リンパ浸潤とリンパ小節 班:No.20 班員:岡雅之、中村孝英 西田泰久、宮川はるか 目次 ~ CONTENTS 1.リンパ系の概観 2.リンパ浸潤 3.リンパ小節 4.発展~特殊免疫の無効化 5.まとめ、総論 リンパ系 (リンパ免疫系) ◎構成細胞 1.リンパ球=Bcell Tcell NKcell 2.支持細胞=単球 マクロファージ 等 ◎リンパ性組織=リンパ球が集まる組織 ;自己と非自己の区別 ◎大きく2つ(一次・二次)に分類 一次リンパ(性)組織 ◎抗原に依存しないリンパ球産生・分化の場 =B細胞・T細胞 ◎骨髄:B細胞・T細胞の産生 最終的なB細胞分化の場 ◎胸線:最終的なT細胞分化の場 =Tリンパ球教育の場 二次リンパ(性)組織 ◎抗原と免疫相当細胞との接触後に起こる 特異的免疫反応の場 → 獲得免疫の始動 ◎リンパ節、脾臓、扁桃、虫垂など ◎粘膜関連リンパ組織=MALT 腸管=GALT 気管支=BALT ◎リンパ浸潤、リンパ小節 リンパ浸潤 ◎散在しているリンパ球が、結合組織内に 局所的に集合した部分 … 流動性 ◎(所見) 輪郭が不明瞭で胚中心は見られない ◎(存在場所) 強い免疫反応や炎症反応が起きている部位 リンパ浸潤 顕微像(1) 低倍 リンパ浸潤 顕微像(2) 高倍 リンパ小節 ◎リンパ球が球状に密集 ◎(所見) しばしば胚中心が見られ、輪郭が明瞭 内部に毛細血管、周囲に毛細リンパ管網 ◎(分類) 胚中心の有無により2種類に大別 密集度合によっても2種類に大別 リンパ小節の分類 ◎胚中心の有無による分類 一次リンパ小節:胚中心なし ↓(免疫応答反応) 二次リンパ小節:胚中心あり ◎密集度合による分類 孤立リンパ小節 集合リンパ小節:リンパ小節が多数集合 →扁桃、虫垂、回腸パイエル板 など 集合リンパ小節(虫垂) リンパ小節 顕微像 (口蓋扁桃) A 胚中心 B 帽状域 C 暗調域 D 明調域 発展~特殊免疫の無効化 ◎マクロファージ(貪食細胞)とは? 体内の異物を発見、補食してくれる白血球 →その情報を他のリンパ球に伝える→免疫 例 ウィルス マクロファージ 発展~特殊免疫の無効化 ◎前スライドのようにマクロファージは強い! but 次のようなウィルスの場合… 例:赤痢菌、チフス菌、結核菌 結核菌 マクロファージ ここまでは、同じだが・・・ 発展~特殊免疫の無効化 ◎食作用を回避 =マクロファージによる殺菌を回避 →細胞内部に感染 →抵抗力低下(例:加齢)で発症 ◎解釈2 食作用を回避するのではなく、菌が自身の まわりを殻のようなもので覆い、マクロ ファージに異物だと認識させない まとめ・総論 ◎散在性リンパ組織の中でも規模が小さい リンパ球の集まりがリンパ浸潤である。 →流動性あり ◎リンパ球が球状に密集しており、しばしば 胚中心をもつ構造物をリンパ小節という。 →胚中心の有無や密集具合で分類が違う 出典・参考文献 愛知学院大学(歯学部)HP 組織ミュージアム 九州大学健康科学センター(結核菌) 南江堂「ROSS組織学」 日本医事新報社「新組織学」 御清聴ありがとうございました。
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