6
15.2
7.3
0.5
0.0
SNSサイ
ト等のコ
ミュニケ
ーション
チャット
等のコ
ミュニ
ケーシ
ョン
6.0
調べもの
高校生
31.9
3.8
ゲーム
1.6
13.5
1.1
0.0
(音楽や (音楽や 買い物や
動画等の) 動画等の) チケット
閲覧
ダウンロ の予約
ード
平成24年度青少年のインターネット利用環境実態調査結果(速報) 平成25年1月内閣府
3 トラブル等にまきこまれたことは?
青少年のインターネット上のトラブルや問題行動に関連する行為の経験
経験内容
・悪口や嫌がらせのメールを送られたり、書き込みをされたことがある
・チェーンメールが送られてきたことがある
・プロフなどに自分や他人の情報を書き込んだことがある
・プロフやゲームサイトで知り合った人とやりとりしたことがある
・インターネットにのめりこんで勉強に集中できないことがある
・夜遅くまでインターネットにのめりこんで睡眠不足になることがある 等
あてはまるものがある
平成23年度
8.9
平成22年度
8.6
0
10
38.9
39.9
20
30
40
小学生
59.5
62.2
50
60
中学生
高校生
70
平成24年度青少年のインターネット利用環境実態調査結果(速報) 平成25年1月内閣府
4 家庭でネットを利用する時のルールはあるの?
「家庭のルール」の認識(親子間の比較)
31.5
利用する時間を決めている
23.7
29.8
守るべき利用マナーを決めている
23.7
27.3
利用料金の上限を決めている
18.3
サイトについて、使用を禁止したり
利用内容を決めている
保護者
20.4
17.7
青少年
19.2
利用する場所を決めている
9.7
メールについて使用を禁止したり
送る相手を制限している
5.6
5.2
74.4
ルールを決めている(計)
60.7
24.4
特にルールを決めていない
38.0
0.0
10.0
20.0
30.0
40.0
50.0
60.0
70.0
内閣府「青少年のインターネット利用環境実態調査結果について」(平成22年4月)
5 家庭での情報モラル教育はどうなっているの?
保護者による子どもの管理(保護者における学習経験の有無別)
32.1
子どもがどのような使い方を
しているのか、関心を持つこと
51.1
18.6
マナーや危険性について
子どもと話し合うこと
45.8
22.1
家庭で利用についての
ルールを設けること
42.0
フィルタリングの利用など、
有害サイトへのアクセスを
制限すること
子どもの使い方を利用明細や
閲覧履歴などで把握すること
14.3
28.7
9.3
26.0
32.1
注意を払っていることはない
0.0
12.5
10.0
20.0
特に学んだことはない保護者
30.0
40.0
50.0
学んだことがある保護者
内閣府「青少年のインターネット利用環境実態調査結果について」(平成22年4月)
60.0
実態を把握するために
ワークショップ
インターネットに関する実態把握アンケート
の作成
保護者や児童生徒に対して、パソコンや携
帯電話等によるインターネット利用状況やトラ
ブルについての実態把握アンケートを行いま
す。
実態を把握するために、アンケートの質問
項目はどのようなものが考えられますか?
アンケートの活用
情報モラル教育での活用
○児童生徒の実態に応じた情報モラル指導
○家庭と連携した情報モラル教育
保護者向け啓発活動での活用
○児童生徒と保護者のアンケート結果の比較
(保護者は児童生徒との意識のずれの認識)
○保護者会等の機会に活用
本日のまとめ
ネット上のいじめの予防・発見の
第一歩は、
各校における児童生徒の
ネット利用状況等の実態把握です。
危機感を持ち、各校の実態に沿った
取組を進めましょう。
「ネット上のいじめを未然に防ぐために」
へつづく