第2回:食事摂取基準と食物の三機能 必要量、推奨量、目安量、目標量、上限量、食物の三機能 食事基準量の決定 教科書第2章16頁 1.出納実験で平均必要量を求め て安全率を加え推奨量とする。 蛋白質の窒素平衡、水溶性ビタミンの血中濃度等 2.疫学研究から主に生活習慣病の予 防に適した目標量を求める。 出納実験の困難な脂溶性物質 高齢化社会での老化、疾病予防の長期栄養効果 2010年度 食事摂取基準の各指標(推定平均必要量、推奨量、 目安量、耐容上限量)と栄養機能食品の栄養所の配合限度量 図では目標量(生活習慣病予防)が示されていることに注意。 第1章扉絵 耐容 上限量 目標量 確率の概念を導入して2005から所要量→推奨量へと内容が変わった。 香川靖雄. やさしい栄養学. 女子栄養大学出版部, 2006, 15p. ●推定必要量 (estimated average requirement: EAR) 特定の集団を対象として測定された必要量から、性・年齢階級別に日本人の 必要量の平均値を推定した。当該性・年齢階級に属する人々の50%の必要量 を満たすと推定される1日の摂取量である。 ●推奨量 (recommended dietary allowance: RDA) 教科書23頁 ある性・年齢階級に属する人々のほとんど(97~98%)が1日の必要量を満た すと推定される1日の摂取量である。原則として「推定平均必要量+標準偏差 の2倍(2SD)」とした。 ●目安量 (adequate intake: AI) 推定平均必要量・推奨量を算定するのに十分な科学的根拠が得られない場 合に、ある性・年齢階級に属する人々が、良好な栄養状態を維持するのに十分 な量である。 ●目標量 (tentative dietary goal for preventing life-style related diseases: DG) 生活習慣病の一次予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量 (または、その範囲)である。 ●耐容上限量 (tolerable upper intake level: UL) ある性・年齢階級に属するほとんどすべての人々が、過剰摂取による健康障害 を起こすことのない栄養素摂取量の最大限の量である。 2010年食事摂取基準を設定した栄養素と策定した指標(1歳以上) 推定平均必要 量 (EAR) 推奨量 (RDA) ○ ○ - ー - 総脂質 - - - ○ - 飽和脂肪酸 - - - ○ - 脂質 n-6系脂肪酸 - - ○ ○ - n-3系脂肪酸 - - ○ ○ - コレステロール - - - ○ - 炭水化物 - - - ○ - 食物繊維 - - ー ○ - たんぱく質 目安量 目標量 (AI) (DG) 耐容上 限量 (UL) タンパク質の代謝 排 出 窒 素 量 (g) 第4章 尿クレアチニンN=0.6g(一定) 扉絵 摂取窒素量(g) 窒素の出納(nitrogen balance) 窒素の排出量は摂取した窒素量と等しいが、摂取量が少ないときには、摂取量に関係な く一定量の窒素が排出される。排出量は蓄尿を分析して測定する。a は窒素出納を保つ のに必要な最低量のタンパク質量(窒素グラム数)、b は無タンパク質食の摂取したとき の窒素排出量、日本人では 58mgN/体重kg/日、尿中 34mg、屎中 12mg、経皮(毛、垢、 爪)10mg。その他 2mg、尿クレアチニンNは1日の排出量が一定しているので 24時間尿 量の推定にも使用される(厚生労働省 2005年)。 たんぱく質の食事摂取基準 性別 年齢 男性 推定 平均 必要 量 (g/日) 女性 推奨 量 (g/日) 目安 量 (g/日) - 目標量 (%エネル ギー)1 推定平 均 必要量 (g/日) 推奨量 (g/日) 目標量 (%エネル ギー)1 目安 量 (g/日) 18~29 (歳) 50 60 30~49 (歳) 50 60 - ー 40 50 - ー 50~69 (歳) 50 60 - ー 40 50 - ー 70以上 (歳) 50 60 - ー 40 50 - ー ー 40 50 2010年版と2005版は数値同じ、目標量は決めない。 - ー 成人の年齢・性別の推定平均必要量・目安量の求め方 体重がW0の被験者の推定平均必要量(ま たは目安量)の参照値X0が1日当たりの摂 取量で表されている場合には、求めたい年 齢階級の推定平均必要量(または目安量) Xはその年齢階級の基準体重Wを用いて X=X0×(W/W0)0.75 の式で求めます。