AV-M30L3取扱マニュアル説明書

各部の名称
※ ①∼⑪のスイッチ、ボリューム・端子の詳細は対応する番号の操作説明とブロックダイヤグラムをご覧ください。
電源コード(AC100V)
機能アース端子
①CATV下り/光運用/UHF
直径1.6㎜以下の軟銅線で
接地してください。
③CATV下り/光運用/UHF
入力ATTスイッチ
利得調整ボリューム
−10dB/−5dB/0dBを選択できます。
定格出力を超えないように調整し
てください。
②CATV下り/光運用/UHF
CATV/光運用/UHF入力切換スイッチ
最初に選択してください。UHFまたは
光運用位置にすると、CATV上り帯域が
カットされます。(光運用: −10dB ATT)
パイロットランプ
⑥CATV上り
帯域切換スイッチ
④CATV上り
入力ATTスイッチ
システムに応じて30MHz以下を
カットすることができます。
−10dB/0dB/カットを選択でき
ます。
⑦CATV下り/光運用/UHF
混合入力切換スイッチ
⑤CATV上り
出力ATTボリューム
C S / B S 信 号 が C A T V/光運用
/UHF信号と別入力、もしくは混
合入力で選択します。なお、別入
力時はDC15Vの給電も選択でき
ます。
定格出力レベルを超えないように
調整してください。
⑩CATV下り/光運用/UHF
⑧CS/BS-IF
出力モニター切換スイッチ
入力ATTスイッチ
2分配出力/ー20dB/ー12dB
を選択できます。詳細はこのペー
ジの下の「出力モニター端子」の
説明をご覧ください。
−10dB/0dB/光運用を選択できます。
(光運用: −20dB ATT)
コンバーター通電確認ランプ
⑨CS/BS-IF
⑪CS/BS-IF
利得調整ボリューム
コンバーター電源スイッチ
上図スイッチ位置は出荷時の設定です。
出荷時のボリューム位置は−10dB側です。
定格出力レベルを超えないように
調整してください。
「入」にするとDC15Vが供給され、
確認ランプが点灯します。
入力切換スイッチ:別入力の場合
●
C受
A信
T
V
CATV下り入力端子
C受
A信
T
V
CATV上り出力端子
光
運
用
光運用入力端子
U受
H信
F
UHF入力端子
出力モニター端子
/上り調整用入力端子
入力切換スイッチ:混合入力の場合
●
「2分配出力」位置の場合
●
入力切換スイッチ:別入力 の場合
CS/BS-IF入力端子
CATV上り入力端子
光運
用
光運用・CS/BS-IF出力端子
U受
H信
F
UHF・CS/BS-IF出力端子
⑩出力モニター切換スイッチにより、下記3種類の出力を選択できます。
この端子は使用しません
●
CATV下り・CS/BS-IF出力端子
入力切換スイッチ:混合入力の場合
2分配出力端子として常時使
用可能です。出力端子と同じ
信号レベルが出力されます。
●
C受
A信
T
V
CATV上り出力端子
光運
用
光運用・CS/BS-IF入力端子
U受
H信
F
UHF・CS/BS-IF入力端子
CATV下り・CS/BS-IF入力端子
「-20dB」位置の場合
「-12dB」位置の場合
●
分配出力端子として常時使
用可能です。出力端子の信
号レベルよりー12dB低い値
が出力されます。
●
各帯域のモニター出力端子と
して調整時のみ使用可能です。
出力端子の信号レベルよりー20
dB低い値が出力されます。
3
※この端子の使い方は、8ページ
〈分配出力の設定・変更〉を
ご覧ください。
CATV/光運用/UHF 入力切換スイッチの操作 ②
すべての配線、操作、調整を行なう前にこのスイッチを切換えてください。UHFアンテナを使用する場合はスイッチを上側に、
CATVに接続する場合は中間に、光加入者端末(V-ONU)からの信号を入力する場合は下側(光運用モード)にしてください。
なお、下側(光運用モード)は、ー10dBの入力ATTとして動作します。
混合入力切換スイッチの操作 ⑦
CATV下り/光運用/UHF
CS/BS-IFとCATV下り/
光運用/UHFの混合入力
でご使用の場合
CATV上り出力ATTボリュームの操作 ⑤
CS/BS-IF
●
混合
スイッチは上側(混合入力)
にセットしてください。
CS/BS-IFとCATV下り/
光運用/UHFを別々の入力
でご使用の場合
※ボリュームは、調整専用ドライバーで軽く回してください。強く回すとボ
