業界概要 - ホームページ作成実習1

家電量販店業界
7班 日本大学 3年 長谷川 直輝
2年
楠本 美和
松谷 惇史
目次
1.はじめに
2.家電量販店とは
3.家電量販店業界の歴史
4.家電量販店業界の現状
①企業別売上高の推移
②上位企業の概要
③動向
5.考察・展望
6.参考文献
1.はじめに
・私たちは家電製品を買うとき家電量販店を利用します。
・池袋や秋葉原などの都心部には大型の家電量販店が多く立ち
並んでいます。
・今年の4月にヤマダ電機が新宿にLABIを出店したことが話題と
なりました。
そこで
家電量販店業界とはどのように生まれ
大きくなっていったのかということに疑
問を持ち、このテーマについて調べる
ことにしました。
2.家電量販店業界とは
家電量販店
家電製品を大量に仕入れて安く売る大型小売店
大店立地法
店舗総面積が1000平方
メートル以上の小売店舗
を「大型小売店」とする
経済産業省
販売額が年間10億円以上
の店舗を「量販店」とする
2.家電量販店業界とは
過去6年間の家電量販店業界の売上高推移
エコポイント
の導入
(単位:兆円)
7.8
7.6
7.4
7.2
7
6.8
6.6
6.4
しかし経済不況の影響から
横ばい
売上拡大が見られず
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
*出所:GfKジャパン (各年3月期)
3.家電量販店業界の歴史
・家電量販店が生まれるまでの経緯
販売ルート別シェア
総合スー
公正取引委員会調査(2003年度)
通産省調査(1978年度)
公正取引委員会調査(2003年度) 通産省調査(1978年度)
パー
3%
その他
22%
メーカー系列店
20%
量販店
58%
量販店
11%
メーカー系列
店
86%
1970年代はメーカー系列店制度が家電流通の主流
3.家電量販店業界の歴史
・家電量販店が生まれるまでの経緯
「連盟店制度」
メーカー
系列販売店A
小売店
小売店
小売店
系列販売店B
小売店
小売店
小売店
小売店
高度経済成長前期には大変うまく機能
3.家電量販店業界の歴史
・家電量販店が生まれるまでの経緯
高度経済成長後期になると…
消費者はメーカーを比較して選びたいと思うようになる
どのメーカーがいいかなぁ?
メーカーは・・・
差別化として新しい機能を付加する
決められないよー
3.家電量販店業界の歴史
・家電量販店が生まれるまでの経緯
一度に沢山のメーカーの
商品を比べたい
系列店の中に複数メーカーの商品を取り扱い行う「混売店」が現れた
品数が増え大型化し、現在の
家電量販店へ発展
3.家電量販店業界の歴史
・日本大型電気店連合会(NEBA)
NEBA加盟店
NEBA非加盟店
・勢力を均等に保つ
・過激な安売り競争に否定的
・全国展開
・低価格販売
NEBAの加盟店同士の
競争は存在しなかった。
消費者が非加盟店に
足を運ぶようになった
2005 年の8 月末でNEBA は解散
3.家電量販店業界の歴史
・業界推移
家電量販店の業界推移
9
店舗面積(千万㎡)
店舗数(千店舗)
年間売上高 (兆円)
コジマ1位
ヤマダ電機1位
8
7
6
ベスト電器1位
5
4
3
2
1
0
1972年1974年1976年1979年1982年1985年1988年1991年1994年1997年2002年2007年
(資料)経済産業省「商業統計」(Webサイトデータより作成)
*事業所数は上位10社の合計
4.家電量販店業界の現状
①企業別売上高の推移
企業別売上動向
(単位:兆円)
2.0
ヤマダ電機
1.5
エディオン
ヨドバシカメラ
1.0
ビックカメラ
0.5
ケーズHD
0.0
コジマ
2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年
※各社ホームページより作成
4.家電量販店業界の現状
②上位企業の概要 (2009年3月期)
会社名 ヤマダ電機
創業
1973年4月
売上高 1兆8718億円
従業員数 12,235人
店舗数 1,363店舗
特徴
ローコスト戦略や店舗戦略
動向
中国大陸への出店を計画中
会社名 エディオン
創業
2002年3月
売上高 8030億円
従業員数 17,011人
店舗数 1,101店舗(グループ連結)
特徴
合併や提携をして規模拡大
動向
現在コジマと経営統合を視野に関係強化中
4.家電量販店業界の現状
②上位企業の概要 (2009年3月期)
会社名 ヨドバシカメラ
創業
1960年4月
売上高 7012億円
従業員数 4,500人
店舗数 20店舗
特徴
鉄道駅前の乗降客をターゲットにした店舗出店
動向
大きな動きはなく駅前への店舗出店を継続中
会社名 ビックカメラ
創業
1978年5月
売上高 5891億円
従業員数 6,001人
店舗数 34店舗
特徴
鉄道駅前の乗降客をターゲットにした店舗出店
動向
ベスト電器と共同出資で株式会社「B&B」設立
4.家電量販店業界の現状
②上位企業の概要 (2009年3月期)
会社名 ケーズHD
創業
1947年3月
売上高 5742億円
従業員数 11,961人
店舗数 309店舗(グループ連結)
特徴
合併や提携をして規模拡大
動向
積極的な店舗出店や小型店を大型店に転換
会社名 コジマ
創業
1955年4月
売上高 4598億円
従業員数 4,667人
店舗数 208店舗
特徴
大型店と小型店の統廃合を行い店舗網の強化
動向
エディオンとの資本提携
4.家電量販店業界の現状
家電流通チャネル別シェアの推移
③動向
家電量販店
メーカー系列
店
総合スーパー
ホームセン
ター
大部分は
通信販売
通信販売のメリット
出所)流通データ総覧2001/2004より作成
自宅で買い物が可能、店頭にない商品の入手、価格比較が容易
通信販売を行う家電量販店の増加
4.家電量販店業界の現状
非家電製品
③動向
非家電製品の充実
顧客の来店動機の増加
5.考察・展望
・価格面での差別化困難
⇒オリジナル商品や製品の機能面で差別化
・インターネットの発達⇒通信販売の強化
・非家電製品の販売の充実
・国内はオーバーストア状態
で店舗拡大は困難
⇒海外出店の増加
6.参考文献
・「ヤマダ電機<激安戦略>勝利のシナリ」
田川克巳著
・「家電流通の構造変化」
中嶋嘉孝著
・「よくわかる家電量販店業界」
山名一郎著
・「会社四季報業界地図2010年版」
東洋経済新報社出版