1.85m及び45m電波望遠鏡に 搭載する定在波除去装置の開発 大阪府立大学 片瀬徹也 1.85m電波望遠鏡 Ori-KLの12CO(J=2-1)の観測結果 強度[K] 1.85m電波望遠鏡 定在波による ベースラインの うねりが発生 ドップラー速度(周波数に対応) 電波望遠鏡での定在波 宇宙からの電波(RF信号) 光学系で反射 ホーンから漏れ出した Lo信号 RF信号とLO信号の差周波を 増幅するヘテロダイン方式 LO信号がホーンから漏れ出す。 定在波発生 局部発信信号(LO信号) ミクサ ⇒漏れ出したLO信号が光学系で反射 ⇒定在波発生 定在波除去装置の開発 ホーンから漏れ出したLO信号の電界強度 2L E (t ) E t c 定在波除去装置(Path Length Modulator:PLM) 信号のパワー強度の式 L:反射面までの距離 フーリエ変換&絶対値の二乗 2 L 2L 2 2 2L P( ) E ( ) 1 exp 2i・ 1 exp 2i・ 2 E ( ) 1 cos 2 c c c 定在波成分 PLMで光路長をL~L+λ/4で連続的に変化させる。 様々な定在波 「く」の字型の2組の平面鏡 片方の平面鏡が周期的に 振動する。 平坦化 1.85m望遠鏡に搭載したPLM カム Fig.1 PLM(斜め) Fig.2 PLM(上) スムーズに速く(約10Hz)動けるように設計 搭載試験結果 ベースライン測定 スプリアス 青:PLMなし 緑:PLMあり(10Hz) 約1/5 3ライン同時観測 12CO、13CO、C18O(J=2-1)の同時観測に成功! 野辺山45m望遠鏡に搭載したPLM 45m望遠鏡に搭載するPLM 搭載試験 遠方銀河を観測する受信機に搭載 非常に信号が微弱 ⇒PLMを搭載して質の良いデータを取得する
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