リュームが破損する恐れがあります。
(利得調整ボリュームの操作参照)
CS/BS-IF
CATV下り/光運用/UHF
CATV上り帯域切換スイッチの操作 ⑥
上り伝送周波数10∼60MHzをスイッチ切り換
えにより30∼60MHzにすることができます。
●
スイッチは中間(別入力)
にセットしてください。
※CATVシステムで30MHzより低い周波数帯域を使用
しない場合、30∼60MHz側に切り換えてください。
レベルを補うためにブースターを追加する場合
CS/BS-IFとCATV下り/
光運用/UHFを別々の入力
でご使用になり、
UHF前置
ブースターを使用して電源
(DC15V)
を供給する場合
出力ATTボリュームは反時計方向にいっぱいに
回しきった時、減衰量最大(利得最小)となり
ます。上り出力端子にスペクトラムアナライザ
ーまたはレベルチェッカーを接続し、このボリ
ュームにより所定のレベルに合わせてください。
CATV下り/光運用/UHF
CS/BS-IF
利得調整ボリュームの操作 ③⑨
●
スイッチは下側(UHF給電)
にセットしてください。
DC15V
※ 必ずブースターがつながっていることを確認してからスイッチを
切り換えてください。アンテナに直接給電するとテレビが映らなく
利得調整ボリュームは反時計方向にいっぱいに
回しきった時、利得最小となります。出力モニ
ター端子にスペクトラムアナライザーまたは
レベルチェッカーを接続し、このボリュームに
より所定のレベルに合わせてください。
※ボリュームは、下図のように調整専用ドライバーで軽く回してください。
強く回すとボリュームが破損する恐れがあります。
なり、故障の原因となります。
ATTスイッチの操作 ①④⑧
調整は調整専用ドライバーを使用し、
回転トルクは0.02N・m(0.2kgf・cm)
以下で調整してください。
●
① CATV下り/光運用/UHF 共通 入力ATTスイッチ
調整専用ドライバー
調整専用ドライバーを右図のように
親指と人差し指でつまむように持ち、
調整します。
●
下図①の特性のようにフラットに減衰
します。
●
推奨:VESSEL製 セラミック調整用
ドライバー №9000 (−)2.6×30
ボリューム
④ CATV上り入力ATTスイッチ
出力モニター切換スイッチの操作 ⑩
10∼60MHzがフラットに減衰します。
上り帯域を使用しない時は、カット側に
切り換えてください。
8ページ<分配出力の設定・変更>に、操作方法とスイッチ設定変更時
の出力レベルの一覧表を表記しておりますのでご覧ください。
⑧ CS/BS-IF入力ATTスイッチ
CS/BSコンバーター電源スイッチの操作 ⑪
1032∼2610MHzが下図⑧のように
減衰します。
光運用側にすると、ー20dBの入力ATT
として動作します。
①,④
(dB)
0
−5
−10
(dB)
0dB
0
−5dB
0dB
※電源の供給はCS/BSコンバーターへのケーブル
の接続を確認した後に行なってください。
−5
−10dB
−10
※重畳ラインの機器は必ず通電タイプをご使用ください。
※CS/BSコンバーターを重畳電源で動作させる以外の場合に通電し
ますと事故の原因となりますのでご注意ください。 −10dB
−15
710
770
60
この製品からCS/BSコンバーター用電源(DC15V最大4W)を供給
する場合は、コンバーター電源スイッチを
にしてください。
※CS/BSコンバーターを動作させるための重畳
電源を供給できる端子はCATV下り/光運用/
UHF/CS/BS-IF入力端子のみです。
⑧
−15
UHF 470
70
下り
10
上り
●
(MHz) CS/BS-IF 1032
※入力端子側でショートしている場合、コンバーター通電確認ランプ
が消え、ブースターが動作しなくなります。このスイッチを゛切″にし
て入力端子側のショート箇所を取り除いてください。
2610(MHz)
4
基本的な調整方法 (この製品をはじめて調整していただくときの基本手順を説明しています)
以下の説明は、UHF放送、CATV(下り)
、
光運用、CS/BS放送に関して、弊社がおすすめする基本的な調整手順をご説明
いたします。ただし、お客様の受信環境によってはここで説明する方法だけでは対応できない場合もございます。ご不明
な点は販売元営業所にお問合せください。なお、CATV(上り)調整に関しては、管轄のケーブルテレビ事業者の許可と、
