行動科学 夜神月(ライト)の分析手法

今日の講義の目的
• 1.吉田(2008)を用いて、社会理論と調査法
の結びつきについて考える。
• 2.信頼性と妥当性
• 3.真理表
• 4.標準化係数と非標準化係数
再提示:データから隠れた要因を
探る!
• 例:食べ物好き嫌い調査
• 試しに回答してみよう!
• 調査用紙のように人々にアンケートをとりま
す!
近くにあるものは、
同じような人々に好
かれていることを意
味しています!
3つの方向に分けて
考えてゆきます。
縦方向にどんな並
び方をしているか見
てみよう!
エビフライ
ハンバーガー
グラタン
・
油っぽい食べ物順
中略
・
縦方向(因子2)は
油っぽい食べ物ほどほうれん草の
好き度
おひたし
再び要因から個人へ
FAC2_1(因子2)
油っぽい食べ物ほど
好き度
値がマイナス
値が大きい:
油っぽい食べ
物ほど好きな
人
油っぽい食べ物嫌い
ほど嫌いな人
では吉田(2008)では?
• 表2
• 表、各因子ごと縦にみる。
• 絶対値が大きい(順番に並べて、大きく差が
出るところで切ろう)ものをレポートに書きだそ
う。
• 食べ物調査の時のように、3因子がどのよう
な尺度か、レポートにまとめよう。
• 内容に合った名前をつけよう!
3つの因子
• 因子に関しては岡(2004)・小林(2007)と変わ
らない。
• 信頼性のある尺度だといえるだろう。
• 信頼性:何度計っても、同じように計れる。
• 妥当性:計りたいものを計っている。
• 例1 いつみてもぴったり32.5分遅れの時計
は【
】性は高いが、 【
】性は低い。
• 例2 だいたい2、3分狂っている時計は
【
】性は高いが、 【
】性は低い。
仮説について
ます「科学の考え方1」復習
• 実験・調査:仮説が間違っていることしか証明
できない。
• ある仮説:現実に合わない。→棄却
• ある仮説:現実にあっている≠正しいと証明
• 理由は第三原則で明らかに!
• ここで考えてほしい!
• 間違っているとしか、調査・実験でわからず、
どうやって仮説を検証するのか?
科学の考え方2
×
×
×
犯人はこの中にい
る!
仮説B
仮説A
仮説D
犯人候補を
すべて挙げることが重
要!
仮説C
B・C・Dは
犯人じゃない
犯人はA
科学の考え方1
• 実験・調査:仮説が間違っていることしか証明
できない。
• ある仮説:現実に合わない。→棄却
• ある仮説:現実にあっている≠正しいと証明
• 理由は第三原則で明らかに!
• ここで考えてほしい!
• 間違っているとしか、調査・実験でわからず、
どうやって仮説を検証するのか?
科学の考え方2
×
×
×
犯人はこの中にい
る!
仮説B
仮説A
仮説D
犯人候補を
すべて挙げることが重
要!
仮説C
B・C・Dは
犯人じゃない
犯人はA
科学の考え方3
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いままでの研究での仮説
新潟では違うかも?
いまの若者では違うかも
物理学=法則普遍
情報学=時代とともに最適モデルが変わる!
• 私たちの私たちによる私たちのための
最適モデル(私たちの現実にもっともフィットす
る仮説)
では吉田(2008)では
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•
先行研究で仮説の範囲(犯人候補!)を限定
現在の科学では、犯人の範囲はこの範囲。
そのなかで、時代・地域性で新たな仮説。
電子メディア
真理表1
• 28ページ。
• 条件の同一性 重回帰のメリットは?
• グループで確認!
真理表2
• それぞれの仮説が正しい時、この回帰分析
がどのような結果になるのかを予測!
• 表9・10と15ページ
分析結果
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表16
非標準化係数B
標準化係数ベータ
そして有意確率
真理表と一致いているところ確認
→因果関係第二・第三条件
ところで第二、第三条件って?
• そして、この分析で、なぜ第二・第三条件確
かめられる?
カテゴリーとカテゴリー
•
•
•
•
•
学科ごと
合同企業説明会に参加したか否か など
→クロス集計
第二条件・第三条件チェック可能
たとえば、合同企業説明会への参加率がA学
科の方がB学科よりも参加率が高かった。
• 学科の違いは擬似相関で、B学科の学生が
希望する業種の企業が少なかったから。
三重クロス表で第三条件
業種
α業種希望
α業種希望
β業種希望
β業種希望
学科
参加した
参加しなかっ
た
A学科
B学科
A学科
B学科
200人
100人
50人
80人
20人
10人
50人
80人
学科影響説、業種影響説、どちらが
採択される?
