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価格の情報提供機能の低下とクレジットクランチ
逆資産効果
金融危機は防げるか
論点
価格の情報提供機能の低下とクレジットクランチ
ブラックマンデー
1987年10月19日月曜日
貿易赤字や貿易収支の悪化、
ドル安によるインフレ懸念により、
ニューヨーク株式市場で株価が
暴落
市場の価格の乱高下が激化!
リスクやキャッシュフローの見通しの再評価
市場の乱高下
新規資金調達の見送り傾向
資産価格が適切な価値を示
さなくなると、資源配分のシ
グナルとして機能しなくなる。
市場機能の低下
このような事態を避けるためにブラックマンデー後に導
入されたのが・・・・・・
サーキットブレイカ―
取引中断措置のこと。
例として・・・
指数先物や指数オプションにおいて、先物が一定の価格を超えて
乱高下した際、取引を15分間中断するなど。
先物価格の過度の変動や先行を抑えるとともに、投
資家の不安心理を鎮め、冷静な投資判断を促す。
価格の情報提供機能の低下とクレジットクランチのまとめ
価格の情報提供機能の低下や
金融機関のバランスシートの悪化の
いずれの場合にせよ、
投資機会がありながら資金調達できないため
に実態経済が停滞し、資金繰りがつかないた
企業が苦しむ
めに
逆資産効果
逆資産効果
とは・・・
保有資産の価値低下を受けて、個人や企業が
消費や投資を手控えるようになること。
アメリカでは・・・
ホームエクイティーローンを多用し、消
費にまわしていた。
間接的な保有という意味ではマイナスの資産効果は
相当大きい可能性がある。
アメリカはより資産価値下落によるマイナスの影響に
対処しなければならない。
08年9月末と06年の比較
●資産→金融資産、実物資産、その
他含め3.9兆ドルの減少
●金融負債→1.1兆ドルの増加
結果、GDP成長率が大幅に落ち込み、日本経済もこうした実物経済へ影響を通じ、
03年との比較
景気後退へ・・・
●資産→14.5兆ドルの増加
●負債→4.7兆ドルの増加
この間の純資産で14.9兆ドルの増加
住宅価格バブルの中で、資産、負債を両建てで
拡大させてきた米国の家計は、バランスシートの
調整をしていくことを迫られている。
金融危機は防げるか
市場が不安に感じる事
●混乱の原因の不透明さ
●損失規模や混乱機関の見通しが
立たないこと。
できるだけ定量的な見通しを適時に明らかに
していくことが重要である。
金融機関
企業部門
●十分な資本基盤の維持
●的確なリスク管理の
体制を機能させる
●適切な情報開示
●ガバナンスの仕組みに規律
を課す
●バランスシートにおける負
債規模の管理
政府
金融当局
●財政赤字の規模をコン
トロール
●市場に過度の介入を
行わないこと
市場におけるリスクの所在
に対する認識を深め、適切
なモニタリングの
継続
このようにそれぞれの機関でやるべき対策はあるが、
市場の規律と規制がいかに危機を収束できるかについて
の解決策はあまりはっきりしていない。
論 点
感想
• 今回パワーポイントに力を入れ、前回のよう
に、自己満足だけの発表ではなく、みんなと
議論をしようという姿勢で取り組んだ。質問や
意見などに対してもいつもよりしっかり答えら
れたので良かった。