専用の信号発生器を使用した技術が必要ですので、必ず専門事業者に依頼してください。
はじめに
必ずお読み
( ください )
調整に必要な
機材、工具など
この製品に接続するUHFアンテナ、CS/BSアンテナの取扱説明書を参照して方向調整を済ませてく
ださい。また、CATVを視聴する場合には、この製品にケーブルを接続/調整する前に、管轄のケーブ
ルテレビ事業者にご依頼のうえ、お客様の施設を運用状態(稼動状態)にしてください。
1. 調整専用ドライバー(ボリュームを回したり、スイッチを切り換えます)
ボリュームは強く回すと破損する恐れがあります。この製品を取り付けるときに使用した大形ド
ライバーでは回さないでください。
2. レベルチェッカー
(各チャンネルパ
必ずレベルチェッカー等の信号レベルを確認できるものを使用してください。
ワーが数値化またはグラフ表示される機能が必要です)
UHF(地デジ)帯域の調整方法
ケーブルを接続する前に、必ずブース
ターを取り付ける場所で適正入力レベ
ルをチェックしてください。
光運用(光加入者端末:V-ONUを使用)
する場合は、
6ページの光運用時の設定・調整方法に進んでください。
UHF(地デジ)調整スタート
②CATV/光運用/UHF入力切換スイッチ
をUHF位置にしてください。
適正入力レベルのチェック
レベルチェッカーにアンテナからの信号を接続して、レベルチェッカーの操作方法に従い、適正入力レベルかどうか
以下の数値をチェックしてください。このとき、最大レベルを示すチャンネルを見つけて確認してください。
スイッチ/ボリュームの設定変更。
(定格出力の確保)
適正入力レベル「73dBμV」を超えていないかチェックしてください。
73dBμV
以下
注 最大レベルが83dBμVを
超えている場合⇒※1参照
① 入力ATTスイッチ(出荷時は過入力防止のためー10dB位置)
73dBμV
超過
① 入力ATTスイッチ(出荷時は過入力防止のためー10dB位置)
0dB側に変更してください。
73dBμV以下に近づくようにー10dB/ー5dBを選択してください。
③ 利得調整ボリューム(出荷時は過入力防止のため−10dB側)
③ 利得調整ボリューム(出荷時は過入力防止のため−10dB側)
時計回り方向いっぱい(0dB側)に回してください。※2
時計回り方向いっぱい(0dB側)に回してください。※2
設定完了
設定完了
CS/BS-IF調整 または7ページの〈ケーブルの接続〉へ
※UHF給電あり時に外付けアッテネーター(ATT)を使用する場合は、通電タイプを使用してください。
※1 外付けアッテネーター(ATT)でレベルを減衰する必要があります。詳しくは販売元営業所にご相談ください。
※2 利得調整ボリュームは、TVへの過入力が原因でTV映像にノイズがでるような場合に減衰方向に調整します。(運用に合わせたレベル調整をしてください )
5
CATV(下り)帯域の調整方法
ケーブルを接続する前に、必ずブース
ターを取り付ける場所で適正入力レベ
ルをチェックしてください。
光運用(光加入者端末:V-ONUを使用)
する場合は、
このページ
の下の光運用時の設定・調整方法に進んでください。
CATV(下り)調整スタート
②CATV/光運用/UHF入力切換スイッチを
CATV側にしてください。
適正入力レベルのチェック
レベルチェッカーにケーブルテレビ局からくる信号ケーブル(保安器出力)を接続して、適正入力レベルかどうか
以下の数値をチェックしてください。このとき、最大レベルを示すチャンネルを見つけて確認してください。
スイッチ/ボリュームの設定変更。
(定格出力の確保)
適正入力レベル「65dBμV」を超えていないかチェックしてください。
65dBμV
以下
65dBμV
超過
注 最大レベルが75dBμVを
超えている場合⇒※1参照
① 入力ATTスイッチ(出荷時は過入力防止のためー10dB側)
① 入力ATTスイッチ(出荷時は過入力防止のためー10dB側)
0dB側に変更してください。
65dBμV以下に近づくようにー10dB/ー5dBを選択してください。
③ 利得調整ボリューム(出荷時は過入力防止のため−10dB側)
③ 利得調整ボリューム(出荷時は過入力防止のため−10dB側)
時計回り方向いっぱい(0dB側)に回してください。※2
時計回り方向いっぱい(0dB側)に回してください。※2
