大学生のベースボールビジネスアワード2011 入場者倍

企画サマリー
私たち岐阜経済大学石坂ゼミ3年生(スポーツ経営学科)は、普段大学で
学んでいることや、取り組んでいるスポーツ(主に野球)を生かして、新し
い企画を提案したいと考えました。
まず東京ドームの事業の状況を検討し、その後、新しい企画案を提示した
いと思います。
東京ドームの事業の状況の検討では、東京ドームグループの事業のメイン
はレジャー事業であり、財務状況では過去6事業年度の売上高(連結)の推移
をみると、年々減少する傾向で、2009年度、2010年度では、当期純損失と
なっていることがわかりました。東京ドーム単独(単体)でみても売上高お
よび稼働率は年々下がっており、厳しい状況です。他球団やセリーグ全体の
観客動員数をみても、現在のスポーツビジネスの難しさが感じられました。
東京ドームの売上高および稼働率低下の要因の分析として、私達が考えた
要因は、リーマンショック以降の景気の低迷による広告料収入・シーズン
シートなどの法人需要の減少、ドーム球場としては一番古いため新鮮さが失
われたこと、スター選手の引退やメジャーリーグへの移籍によりプロ野球
(巨人)人気が低下したこと、プロスポーツの多様化や娯楽メディアの多様
化により野球ばかりが娯楽ではなくなったことです。
そこで、私たちが考えた、新しいビジネスモデルの提案その1としては、
修学旅行の取り込みがあります。東京へ修学旅行へ来た小・中学生を対象と
した団体向けのチケット販売を行うことで、観客動員数の向上が図れ、グッ
ズ・飲食等の売上向上にもなると考えました。
新しいビジネスモデルの提案その2としては、地域密着活動であり、地域
貢献活動を行い、地元に愛される球団を目指すことが、東京ドームの集客に
も繋がると考えました。
その他の若者(学生)を対象としたサービスの改善案として、学生証の提
示による飲食物の割引を提案しました。薄利にはなるかもしれませんが、
ドーム内の飲食の売上増に繋がると考えました。
このたび、初めて企画に参加させていただいたことは、普段何気なく観戦
しているプロ野球について、それを取り巻く情況を深く観察し、観客を動員
するためにはどうしたら良いのかを考える良い機会となりました。ありがと