(この二つしか、仮説がないとして)
カテゴリーとスケール
•
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•
•
カレ・カノいる(カテゴリーとして)
エントリーシート書いた(カテゴリーとして)
アイデンティティ(スケールとして)
平均値の差の検定
第三条件→分散分析(いままで例で話してき
たもの)
問題発見・問題解決
真理表
仮説!!
原因の特定
(調査・実験)
仮説の範囲
スケールの作成
予備調査
(インタビュー・文献調査)
問題解決
実用化:特定できた
要因について
シミュレーション
損益予測:コストパ
フォーマンスを計算
本学=問題解決型
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国際化:海外の事例・文献=各国の専門家
情報検索または自らデータベース作成
あいまい科学=統計有用
実用化:シミュレーション
会計学
そして仮説構築のための講義
社会への影響
皆さんの力
• ×「声の大きな人の意見に従う。外国や東京
のマネ」
• ○私たちの私たちによる私たちのための地域
づくり。
• 自分たちで工夫する。結果が出る。さらに工
夫。楽しい。
• 楽しいから、さらに工夫し、さらに暮らしやすく
楽しい地域に。
• 新潟の成功モデルが世界を変える。
来週19日と26日
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卒業論文における具体的な悩み
途中で相談された事例
具体的な解決方法
コーディング
サンプリングなど
26日:試験もレポートもなし
欠席・グループワークの点数が足りない方
来週、確認。
どのぐらいのサンプル数が必要?
• とっても良くある質問。
• 配布プリント
• 大谷信介ほか,1999,『社会調査へのアプロー
チ』 ミネルヴァ書房 120-1.
どのぐらいの危険率?
誤差の幅は?
危険率を小さく、誤差の幅を小さくしたければ
たくさんのサンプルが必要...卒論だとある程
度、目をつぶらざるえない。
サンプリングの方法は?
• ある大学を調査
• 学生数3000名
• 3000名から300名を抽出
• 単純無作為抽出法=各学生が対象者に選ばれ
る確率が一定
• 在籍者名簿 3000より小さい数の乱数を乱数表
(コンピュータで乱数を発生させて)から選ぶ。
• これの問題点は?
多段抽出法
• 調査しやすいようにまず「ゼミ」(第一段抽出)
を選び、ゼミの中から対象者を選ぶ(第二段
抽出)することにした。
• ゼミの数は300
• ゼミの人数は10名~30名と一定ではない。
• 30ゼミを選び、各ゼミ10名ずつ回答してもらう
こととした。
• 各学生が対象者に選ばれる確率を一定にす
るには?
多段無作為抽出
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•
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•
•
•
全員に番号を振る。
3000より小さい乱数を30選ぶ。
この乱数が「あたった人がいる30ゼミ」を調査
各ゼミの中で、乱数を用いて10名を抽出
30名のゼミの学生 ゼミが当たる確率
30/3000=1/100
ゼミの中で対象者になる確率は 10/30
対象者になる確率は 1/300.
では10名のゼミは?
層化無作為抽出
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•
•
•
先ほどの学生調査。
男女比が重要だとする。
男女比を母集団をそろえる。
=層化
層化したうえで、無作為抽出。
先週の復習
• 恋人がいる人はβが大きい。
• 恋人が多いほどβが大きい。
• →比例を理解していない。
• 現実に応用できない知識など世の中では役
に立たない。
• 変化するのは変数。
• 傾きは変わらない。
• 統計ではない。算数。
• たぶん算数がわからないのではなく、わかる
ということがわかっていない・・・
問題発見・問題解決
真理表
仮説!!
原因の特定
(調査・実験)
仮説の範囲
スケールの作成
予備調査
(インタビュー・文献調査)
問題解決
実用化:特定できた
要因について
シミュレーション
損益予測:コストパ
フォーマンスを計算
本学=問題解決型
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国際化:海外の事例・文献=各国の専門家
情報検索または自らデータベース作成
あいまい科学=統計有用
実用化:シミュレーション
会計学
そして仮説構築のための講義
社会への影響
生きろ