設定完了
設定完了
CS/BS-IF調整 または7ページの〈ケーブルの接続〉へ
※1 外付けアッテネーター(ATT)でレベルを減衰する必要があります。詳しくは販売元営業所にご相談ください。
※2 利得調整ボリュームは、TVへの過入力が原因でTV映像にノイズがでるような場合に減衰方向に調整します。(運用に合わせたレベル調整をしてください)
光運用時の設定・調整方法
光運用は、入力ATTスイッチ
で適正入力レベルになるよう
に設定します。
光運用 調整スタート
②CATV/光運用/UHF入力切換スイッチ
を光運用位置にしてください。
スイッチ/ボリュームの設定変更
②
① 入力ATTスイッチ(出荷時は−10dB位置)
①
③
変更しません。(−10dB側)
③ 利得調整ボリューム(出荷時は−10dB側)
変更しません。(−10dB側) ※1
反時計回り
いっぱい
−10dBの
ATTが作動
設定完了
光運用でCS/BS-IFを
視聴しない場合
7ページの〈ケーブルの接続〉へ
光運用でCS/BS-IFを視聴する場合(②は光運用位置)
⑨
⑧
⑧ 入力ATTスイッチ(出荷時は「光運用」位置)
変更しません。
(−20dBのATTが作動しています)
⑨ 利得調整ボリューム(出荷時はー10dB側)
設定完了
変更しません。(ー10dB側)※1
※1 利得調整ボリュームは、端末側のレベル不足などの際に、運用に合わせたレベル調整をしてください。
6
−20dBの
ATTが作動
反時計回り
いっぱい
光運用(光加入者端末:V-ONUを使用)
する場合は、
6ページの光運用時の設定・調整方法に戻ってください。
CS/BS-IF帯域の調整方法
ケーブルを接続する前に、必ずブース
ターを取り付ける場所で適正入力レベ
ルをチェックしてください。
CS/BS-IF帯域 調整スタート
はじめに、レベルチェッカーにCS/BSアンテナからの信号を接続
して、レベルチェッカーのCS/BSコンバーター用供給電源を「入」
または「ON」にしてCS/BSアンテナに電源を供給してください。
適正入力レベルのチェック
入力レベルをチェックしてください。このとき、最大レベルを示すチャンネルを見つけて確認してください。
適正入力レベル「70dBμV」を超えていないかチェックしてください。
70dBμV
以下
70dBμV
超過
注 最大レベルが80dBμVを
超えている場合⇒※1参照
⑧入力ATTスイッチ(出荷時は「光運用」位置)
⑧入力ATTスイッチ(出荷時は「光運用」位置)
0dB側に変更してください。
−10dB側に変更してください。
⑨利得調整ボリューム(出荷時は過入力防止のため−10dB側)
⑨利得調整ボリューム(出荷時は過入力防止のため−10dB側)
時計回り方向いっぱい(0dB側)に回してください。※2
時計回り方向いっぱい(0dB側)に回してください。※2
設定完了
設定完了
このページの〈ケーブルの接続〉へ
※1 CS/BS-IF系統のラインに外付けアッテネーター(ATT)を挿入して、レベルを減衰する必要があります。外付けアッテネーター(通電タイプ)をお買い求めくだ
さい。詳しくは販売元営業所にご相談ください。
(入力ATTスイッチ⑧は外付けATT値に応じて設定し、利得調整ボリューム⑨は0dB側で使用してください。)
※2 利得調整ボリュームは、TVへの過入力が原因でTV映像にノイズがでるような場合に減衰方向に調整します。(運用に合わせたレベル調整をしてください。)
〈ケーブルの接続〉ブースターに同軸ケーブルを接続します。
〈入力側ケーブルの接続〉
CS/BS-IF信号がCATV/UHF信号と
接続方法は2通りあります。
スイッチを選択したら、入力
端子に同軸ケーブルを接続
してください。
(はじめて接続する場合は、
別冊子の「簡単・接続/設定
ガイド」をご覧ください)
・別入力
(ケーブル2本)の場合
入力端子
混合入力
切換スイッチ
入力端子にDC15Vを
スイッチを
→
給電しない場合
中間位置にする
入力端子にDC15Vを
給電する場合
・混合入力
(ケーブル1本)の場合 → スイッチを上側にする
→
スイッチを
下側にする
注:光運用の場合は通常、スイッチを上側にしてください。
ただし、CS/BSアンテナを別途設置して受信する場合
はスイッチを中間位置にしてください。
「混合入力切換スイッチ⑦」設定完了、
入力側ケーブル接続完了