0.75乗してあるのは体重 を体表面積に換算するためで、代謝量はほ ぼ体表面積に比例するからです。 痴呆、重度要介護者ほど蛋白質エネルギー栄養障害が多い 推定エネルギー必要量を理解するための概念図 レジュメ左中、 教科書18頁上 安静時代謝(REE)算出方法 ・ハリス・ベネディクトの計算式 男:66.473+13.7516×体重(kg)+5.003× 身長(cm)-6.755×年齢 [kcal/day] 女:655.0955+9.5634×体重(kg)+1.8496× 身長(cm)-4.6756×年齢 [kcal/day] 2010年版 基準体位(基準身長、基準体重) 妊婦を除く1 2010年版エネルギーの食事摂取基準:推定エネルギー必要量(kcal/日) 性別 身体活動レベル I 男性 II III I 女性 II III 炭水化物の食事摂取基準(%エネルギー)目標量 50%以上70%未満 脂肪エネルギー比率); %エネルギー 目標量男女共 18-29歳: 20以上30 未満、30-69歳: 20以上25未満、70歳以上:15%以上25%未満。 2010年版 15~69歳における各身体活動レベルの活動内容 低い(Ⅰ) ふつう(Ⅱ) 高い(Ⅲ) 1.50 (1.40~1.60) 1.75 (1.60~1.90) 2.00 (1.90~2.20) 生活の大部分 が座位で、静的 な活動が中心 の場合 座位中心の仕事だが、 職場内での移動や立位 での作業・接客等、ある いは通勤・買物・家事、 軽いスポ-ツ等のいずれ かを含む場合 移動や立位の多い 仕事への従事者。 あるいは、スポ-ツな ど余暇における活 発な運動習慣をもっ ている場合 7~8 7~8 7 座位または立位の静的な 活動 (1.5: 1.1~1.9) 12~13 11~12 10 ゆっくりした歩行や家事など低 強度の活動 (2.5: 2.0~2.9) 3~4 4 4~5 長時間持続可能な運動・労働 など中強度の活動(普通歩行 を含む) (4.5: 3.0~5.9) 0~1 1 1 ~2 0 0 身体活動レベル 日常生活の内容 個々の 活動の 分類(時 間/日) 睡眠 (1.0) 頻繁に休みが必要な運動・労 働など高強度の活動 (7.0: 6.0以上) 0~1 BMI=体重(kg)÷{身長(m)}2 (身長150~178cmの成人に適用) BMIが25以上を肥満とする 血液 組織間液 細胞外液 細胞内液 細胞非脂肪固形質 骨無機質 純脂肪 体重 A 新生児 B 乳児 C 幼児 3kg 56kg 11kg 17kg (1歳) (4歳) D 成人 E 体 重 老人 体比重 = 体容積 62kg (20歳) (60 歳) 人体の組成と体格指数(BMI) 6 ページ下 2010年版 総脂質の食事摂取基準 (総脂質の総エネルギーに占める割合(脂肪エネルギー比率); %エネルギー) 年齢 男性 目安量 目標量 目安量 女性 目標量 18~29(歳) - 20以上30未満 - 20以上30未満 30~49(歳) - 20以上25未満 - 20以上25未満 50~69(歳) - 20以上25未満 - 20以上25未満 70以上(歳) - 20以上25未満 - 20以上25未満 妊婦 - ー 授乳婦 - ー 遺伝子発現で解明されたDHAの多面的効果 SDA 脱共役蛋白質3 癌 中性脂肪 遺伝子発現 肥満 慢性炎症 アレルギー 車昇勲、香川靖雄 他 J. Nutrition 131, 2636-2642 飽和脂肪酸の食事摂取基準(%エネルギー) 各年齢 性4.5以上 7.0未満 n-6系脂肪酸の食事摂取基準( %エネルギー )各年齢性目標量 10未満 コレステロールの食事摂取基準(mg/日)各年齢目標量男750未満女600未満 n-3系脂肪酸の2010年版食事摂取基準と摂取量(g/日) 男性 摂取量と目標量 女性 摂取量と目標量 αリノレン酸: DHA 目標量* αリノレン酸: DHA 目標量* 18~29 (歳) 1.49:0.162 2.1以上 1.24: 0.145 1.8以上 30~49 (歳) 1.42: 0.229 2.2以上 1.19: 0.143 1.8以上 50~69 (歳) 1.32: 0.481 2.4以上 1.14: 0.380 2.1以上 年齢 70以上(歳) 1.06: 0.505 0.96: 0.378 1.8以上 2.2以上 *実際のn-3系脂肪酸摂取量以上を目標量とした:妊婦1.9以上 授乳婦1.7以上 不可欠脂肪酸摂取量の大部分を占めるαーリノレン酸 (ALA)のエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸への変 換効率は悪い。 