南米4ヵ国の経済動向セミナー ~チリ、アルゼンチン、ベネズエラ、ペルー~ はじめに 2009年3月18日 日本貿易振興機構(JETRO) サンパウロ・センター JETRO© 1 ブラジルの名目および実質GDPの推移 世界同時不況で09年は約10兆円の損失? 3,500,000 6.0% 3,000,000 5.0% 2,500,000 4.0% 2,000,000 3.0% 1,500,000 2.0% 1,000,000 500,000 1.0% 0 0.0% 100万レアル 2003年 2004年 2005年 名目G D P総額 2006年 2007年 2008年 2009年(注) % 実質G D P成長率(右目盛) (注)「09年度予算案」は4%成長を条件に作成されている。市場の予測では、0~1%の予測が多 くなっている。 (出所) IBGEなどよりジェトロ作成 2 中南米主要国の実質GDP成長率の推移 国名 2003 2004 2005 2006 2007 2008(注) 2009(注) ア ルゼンチン 8.8% 9.0% 9.2% 8.5% 8.7% 7.0%(実績) 4.0% ブラジ ル 1.2% 5.7% 3.2% 4.0% 5.7% 5.1%(実績) 1.8% チリ 3.9% 6.0% 5.7% 4.0% 5.4% 4.0-4.5% 2.0-3.0% コロンビア 3.9% 4.9% 4.7% 6.8% 7.5% 3.7% 3.5% コス タリ カ 6.4% 4.3% 5.9% 8.8% 6.8% 3.3% 4.0% メキシ コ 1.4% 4.0% 3.2% 4.8% 3.2% -1.3%(実績) -0.3% パナマ 4.2% 7.5% 7.2% 8.5% 11.5% 9.2% 4.5% ペルー 4.0% 5.6% 6.5% 8.0% 8.7% 9.5% 6.5% -7.8% 18.3% 10.3% 10.4% 8.4% 6.0% 2.0% ベネズ エ ラ (注)ブラジル、メキシコはIMF「World Economic Outlook, Jan 2009」、その他の国は各国中銀等(2008年12 月)、ベネズエラのみIMF「Regional Economic Outlook, Oct 2008」。 (出所)IMF「International Financial Statistics, 2009」(2003~2007年)。 3 中南米主要国の外貨準備高 (単位)100万ドル 国名 2003 2004 2005 2006 2007 2008 アルゼンチン 14,153 18,884 27,179 30,930 44,682 44,855 ブラジル 49,296 52,935 53,799 85,839 180,334 206,806 チリ 15,840 15,994 16,929 19,392 16,837 23,072 コロンビア 10,784 13,394 14,787 15,296 20,767 23,479 コスタリカ 1,839 1,922 2,313 3,115 4,114 3,799 メキシコ 58,956 64,141 74,054 76,271 87,190 95,126 パナマ 1,011 631 1,211 1,335 1,935 ペルー 9,777 12,176 13,599 16,733 26,857 30,250 16,035 18,375 23,919 29,417 24,196 29,810 ベネズエラ n.a. (出所)各国統計よりジェトロ作成 4 中南米地域への進出日系企業数(推定) メキシコ 中米・カリブ ベネズエラ スリナム コロンビア ペルー エクアドル ボリビア チリ アルゼンチン パラグアイ ウルグアイ ブラジル 合計 07年7月現在 08年7月現在 企業数 うち製造 企業数 うち製造 320 180 330 180 63 14 64 14 32 10 31 9 1 0 1 0 22 8 25 9 23 4 25 4 15 0 14 0 7 2 8 2 50 3 51 3 35 15 38 15 2 0 2 0 4 2 6 2 294 100 298 103 868 338 893 341 (出所)在中南米ジェトロ各事務所推定 (注) 中米・カリブはキューバを含む20カ国合計 5 むしろ積極的な日本企業 ◆進出予定企業はブラジルだけでも20社以上 →自動車部品、精密機器、電気機器、化学品、医療機器、スポーツ 用品分野等の製造業新規投資+資源安と為替下落を活用した 投資 ◆不況故に新規市場を開拓 →日本やアジアの好況時には目がいかない中南米に着目 ◆世界同時不況は中南米経済見直しの好機 →かつてのハイパーインフレ、デフォルト、リスケのイメージを改める 景気回復の早さ。資源供給国、消費市場日本企業が再認識 6
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