〈出力側ケーブルの接続〉
「−20dB」位置になっていること
を確認してください。
まず、出力モニター端子にレベルチェッカーを接続してください。
CS/BS-IFコンバーターにブースターから電源
最後に出力端子に分配器または、各部屋の壁面端
を供給する場合は、コンバーター電源を「入」側
子につながる同軸ケーブルを接続してださい。
にしてください。
この端子には直接テレビやセットトップボックス
分配器や
壁面端子に
接続します
出力モニター端子にレベルチェッカーを接続してください。
を接続しないでください。過入力の場合、黒い画
面(ブラックアウト)になり、正常には映りません。
出力側ケーブル接続完了
7
〈分配出力の設定・変更〉
〈出力端子数が足りない場合に設定を変更します〉
設定変更時の定格出力レベルは下表のとおりです。
通常は出荷時の「−20dB」位置で使用してください。
「2分配出力」または「−12dB」選択時は出力モニター
端子が追加の出力端子として使用できます。
●
「−20dB」選択時は、調整およびメンテナンス用とし
て使用します。
(通常はこちらでご使用ください)
●
〈こんな場面で便利です〉
・2世帯住宅にしたいので、8分配器が2台
必要。→「2分配出力」位置で出力端子と
出力モニター端子に8分配器を接続します。
・3LDKの住宅で、出力端子に8分配器を接続。
各部屋に2端子づつ配線したところ、
(DKに)あと1端子が足りなくなった!
→「ー12dB」位置で、出力モニター端子
から直接、残りの1部屋に配線します。
〈定格出力運用における出力モニター切換スイッチ切換時の各帯域レベル〉
出力モニター切換SWの設定
追加の出力端子
として使用可能
出力端子
出力モニ
ター端子
※「2分配出力」または「ー12dB」で運用する際の注意点
UHF
CATV下り
CS/BS-IF
UHF
CATV下り
CS/BS-IF
−20dB時 −12dB時 2分配時
103
95
100
常時使用不可
常時使用不可
常時使用不可
103
95
100
91
83
88
99
91
93
99
91
93
単位:dBμV
①スイッチの戻し忘れにご注意ください。
レベル測定やメンテナンスをするために一時的に出力モニター端子を
「ー20dB」に切り換えた場合、作業終了後にスイッチやケーブルの接続を必ず元に戻してください。
②共同住宅の場合、メンテナンスが困難になりますのでご注意ください。 ③誤って出力モニター端子にCS/BSコンバーターへの電源(DC15V)を供給しないでください。故障の原因となります。
〈チェックします〉
●
電源プラグをAC100Vコンセントに差し込んでください。
(パイロットランプが点灯します)
●
次に、レベルチェッカーで出力モニター端子をチェックして、信号レベルが定格出力(注3)になっているか確認してください。
●
各部屋の壁面端子にTVまたはセットトップボックスを接続して映像が映ることをチェックしてください。なお、有料加入者の方
の場合はセットトップボックスを壁面端子につないでTVの映像が映ることをチェックしてください。
(注3)前項で出力モニター切換スイッチを「2分配出力」または「−12dB」に変更した場合は定格出力にはなりません。前項の表を参考に必要なレベルが出力
されているかをチェックしてください。なお、出荷時の設定「ー20dB」位置でチェックする場合は、出力モニター端子からは、出力端子レベルからー20dB低い
値が出力され、定格出力が得られていることをチェックしてください。(このとき出力端子はケーブルまたは75Ωで終端してください)
〈レベルチェックの一例〉
チェック
NO
最初に適正入力レベルのチェックをした時の
入力レベルが64dBμVのとき、出力モニター
端子では69∼74dBμV(入力ATT0dB)を確
認できればOKです。このとき出力端子からは
映像が正常に映る。
このページの
「■正しく使用していただくた
めに」を参照してください。
89∼94dBμVが出力されています。
(出力モニター切換スイッチ「ー20dB」時)
YES
終 了
■正しく使用していただくために
(TVの映像が出ない場合や、映像にノイズがでる場合は、もう一度5∼8ページの「基本的な調整方法」をチェックしてください。)
1. TVの映像が出ない。
1-1. 電源プラグやブースターとTVの間のケーブルや分配器などは正しく接続されていますか?