原料食物 日本人の 摂取割合 不可欠脂肪酸(EFA) *) 人体での変換率の比較( Omega-3 16 大豆等の植物 エキウム等 SDA大豆 魚 油 魚油、海藻 70-80% 0-5% 5-10% 10-20% αリノレン酸 (ALA) 18:3 合成困難 14 ステアリドン酸 (SDA) 18:4 合成容易 8 エイコサペンタエン酸 (EPA) 20:5 ALA 12 10 6 4 2 0 SDA EPA EPA1gを合成するのに要する量 James MJ et al. Am J Clin Nutr ドコサヘキサエン酸 77: 1140-1145 (2003). (DHA) 22:6 N-3系脂肪 酸の栄養の 第1人者J. ダイエルベルグ 博士と共に 2008年9月 9日 国際栄 養士会議 (ICD)にて 鮮魚150g/日の沖縄離島の健康度は今も維持されている。 J. Lipid Res. 23: 363 (1982), J. Nutr. Sci. Vitaminol. 28:441(1982) 鮮魚摂取量が沖縄本島、内地の約2倍の竹富 町(含小浜島、西表島、武富島)の標準死亡比 竹富町対沖縄県1993-2002市町村別標準化死亡比(SMR) 沖縄県全市町村 男100.00 女100.00 有意性 全死因 虚血性心疾患 急性心筋梗塞 肺炎 84.99 69.25 63.50 60.77* 79.20* 44.34* 47.50* 37.77* *(-) *(-) *(-) *(-) 慢性閉塞性肺疾患 41.17* 43.36* *(-) 沖縄県福祉保健部健康増進課(2005年10月) DHA/AA比率と学習機能 ラットに300mg/体重kg/日のDHA を経口投与し、8方向放射状迷路 を用いて、迷路実験を行った。 DHA投与ラットでは、参照記憶エ ラー数、作業記憶エラー数が共に 低下した。 橋本道雄(島根大) n-3系脂肪酸欠乏食がラット海馬 CA1領域ニューロンのシナプス小 胞密度を低下させる。 J. Neurochem. 68:1261-8, 1997 食パンを主食とした食事中に含まれる水溶性ビ タミンの遊離型ビタミンに対する相対利用率 福渡努、柴田克己:日本家政学誌 60: 57-63(2009) 2010年版日本人の食事摂取基準のビタミン推奨量の根拠となった実験 男性7名21.6±2.4歳、女性5名21.8±0.5歳 (他に女性9名22.7歳の予備実験) 1. 食パン食(摂取葉酸:男249μg=0.565μmol 女217μg=0.492μmol )4日。 2. 自由食+ビタミンミネラル(添加モノグルタミル葉酸:570μg=1.29μmol )、尿中葉酸測定 3. 食パンを主食とした食事+ビタミンミネラル(摂取葉酸上記合計)4日後尿中葉酸測定 被験者 1.排出量 μmol/日 2.排出量 μmol/日 3.排出量 μmol/日 食事葉酸 排出率% 遊離葉酸 排出率% 相対利用率 % 男 0.033± 0.006 0.212± 0.055 0.179± 0.089 5.8±1.0 13.8±6.9 51±22 女 0.034± 0.005 0.255± 0.075 0.221± 0.082 6.8±0.9 17.1±6.3 47±23 合計 0.033± 0.005 0.230± 0.086 0.196± 0.085 6.3±1.1 15.2±6.6 49±21 葉酸欠乏分類ための血清/血漿葉酸のカットオフポイント Dary, O.: Nutr. Reviews 67:235-244 (2009) 諸指標 日本は貧血予 防水準のみ 血清濃度 (nmol/L) 巨赤芽球 性貧血の 予防水準 >7.0 脳卒中等 病態の予 防水準 >10.0 日本人レベル 国民の二 許容上限 分脊椎症 量の過剰 予防水準 レベル >15.9 ≤ 45.3 米国民レベル 血清濃度 (μg/L) >3.1 >4.4 >7.0 ≤ 20 DEF (μg/日) >205 >294 >474 ≤ 1370 葉酸摂取 (μg/日) >120 >173 >279 ≤ 846 身体構成成分と栄養評価のための測定指標 身体構成成分 たん白質量 体重(%) 100 指 (Blackb 標 総量=13kg 上腕部皮脂厚(TSF) 皮下脂肪厚 75 65 40 6.3kg 0.3kg 1.5kg 血清アルブミン 鉄結合能(トランスフェリン) 皮内抗原反応 4.5kg 