環境・エネルギー論 Environment and Energy 教 教 授 授 田中 茂 佐藤春樹 環境・エネルギー論 地球環境保全とエネルギー資源利用が両立 する未来ビジョンをデザインするための基 礎を講義する。 このような課題に真剣に取り組む意志のあ る諸君の履修を期待する。 本講義のシラバス、連絡、および資料はウ エブの活用を考えている。 http://www.sato.sd.keio.ac.jp/ 出席はとらない。 成績は最終試験で採点する。 後半の田中先生の講義は遅刻厳禁 2 何を学ぶか 環境およびエネルギーに関する情報が氾濫している。 一部の強調された情報に惑わされないようにして真実 を知る努力をして欲しい。 一方で、ウエブなどを用いることで最新の正確な情報を 直ちに知ることができる。今の知識はすぐに古くなる、 知識ではないその背景にある基礎的および基本的な 考え方を身につけて欲しい。 以下のことを学んで欲しい。 情報を判断する力の涵養 情報を広くバランス良く見る力の涵養 広く深い視野からバランス良い情報に基づいて、新 たな創造を行える力の涵養 3 先進国の環境保全対策 地球の自然環境破壊の深刻さ 二酸化炭素排出量 二酸化炭素の排出=化石燃料の利用 先進国が70%近くの二酸化炭素を排出してきた。 日本は京都議定書で2008年から2012年の期間 に,1990年の地球温暖化ガス排出量の6%削 減を約束 2020年までに25%削減 4 開発途上国の発展とは 地球の人口を67億人とするなら、 先進国の人口中国の人口=13億人 開発途上国=約55億人 アジア地域=約40億人 開発途上国の発展 地球環境問題の解決は先進国対発展途上国では ない。この地球に100億人がどのように暮らすかと いう計画とビジョンが必要である。 食料・水・衣料・医療・住居・教育・紛争・・・ 5 資源循環型社会の構築から地球温暖化防止へ 資源循環型社会の前に 負の遺産処理 例えばフロンの回収・破壊 資源循環型社会 循環型社会基本法 建設リサイクル法 容器包装リサイクル法 食品リサイクル法 廃棄物処理法 資源有効利用促進法 グリーン購入法 6 まとめ 環境とエネルギー バランスの取れた開発 社会・経済と工学 開発途上国の発展 環境保全型エネルギー利用技術 安全・水・食料供給 新しい方向性(Living Cities) 複雑系工学とオブジェクト指向 マルチエージェントシステム 7 2011年度講義スケジュール 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. エネルギー分野 9月28日 概論 10月 5日 自然環境と地球規模の環境問題 10月12日 ベトナム出張のため休講 10月19日 エネルギー需要と供給 10月26日 フロンガスとオゾン層破壊 11月 2日 自然共生とエネルギー・水循環 11月 9日 ソーシャルキャピタル (リスクとパブリックアクセプタンスそ して危機管理 ) 8 2011年度講義スケジュール 環境分野 (11月16日より) 8. 環境保全に関する概論 9. 越境大気汚染 (1) 土壌粒子の長距離輸送 10. 越境大気汚染 (2) 東アジアからの大気汚染物質の長距離 輸送 11. 越境大気汚染 (3) 中国北京市の大気汚染の実態と発生源 の推定 12.首都圏ネットワークによる酸性雨モニタリング 13.三宅島火山噴火による首都圏の降水への影響 14.酸性雨 中国北京市における降水の観測 15.まとめ 9
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