水環境分析のFast GCによる高速化 - MS-JSWE

水環境分析のFast GCによる高速化
○馬場紀幸、今中努志、西村泰樹、井口えい子、
小野壮登、赤谷健次、誉田佳孝、小川茂、根生辰男
(ジーエルサイエンス株式会社)
はじめに
GC/MSによる水環境分析
G C /M S分析条件 (61成分農薬分析)
G C /M S
G C M S-Q P2010 Plus (Shim adzu)
M ode
SIM
C olum n
InertC ap Pesticides(G L Sciences)
0.25m m ×30m
O ven
50℃(3m in) - 10℃/m in - 200℃ - 3℃/m in
- 230℃(5m in) - 5℃/m in - 300℃(8m in)
C arrier G as H e,100kPa
Inj.Tem p. 230℃
D et.Tem p. 250℃
Inj.V olum e 1uL
61成分農薬一斉分析の例
多成分一斉分析や異性体分析など、複雑なサンプルの分離には長い分析時間が必要
分析時間の短縮が求められている
今回の検討項目
Fast GCの水環境分析への適用を視野に入れ、
以下の3項目について検討した。
①Fast GCカラムを用いた分析条件の検討
②Fast GCにおけるサンプル注入量の検討
③Fast GCカラムのマトリックス影響に関する検討
まとめ
①内径0.18mmのFast GCカラムを用いてGC/MS分析条件を検討した
ところ、農薬分析、4-ノニルフェノール分析で50%の時間短縮が可能
であった。
②Fast GCにおけるサンプル注入量の検討では、2uL注入までピーク
形状が崩れることなく分析できた。
③Fast GCカラムについて、河川水マトリックスサンプルを150回注入
後も指標物質のピーク形状に崩れは見られず、カラムの劣化は起こっ
ていないことが示唆された。
以上より、本検討のFast GC分析法は水環境分析に適用可能と
考えられる。