卒論構想: 図書室を利用した 高校生の読書習慣の向上

卒論構想:
図書室を利用した
高校生の読書習慣の向上
読書の意義
• 読むことは「役立つ」だけではなく「楽しい」こ
と(村田、1999)。
• 本を読むことを通して情報を自分のものとす
るたび、内的世界が広がる。
• 内的世界が広がることによって、人間的な幅
を広げることにもつながる。
• 読書は個人的なものであるが、人間関係や
文化の発展、コミュニケーションに関わってく
る。
図書館の役割
• 「何らかの形で記録にとどめられた我々の精
神的遺産の集合体」
• 「フォーマルな教育、つまり学校で、一律に行
われる型にはまった教育に対して、個人が、
自発的に、型にとらわれずに行うための場
所」インフォーマルな教育機関(ポール・ホー
ガン)
図書館の役割
• 「図書館は成長する有機体である」(ランガナ
タン、1981)
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1ヶ月に読んだ本の平均冊数
小学生
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5ヶ月間に1冊も
本を読まなかった人の割合
80
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最近の読書傾向
• 本を読まない理由
–読みたかったが読めなかった
–読みたいと思わなかった
–普段いつも読まない」
どうしたら本を読むようになるか?
• 学校図書館、学級文庫に魅力的な本をそろ
える
• 友だち同士で本を薦めあう
目的
• 目標を設定し、まったく本を読んでいない人
の読書時間を増やす。
• 面白い本を薦めあい、相互的に読書行動を
強化しあう。
実験方法
• 対象:高校生
• 場所:高校図書室
実験デザイン
• ABCデザイン?
• 多層ベースライン
手続き
• BL期
1日の読書時間を実験者に報告してもらう。
手続き
• 介入期1
–BL期の平均読書時間+10分を目標時間
として、達成できたかどうかをノートに記録
してもらう。
–連続して達成できた場合には、言語的
フィードバックにより強化する。(大幅に増
えた場合は希望の本を図書室で購入?)
手続き
• 介入期2
– 読んだ本で面白かった本があれば、カードに本
の題名、作者、読後感などを書いてもらう。書い
た文は「図書だより」に掲載され、薦めた本は図
書館の入り口付近に置かれる
– 参加者が薦めた本にはチェックカードなどを添付
して、参加者以外が読んで面白いと感じた場合そ
のカードに○をつけていくようにする(ポジティブ
な反応のみにする)。
従属変数
• 参加者の目標達成率
• 参加者の1日の平均読書時間
• 図書室で本を借りた人数(冊数別)
文献
• 村田喜代美 読書の発達心理学 1998 国
土社
• S.R.ランガナタン著 森耕一監訳 図書館学
の五法則 1981 日本図書館協会
• 田中千博・渡邊寛二 女子高校生の読書情
報カードの活用 1997 日本教育情報学界
第13回年会
• 吉田真弓・川島一夫 読書への意欲と読書の
意味づけ―読書量と読書に対する評価―
2004信州大学教育学部紀要