1-2. CS/BS放送の場合、コンバーター電源は「入」になっていますか? →4ページ参照
1-3.「混合入力切換スイッチ⑦」は正しく設定されていますか? →4ページ参照
1-4. 黒い画面で映像が出ない(ブラックアウト)になる。(CATVデジタル 光運用 地上デジタル(パススルー) CS/BSデジタル)
→ブースターの出力端子レベルから、各部屋の壁面端子までの系統レベルを順を追って確認していただき、原因を取り除
いてください。
(TVの入力端子でのレベルが89dBμV(CS/BS放送は81dBμV)を超えている場合は、利得調整ボリュー
ム③・⑨を反時計方向にまわして89dBμV(81dBμV)以下になるように調整してください。)
2. TVの映像にノイズが出る。
ブロックノイズ(モザイク状のノイズ)が出る。(CATVデジタル 地上デジタル(パススルー) CS/BSデジタル)
→一般的に入力不足が考えられます。分配器や分岐器を多く使用している場合、同軸ケーブルを数十メートル引き回すとレベル
不足になります。CS/BS放送の場合は、パラボラアンテナの方向ずれによっても発生します。原因を取り除いていただくか、
すでにブースターが定格で運用されている場合は、システムを検討する必要があります。
8
CATV上り帯域の調整方法
〔事前確認〕
出荷時には、各スイッチとボリュームはつぎのように設定されていますので、接続時やレベル調整時に切り換え、調整してください。
④入力ATTスイッチ
… カット(下)側
⑤出力ATTボリューム
… −10dB(減衰)側
⑥帯域切換スイッチ
… 10∼60MHz(下)側
上り帯域の調整は、必ず管轄ケーブルテレビ事業者の了解のもとで行なってください。
※テスト信号発生器が必要になります。
また、テスト信号のレベルは使用するシステムの伝送損失(分岐、分配、同軸ケーブル、壁面端子等)に違いがあります。テスト信
号のレベルおよび周波数については加入エリア管轄ケーブルテレビ事業者に確認をお願いします。
※他の帯域のケーブルの接続と調整が完了していることを確認してください。
〔入力調整〕
入力調整方法は2種類あります。下記、調整方法1または調整方法2のいずれかの方法で入力レベルを設定してください。
調整方法1
調整方法2
壁面端子へ適正に設定されたテスト信号を入力し、ス
上り調整用入力端子(注1)へ適正に設定されたテスト信
ペクトラムアナライザーまたはレベルチェッカーをブ
号を入力し、スペクトラムアナライザーまたはレベルチ
ースターの出力端子に接続します。
ェッカーを出力端子に接続します。
適正に設定されたテスト信号に従い
設定してください。
〔出力調整〕
出力端子にスペクトラムアナライザーまたはレベルチェッカーを接続し、出力端子
(dBμV)
110
テスト信号
レベルが110dBμVを超えないように出力ATTを調整してください。
また、流合雑音を軽減するために30MHzより低い周波数帯域を使用しない場合は、
帯域切換スイッチを30∼60MHz側に切換えてください。
(MHz)
注1)上り調整用入力端子に入力される信号は、20dB減衰した後、上り回路に混合されますので上り入力端子に到達するレベルよ
り20dB高いレベルを入力してください。
※上り調整方法は管轄ケーブルテレビ事業者により異なることがありますので詳細は加入エリアの管轄ケーブルテレビ事業者へ確
認をお願いします。
使用上のご注意
●
スイッチを切り換える場合、切換操作を数回行い、スイッチ接点部の活性化(クリーニング)をしてください。長期間操作をしないと接点
部に酸化膜が発生し、接触不良の原因になりますのでご注意ください。
●
出力モニターは出力レベルから20dB低いレベルを出力しますが、出力端子にケーブル(または75Ωで終端)が接続されていないと正確
なレベルを出力しません。
●
より正確なレベル測定を行う場合、出力端子を使用してください。
(定格運用時は本体に記載されている値となります。)
●
上り増幅機能は、CATV施設やヘッドエンドなどのある施設以外で使用しないでください。
●
天井や熱のこもる場所への取り付けは避け、必ず入出力端子が下向きになるように取り付けてください。他の方向に取り付けると放
熱効果が失われ、性能が維持できなくなる場合があります。
●
上り帯域を使用しない場合は、④CATV上り入力ATTスイッチをカット側にしてください。
9
前置ブースター
出力
入力
DC15V(選択給電)
DC15V
SW
⑥
VR
60
156
166
38
⑤
SW ⑦
混合入力
別入力(UHF給電なし)