上腕筋囲(AMC) クレアチニン/身長 3-メチルヒスチジン/身長 0 体重 栄養評価指数式 皮下脂肪厚 皮下脂肪厚(mm) = TSF + SSF TSF:上腕伸展側三頭筋部(mm)、上腕部皮脂厚ともいう SSF:背部肩甲骨下部脂肪厚(mm) 【判定基準】 成人男性 35mm ~ : 軽度肥満 45mm ~ : 中等度肥満 55mm ~ : 高度肥満 成人女性 45mm ~ : 軽度肥満 55mm ~ : 中等度肥満 60mm ~ : 高度肥満 (厚生労働省「肥満者の栄養指導」よ 栄養評価指数式 上腕筋囲 (AMC:arm muscle circumference) AMC (cm) = AC - π× TSF ÷ 10 AC : 上腕囲 (cm) TSF: 上腕部皮脂厚(mm) 【判定基準】 日本人の基準値 成人男性 24.8cm 成人女性 21.0cm 基準値と比較して筋たん白質の消耗状態を判定 80~90% : 軽 度 60~80% : 中等度 60%以下 : 高 度 1 熱量のとりすぎを避け、適正な体重の維持に努める 農林水産省原図. 二重標識水法とは レジュメ右下、教科書37頁 (doubly labeled water: DLW) 人体にとって無害な水素と酸素の安定同位体を含 む水を飲み、約2週間にわたり尿中へ安定同位体が 排泄される経過を観察・測定することにより、その間 のエネルギー消費量を正確に推定する方法。 マスク等をつけたり、何らかの制約を受けず、通常 の生活をすることが可能である。したがって、その人 の日常生活における平均エネルギー消費量を推定す ることが可能となる。 同位体の天然存在比 二重標識水法の原理 水素原子の同位体 H2 O CO2 1H 2H H2O 3H 99.985 atom% 0.0149 atom% 1×10-15 atom% 酸素原子の同位体 16O 99.759 atom% 17O 0.037 atom % 18O 0.204 atom% CO2排泄量の算出方法 レジュメ 右下 重水素の減少量 rH2O = TBW kH 18Oの減少量 rH2O + 2rCO2 = TBW kO 数式の差 rCO2 = TBW(kO - kH) / 2 これで炭酸ガス放出量を知る。 TBW: total body water 人体の全水分量 kH:deuterium elimination rate 重水素除去率 水だけ(遅い) kO: oxgen elimination rate 重酸素除去率 炭酸ガス+水 サイクリング選手の申告したエネルギー摂取量(青 色)と 二重標識水法によるエネルギー摂取量(桃色)の差 EE(MJ/day) 40 エ ネ ル ギ ー 消 費 量 (MI/ 日) 30 4.9±1.4 (16.5±4.8%) 9.8±2.6 (26.8±5.9%) 12.4±1.2 (34.8±1.9%) 20 24.5±1.6 26.3±0.9 23.2±1.3 第一週 第二週 第三週 10 0 Magkos F. et al.:Curr. Opin. Clin. Nutr. Metab. Care. 6:539-549 (2003) 各熱量測定法の長所と短所 レジュメ右下 教科書38頁 長 所 間接法 VO2000 ・コストが低い ・基礎代謝の測定が可能 ・RQの測定が可能 直接法 ヒューマン熱量計 ・24時間の厳密な測定が可能 二重標識水法 DLW ・制約を受けない ・非侵襲的であるであり 採取が容易である 短 所 ・24時間の測定ができない ・マスク装着の制約を受ける ・特定室内の制約を受ける ・基礎代謝量の測定ができない ・地域によりバックグラウンドの 同位対比の変動が生じる めざしたい範囲 (個人への適用) (栄養素 : 推定平均必要量・推奨量・目安量・上限 量) 個人の必要量が分かる場合は、それに見 合った量がお勧め (同じ値でも足りてい る人と足りていない人がいることに注意) 通常の食品を摂取し ている限りありえな い量 おそらく問題は生じ ないだろうがメリット もない 絶対に避ける! 安全 個人の必要量がわから ない場合、このあたりが お勧め 危険 (ほとんどの人で足りて いる量=ほとんどの人で 余っている量、であるこ とに注意) (不足・過 剰) 推定平均 推奨 目安 量 量 必要量 不足にならないように・・・ 通常の食品をしている 限りほとんどありえない 量 (サプリメントなどで摂 取している場合、使い 方の誤りで過剰摂取に なってしまう危険をはら んでいることに注意) 近づきたくない量 上限 量 過剰にならないように・・・ 摂取 量 めざしたい範囲 (集団への適用) (栄養素 : 推定平均必要量・推奨量・目安量・上限 量) ここに入る人をできる だけ少なくする ここに入る人はいない ようにする 人数 摂取量 推定平 均 必要量 推 奨 量 目 安 量 上 限 量 教科書109頁 日本では決め ていないが米 国では決定。 