CALS/ECの最新動向 ITを経営改革のキッカケに・・。 1.CALS/ECの目指す姿 2.最近の動向(他機関等の取り組み状況について) 3.三重県では 4.最後に(今、取組んで欲しいこと) 平成16年8月 主催:三重県各CALS/EC地域研究会 後援:財団法人 三重県建設技術センター まず、はじめに • 今、日本国内ではIT化が積極的に進められて います。 • これは、単なるブームではなく、国家的な戦略 (e-japan戦略)に基づくものです。 • e-japan戦略とは、情報通信技術(I T)の活用により世界的規模で生じている急激 かつ大幅な社会経済構造の変化に適確に対応す し、すべての国民が情報通信技術(IT)を積極 的に活用し、その恩恵を最大限に享受できる知 識創発型社会の実現を目指すものとして策定さ れました。 1.CALS/ECの目指す姿 (1)CALS/ECとは・・。 CALS/ECとは、公共事業の情報を 電子化すると共に、インターネットを利用 し、県民・企業・行政が情報共有を図ろう とする仕組みです。 具体的には・・・。 •情報の電子化・・・・・・・電子納品 •ネットワークの利用・・・・電子入札・電子申請 •情報の共有・・・・・・・・公共事業情報の提供(入札情報サー ビス、三重県GIS、三重県HP) (2)目指す姿・・・・・。 ①情報提供 公共事業に関する情報の電子化が進めば、インターネットを利用した 情報提供の内容・範囲がどんどん増えていきます。 今は、入札情報のみ ですが、 詳細な計画も 画像も 詳しい 工事内容も より詳細な公共事業 情報も提供できます。 (2)目指す姿・・・・・。 ②どんな利用が 例えば地図に・・。 – 従来地図は本やパンフレットなど、紙で利用されていまし たが、今はカーナビ、GPS携帯電話など電子データでも 利用されています。 – 工事竣工情報を基に、地図修正を行うなどCALS納品 データは多方面でも期待されています。 カーナビ 橋梁・標識・トンネル等 道路施設 図面・写真 GPS携帯 台帳 電子納品 成果品 データ利用 個別台帳 調査 みなさんもご 利用いただい てますね・・。 (2)目指す姿・・・・・。 ③電子納品データの具他的な利用例 もとの 地図に 改変箇所を 修正する 竣工情報を 重ね合わせ 電子納品 のイン デックス 情報の位 置座標を 基に・・。 座標調整 を行って このような電子データが、GIS・GPS・カーナビの地図にも利用されます。 (2)目指す姿・・・・・。 ④建設関係企業の経営改革に 2.最近の動向 (他機関の取組み状況について) 中部圏内では...。 • 中部圏の他機関の状況(中部整備局まとめ) – 国の状況 • 電子入札(H15~)及び電子納品(H16~)が既に全面運用と なっています。 – 他県では • 岐阜県では電子入札(H16~)及び電子納品(H16~)が全面運 用となっており、他県も三重県とほぼ同時期の全面運用を目指し ています。 • 県内市町村の取組み状況 – 松阪市・・・・2004年(平成16年)4月から電子入札運用 開始 – 四日市市等3市・・電子入札の導入を検討中 3.三重県では (1)導入基本方針 • 平成13年度に「三重県版CALS/EC基本 構想」を策定するとともに、具体的な活動方 針である「三重県CALS/ECアクショ ンプログラム」を策定し、段階的な導入をす すめることとしています。 • この中で2010年度(平成22年度)には、県 内の市町村でも、CALS/ECの導入を行っ ていただくよう、県が支援していくこととしてい ます。 三重県CALS/ECアクションプログラム 1)フェーズ1 2002 ~2004年 実証期 2)フェーズ2 2005 ~2007年 県普及期 フェーズ3 2008 ~2010年 市町村普及期 「実証フィールド実験の展開と電子入札・電子納品の一部運用」 三重県にて実施中の実証フィールド実験を広範囲に拡充し、より多く のケースで実施することにより、CALS/EC 導入を支援する他、問題 点や課題を洗い出し、解決策を検討する。 特に電子入札と電子納品については、実証フィールド実験を踏まえ て県レベルにおいて一部本運用を開始する。 データベースを構築し、発注情報等に加え、受発注者間で業務遂行 上共有すべきデータの共有化や業務成果物のGIS との連携を実現 させる。 電子入札、電子納品については、県レベルにおいて全面運用となる よう施策を展開する。 「県CALS/EC の充実と市町村CALS/EC の実現」 県レベルでのCALS/EC 導入の効果を波及させ、県内の全域におい て、円滑にCALS/ECが導入され、効率的かつ透明性の確保された 公共事業の執行を目指す。 (2)三重県の状況 電子入札の一部本運用開始に伴い、IC認証カードの取得も進んでいます。 4.最後に (今、取組んで欲しいこと) (1)便利なものを、便利に使う 例えば、 • 手書きから、ワープロ等のソフトを利用。 • インターネットへの接続、利用。 • デジタル機器の積極使用。 効果として、 • 過去に作成した資料などが再利用でき、効率UP。 • 24時間情報収集が可能。電子メールの利用など、情報 収集、伝達機能がUP。 • デジタルカメラ、スキャナ、PDA、メモリカードなど、 使えば便利(業務効率UP)なものが沢山あります。 (2)利用すること(スキルUP)によって 経営改革・業務効率の向上を 例ですが、IT利用によって、以下の経営改革・業務効率の向上が考えられ ます。 • 資材調達の業務効率をUP。 取引先との連絡を電子メール・受発注サイトで行う。 取引決済を電子商取引で・・。 • 現場指示・管理の業務効率をUP。 現場への指示を電子メールで一斉送信。 メーカーからの設計計算書やカタログを電子メールで入手。 簡易な構造計算が行える便利なHPサイトもあります。 • 経営情報の管理を効率化 受注情報をデータベース化したり、経営管理ソフトを利用することによって、経営情 報の管理の効率化が図ることも可能です。 (3)経営者の方に ぜひ、ITを積極的に利用頂き、経営改革 につなげる意識をお持ちください! まずは、 • 電子入札 • 電子納品 のご準備、対応をキッカケに、社内の業務改善 に取り組んでいただいてはどうでしょう? (3)参考:インターネットを利用した 情報収集 •三重県や国の基準を入手する。 •三重県の導入スケジュールを確認する。 •民間企業の取り組み状況を知る。 •便利サイト(設計計算などのフリーソフ ト)を利用する。 •三重県や国の基準を入手する。 ①インターネットから、「三重県電子納品運用マニュア ル(案)」を入手する方法 http://www.pref.mie.jp/jigyos/gyousei/cals/ クリック •三重県や国の基準を入手する。 ②国の基準をインターネットから入手する方法 (国土交通省所管の例) http://www.mlit.go.jp/tec/it/cals/index.html •三重県の導入スケジュールを確認する。 • スケジュールは – 試験的に実施する試行期間を設定し、格付基準 別に段階的に導入していきます。 •民間企業の取り組み状況を知る。 民間企業の立場でCALS/ECを見つめているホームページサイトもございます。 土工協CALS/EC部会HP http://cals.dokokyo.com/ •便利サイト(設計計算などのフリーソ フト)を利用する。 民間企業で構造計算等のフリーソフトを紹介しているホームページサイトもございま す。 http://www2.odn.ne.jp/fukadasoft/FreeLink.html ご清聴ありがとうございました。 ご質問等は 県土整備部 公共事業情報化Pまで。 電話:059-224-2208 メール:[email protected]
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