別入力(UHF給電あり)
65
113
SW
SW
SW
⑪
⑧
VR
⑨
⑩
規格特性
品
名
品
番
帯
域
CS/BS・UHF・CATVブースター
AV-M30L3
CATV上り(注1)
CATV下り(注1) 光運用(注1) UHF(注1)
CS/BS-IF 光運用
域 (MHz)
10∼60
70∼770
470∼710
1032∼2610
数 (波)
4
75+デジタル(注2)
9
標 準 ー 20dB/ー 12dB出 力 時 (dB)
20∼25
25∼30 15∼20
25∼30
22∼28/27∼33 2∼8/7∼13
利 得 2 分 配 出 力 時 (dB)
16∼23
20∼27 10∼17
20∼27
17∼25/23∼31 ー3∼5/3∼11
95(出力端子)
103(出力端子)
100(出力端子)
83(モニター端子)(注3)
91(モニター出力端子)(注3)
88(モニター端子)(注3)
91(出力・モニター端子)
99(出力・モニター端子)
93(出力・モニター端子)
周
最
波
数
大
伝
帯
送
波
定 格 ー 20dB/ー 12dB出 力 時(dBμV)
出力
2 分 配 出 力 時(dBμV)
利
得
調
整
範
110
囲 (dB)
−
0∼−10以上連続可変
0、−5、−10
0∼−10以上連続可変
入
力
A
T
T (dB)
0、−10、カット
出
力
A
T
T (dB)
0∼−10以上連続可変
−
−
伝
送
帯
域
内
周
波
数
特
性
4.0以内(注4)
4.0以内(注4)
4.0以内(注4)
ト (dB)
−60以下
−60以下
−
B (dB)
−60以下
−60以下
−
C
S
O
、
C
ビ
ー
T
(dB)
36
0、−10
−
任意の34.5MHzで2.0以内
全帯域で5.0以内
(注4)
−
−
−31以下(IM2)
相
互
変
調 (dB)
−
−
−71以下(IM3)
雑
音
指
数 (dB)
7.0以下(注4, 5)
6.0以下(注6)
6.5以下(注6)
V
S
W
R
2.5以下
2.5以下
2.5以下
2.5以下
±2.0以内
±2.0以内
±2.0以内
±3.0以内
調 (dB)
−60以下
ー (dB)
−
−60以下
−60以下
−60以下
2分配出力/−20dB出力/−12dB出力(出力モニター切換スイッチにより選択)
利
得
ハ
出
安
定
ム
力
度 (dB)
変
モ
ニ
タ
使
U
雷
用
H
温
F
入出力端子・電源端子±15(1.2/50μs)
性 (kV)
度
供
給
範
囲 (℃)
電
源
−10∼+50(注7)
DC15V 100mA
DC15V 4W
コ ン バ ー タ ー 供 給 電 源
電
源
外
/
消
費
形
寸
質
電
6.0以下
75(F形)
入 出 力 イ ン ピ ー ダ ン ス (Ω)
耐
−60以下(IM3)
AC100V(50/60Hz)/4.5W・6W(注8) ・9W(注9)・11W(注10)
力
DC15V 210mA・310mA(注8)・500mA(注9)・600mA(注10)
法 (㎜)
166(H)×113(W)×38(D)
量 (kg)
0.55
■付属品(個装箱仕様品のみ) 木ネジ・・・・・2本
注1)CATV/光運用/UHF入力切換スイッチにてCATV帯域または光運用またはUHF帯域の選択。光運用またはUHF帯域を選択時、CATV上りは自動的にカット。 注2)デジタル運用時ー10dB運用。注3)出力モニター
切換スイッチにてー12dB選択時。 注4)出力モニター切換スイッチ:ー20dB/ー12dB運用時。 注5)出力端子接続時。注6)別入力時。 注7)動作に異常なきこと。 注8)UHF側電源供給時。 注9) CS/BSコンバーター用
電源供給時。 注10)UHF側電源供給時+ CS/BSコンバーター用電源供給時。
※この製品を処分するときは、産業廃棄物として処理してください。
製品保証書
製品名/
型式
ご購入日
CS/BS・UHF・CATVブースター
AV-M30L3
年 月 日
製造番号
お客様
店名・住所
お名前
ご住所
ご購入より 1年間
保証期間
フリガナ
販売店/工務店
電気施工店
〒 -
〒 −
電話番号( ) -
電話番号( ) -
[保証規定]※必ずお読み下さい。
第1条(保証内容)
当社は、お客様が取扱説明書・本体貼付ラベル等の注意書きに従った使用状態で保証期間内に
本製品が故障した場合には、本規定に基づき、無償により修理または取り替え
(以下、
「修理等」
といいます)
を行います。
第2条(保証手続)
1.