レジュメ2枚目 中央 アクエリアス等 カロテンからビタミンAを合成する酸素添加酵素 15 15’ ネコやライオ ンなどの肉食 動物はカロテ ンからビタミン Aを合成する 酵素がない。 肉食のヒトも カロテンから ビタミンAを作 る必要はない ので、酵素活 性の低い多 型の人がいる。 ビ タ ミ ン A が 過 剰 の 時 酵 素 合 成 を 阻 害 βーカロテン (植物) 小腸β-カロテン-15,15‘-ジオキシゲナーゼ 過剰は有害 ビタミンA=レチノール(動物) 生理活性 レチノイン酸 βーカロテン15,15’オキシゲナーゼの多型は血清ビタミンAを下げる 血清脂質中のパルミチン酸ビタミンA量 血清カロテン A379V=rs7501331(アリル頻度24%)、R267S=rs12934922(アリル頻度42%) Leung WC et al. :FASEB J 23 (4): 1041-1053 (2009) 肉食動物は植物性食品では生存できない。 カロテンをビタ ミンAに変える 酵素がない。 ? 肉食に適した 身体なので精 進料理はだめ 野菜がなくて もビタミンCは 体内で作れる リノレン酸からドコサ ヘキサエン酸を合成 する酵素がない。 狩猟時代に肉食であっても、現代人では遺伝子が変わり穀類が最適 農耕文化に 入ってから人 類の唾液アミ ラーゼ活性は 遺伝子コピー数 と共に増加し た。類人猿は 僅か1コピー ア ミ ラ ー ピ ゼ ー 遺 数 伝 子 8 ウビ農耕:芋 稲作:米 ラビ農耕:小麦、大麦 カリフ農耕:雑穀類 新世界農耕:トウモロコシ Novembre J et al.: Nature Genet 39: 11881190 (2007) 7 6 5 4 コ ビアカ人 ムブチ ハザ人 ダトグ人 欧米人 ヤク-ト人日本人 人 低デンプン 高デンプン 食 食 教科書26頁 食物の三機能 1、栄養素 2、味覚 3、生理 健康食品の目標は食物 の三機能を補助して健 康の維持増進をするこ とにある。そのEBN:科 学的根拠を確立には ①人体を対象とすること ②個人差、多型の検討 ③数十年の長期の検討 生活習慣病予防 介護予防に重点 児童生徒の食事状況調査報告書 黄色は目標値 ― 平成10年11月 ― 摂取量の比較 中学校 豆 類 g 女 数字は健康日本21の適切な摂取レベル 乳 類 g 30 日本体育・学校健康センター 30 250 >100g/日 25 緑黄色野菜 g >130g/日 200 20 >120g/日 25 20 150 15 15 100 10 10 50 5 0 5 0 給食 家庭食 外食 0 給食 家庭食 外食 給食 家庭食 外食 嫌いな食べ物 (%) 「がまんして食べる」と回答した児童生徒は、小学校で 30 26.3 39.1% 25 「食べない」とする者は、小学校で 19.8 20 11.8% 13.8 15 13.7 13.4 12.4 12.0 10 10.0 9.8 し い た け グ リ ー ン ピ ー ス 8.2 5 0 ピ ー マ ン な す 内 臓 ・ レ バ ー ね ぎ に ん じ ん ト マ ト セ ロ リ ー 平成12年度「児童生徒の食生活等実態調査結果」 た ま ね ぎ 特保とは?栄養機能食品とは? 保健機能食品の分類と名 称 医薬品 (医薬部外品を 含む) 表示内 容 保健機能食 品 特定保健用 食品 栄養機能 食品 (個別許可型) (規格基準型) 栄養機能食品の対象となった食品 成分 ◇ビタミン類(12種類) 一般食品 (いわゆる健康 食品を含む) 栄養成分含有表 栄養成分含有表 (栄養成分含有表 示 示 示) 保健用途の表示 (栄養成分機能表 栄養成分機能表 示) 示 注意喚起表示 注意喚起表示 ナイアシン ビオチン ビタミンB1 ビタミンB6 ビタミンC ビタミンE パントテン酸 ビタミンA ビタミンB2 ビタミンB12 ビタミンD 葉酸 ◇ミネラル(2種類) カルシウム 鉄 レジュメ2枚目 左下 レジュメ2枚目下中 教科書28-30頁 教科書103-105頁 レジュメ2枚目 下右
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