保証期間内に本製品が故障して修理等を受ける場合、
①本製品が取付け対象とならないときは、本製品および本書をご提示の上、お買い上げの販売店
に依頼して下さい。
②本製品が取付け対象となるときは、お買い上げの販売店にご依頼の上、修理等に際して本書を
ご提示下さい。
2.
持込修理の対象商品を直接当社へ送付した場合の送料等はお客様の負担となります。また、当
社が出張により修理等を行った場合には、出張費用はお客様の負担となります。
3.
本製品を取り替えた場合には、回収した本製品の所有権は当社に帰属致します。
第3条(免責)
1.
以下の各号のいずれかに該当する場合、当社は本製品に関して保証責任を負いません。この場
合、有料対応となります。
①使用上の誤り及び不当な修理又は改造による故障及び損傷
②お買い上げ後の移動、輸送、落下等による故障及び損傷
③火災、
地震、
水害、
落雷、
その他天災地変及び公害、
塩害、
ガス害、
異常電圧による故障及び損傷
④本製品の設置工事の不良によって生じた故障及び損傷
⑤お客様により本製品の分解・改造・補修・付属品取付け等が行われた場合
⑥本製品の通常の自然消耗・変色等専ら材料の自然特性または経年劣化による場合
⑦本製品に接続された別の機器・部材・ソフトウェア等に起因する場合
⑧本書のご提示がない場合
⑨本書のお買い上げ年月日、お客様名、販売店名の記入がない場合又は字句を書き換えられた
場合
2.
当社は、本製品の故障または使用によって生じたお客様の間接損害、
データ損失のいずれに関
しても、一切の責任を負いません。
第4条(その他)
1.
本書は、日本国内においてのみ有効です。This warranty is valid only in Japan.
2.
本書は、再発行致しませんので、大切に保管して下さい。
3.
ご転居の場合には、事前にお買い上げの販売店または当社までご相談下さい。
4.
ご贈答品等でお買い上げの販売店で修理等がご依頼になれない場合には、
当社までご相談下さ
い。
5.
本書は、本書に明示した期間、条件のもとにおいて修理等をお約束するものです。従って、本書
によって当社及びそれ以外の事業者に対するお客様の法律上の権利を制限するものではあり
ません。保証期間経過後の修理等についてご不明の場合は、お買い上げの販売店又は当社まで
お問い合わせ下さい。
6.
お客様にご記入頂いた個人情報は、保証期間内のサービス活動及びその後の安全点検活動の
ために記載内容を利用させて頂く場合がございますので、
ご了承ください。
(N-2 第1版)
販売元:
大阪営業所・営業企画課/〒550-0012 大阪市西区立売堀4-11-14 TEL.(06)4391-1911 東京営業所/〒108-0075東京都港区港南4-1-8リバージュ品川
TEL(
. 03)5783-1738 名古屋営業所/〒450-0003 名古屋市中村区名駅南2-14-19 住友生命名古屋ビル5F TEL.(052)541-1785
ホームページアドレス http://www.abaniact.com/
製造元:
カスタマーセンター 0120-941-542 受付時間 9:30∼17:00(夏季・年末年始休暇は除く)本社/〒652-0807 神戸市兵庫区浜崎通2番15号
ホームページアドレス http://www.dxantenna.co.jp/
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