香川県CALS/EC推進協議会 平成14年6月14日 CALS/ECの現状 (国土交通省等の取組) 目 次 §1 CALS/ECとは ①構成要素 ②CALS/ECのイメージ ③効果 §2 CALS/ECの現状 ①国の情報化施策 ②CALS/EC地方展開アクションプログラム(全国版) ③電子調達・入札 ④電子納品 §1 CALS/ECとは ●CALS:Continuous Acquisition and Life-cycle Support ・直訳では、継続的な調達とライフサイクルの支援 ・情報の電子化は手段の一つ ●EC :Electronic Commerce (電子商取引) 国土交通省を中心として、公共事業の効率化や透明化 を目的とした IT化の施策として取り組みが進んでおり、都 道府県・市町村についても「CALS/EC地方展開アクションプロ グラム」によって整備目標年度が示されている。 §1 CALS/ECとは ①構成要素 ①構成要素 ●電子調達(入札) ・ 情報公開 入札情報サービス (PPI:Public Works Procurement Information Service) ●電子データの共有・活用(公的機関・民間相互) ・ 電子申請・許可(協議・承認含む) ●電子納品 ●電子データを活用した維持管理 各々のシステムの総称を 「CALS/EC:公共事業支援統合情報システム」という。 §1 CALS/ECとは ②CALS/ECのイメージ ②CALS/ECのイメージ(公共事業の場合) 地質調査 会社 測量会社 設計会社 公的機関 国、県、 市町村等の 公的機関 情報の共有・活用 電子申請・許可 ・公共調達 ・維持管理 ・情報管理 ・情報発信 ・申請手続 協議・承認・確認等 管理情報 [PPI]入札情報等 県民 §1 CALS/ECとは ③効果 ③効果 メリットの受益者 三要素 1)情報の電子化 メリット 発注者(県) 受注者 県民 ①省資源 ○ ○ ○ ②省スペース ○ ○ ③検索時間の短縮 ○ ○ ④県民への説明能力の向上 ○ ○ ⑤移動コストの削減 ○ 2)通信ネットワー ⑥現場作業の安全性向上 クの利用 ⑦住民情報サービスの向上 3)情報の共有化 ○ ○ ⑧防災・維持管理 ○ ○ ⑨コスト縮減 ○ ○ ○ ⑩品質の向上 ○ ○ ○ ⑪社会資本の有効活用 ⑫官民技術レベルの向上 ○ ○ ○ 効率化、透明化等のためには運用の見直し改善等が必要で、単に電子化するだけが目的ではない。 §2 CALS/ECの現状 §2 CALS/ECの現状 ①国の情報化施策 ①国の情報化施策 年度 1994(H6) 政府・内閣 ・行政情報化推進基本計画 総務省(旧総務庁・自治省) 国土交通省(旧建設省・運輸省) ・総務庁行政情報化推進計画 1995(H7) ・建設省行政情報化推進計画 1996(H8) ・建設CALS整備基本構想 1997(H9) ・建設CALS/EC アクションプログラム 2000(H12) ・IT基本戦略 ・IT革命に対応した地方公共団 体における情報化施策等の推 ・自治事務等に係る申請・届出 進に関する指針 等手続のオンライン化の推進に 関する政府の取組方針 ・地域IT推進のための 自治省アクションプラン ・e-Japan戦略 ・e- Japan重点計画 2001(H13) ・申請・届出等手続きのオンラ ・CALS/EC地方展開 イン化に係るアクション・プラン アクションプログラム(全国版) ・電子政府・電子自治体 推進プログラム §2 CALS/ECの現状 ①国の情報化施策 ●建設CALS/ECアクションプログラム(平成9年6月) ・ 国土交通省がCALS/ECを導入するためのアクションプログラム。 ・ 電子入札は、H13年度 直轄事業で100件実施。 総務省「電子政府・電子自治体推進プログラム」で2003年度完全実施 (直轄事業)が明記された。 ・ 電子納品は、H13年度から、一部工種・規模事業で実施。 2004年度完全実施(直轄事業)。 ●CALS/EC地方展開アクションプログラム(全国版) (平成13年6月) ・地方公共団体の整備目標を提示。 都道府県 2007年度、主要地方都市 2008年度、 市町村 2010年度 ・地方公共団体が導入するために国土交通省が行う支援を明記。 ●CALS/EC地方展開アクションプログラム(四国地方版) (平成14年度予定) 四国地方の公共事業発注機関及び受注者のCALS/EC導入支援・ 情報交換・連絡調整を目的とする。 §2 CALS/ECの現状 ②地方展開AP ②CALS/EC地方展開アクションプログラム(全国版) パンフレット「ITによる効率的な公共事業の執行に向けて 」より §2 CALS/ECの現状 ②地方展開AP 地方公共団体への国土交通省のサポート ●「地方版CALS/EC推進協議会」の設置 → 導入支援、情報交換、連絡調整 アクションプログラム策定 ●技術開発成果の無償・低価格での公表 →電子納品保管管理システム CADデータ交換標準仕様(SXF)対応ブラウザ ●標準化に関するマニュアルの策定、公開 →土木設計業務等の電子納品要領等 測量基準は整備中、他は随時改訂 ●実証フィールド実験への支援 →補助 §2 CALS/ECの現状 ②地方展開AP 公益法人(JACIC、SCOPE)のサポート ●「電子入札コアシステム開発コンソーシアム」の設立 →「電子入札コアシステム」開発・販売 H14年度初版リリース(随時バージョンアップ) 物品購入を含む調達機能に対応 ●「CADデータ交換標準(SXF仕様)」開発 ●CALS/EC資格制度 →インストラクター育成 ●都道府県建設技術センター等への技術支援 ●教育・普及活動 ●地方公共団体の整備基本構想等の策定支援 §2 CALS/ECの現状 ③電子調達・入札 ③電子調達・入札 §2 CALS/ECの現状 ③電子調達・入札 入札情報サービス(PPI) 入札情報サービスとは、発注予定情報、発注情報、入札結果をホームページにより一元的に入手、検索 できるサービス ( Public Works Procurement Information Service) §2 CALS/ECの現状 ③電子調達・入札 ●平成13年度 国土交通省の直轄事業において全国で 100件電子入札を実施。 ●平成15年度には、全ての直轄事業について電子入札 を実施予定。 ●JACIC・SCOPEが「電子入札コアシステム開発コン ソーシアムを設置し、国土交通省が開発したシステムを 基に標準化した電子入札コアシステムを開発中。 (H14年度第1版リリース、 物品調達等の機能を順次追加予定。) ④電子納品 §2 CALS/ECの現状 ④電子納品 ・ 国土交通省が電子納品に係る基準(案)・要綱(案)を策定。 ①地質調査資料整理要領 ②土木設計業務等の電子納品要領(案) ③CAD製図基準(案) ④工事完成図書の電子納品要領(案) ⑤デジタル写真管理情報基準(案) (測量成果電子納品要領(案)は public comment 実施済。) GIS APと連動?GIS:地理情報システム H14 ISO化、JIS化 ・上記基準・要領(案)の適用範囲は、下記のガイドラインで規定。 ①電子納品運用ガイドライン(案) ②現場における電子納品に関する 事前協議ガイドライン(案)[土木設計業務編] ③ 同上 [土木工事編] §2 CALS/ECの現状 ④電子納品 電子納品・工事施工の流れと各要綱等の関係 地質調査 会社 設計会社 測量会社 ※1 測量成果電子納品要領(案)(平成14年4月?) ※1 地質調査資料整理要領(案)(平成13年8月) ※1 土木設計業務等の電子納品要領(案)(平成13年8月) ※1 CAD製図基準(案)(平成13年8月) ※1※2 工事完成図書の電子納品要領(案)(平成13年8月) ※1 デジタル写真管理情報基準(案)(平成11年8月) ※1:電子納品の適用範囲は電子納品運用ガイドライン (平成13年3月)による。 ※2:実施にあたっては現場における電子納品に関する事 前協議ガイドライン(案)(平成14年2月)による。 発注者 発注者の電子成果の 活用方法がポイント 管理情報 §2 CALS/ECの現状 ④電子納品 平成13年度 国土交通省の 直轄事業における電子納品(運用ガイドラインより) ●電子納品対象事業 ・河川事業 ・道路事業 ・公園事業 ●電子納品適用工種 ・ 一般土木工事等 10工種(21工種中) ●CAD製図基準適用 ・道路、橋梁、樋門、山岳トンネル の4工種 これらは、随時拡大していく予定。(2004年度完全実施) §2 CALS/ECの現状 ④電子納品 CADの標準仕様(SXF仕様)について ●1999年からJACICを中心として「CADデータ交換標 準開発コンソーシアム」を設立し、標準フォーマットのSX F仕様を定義。 ●現在では、CADベンダーによる「オープンCADフォー マット評議会(OCF)」によるSXFフォーマット入出力の 適正を判定する「OCF検定」を実施。 ●2002年5月24日現在、12社がOCFに検定合格し、 認定を受けたソフトウェアを販売。 §2 CALS/ECの現状 ④電子納品 その他、電子納品に関するソフトウェア ●電子納品成果の作成ツールが、複数販売されている。 ●官公庁向けの、電子納品関連ツールも販売。 香川県の取組状況 目 次 §1 組織 ①組織の概要 ②推進協議会の構成 §2 電子県庁としての取組 ①県の情報化施策 ②申請・届出手続きのオンライン化実施計画 §3 香川県版アクションプログラム策定 §1 組織 ①組織の概要 §1 組織 ①組織の概要 建設関連会社等 代表する協会等 ●香川県CALS/EC 推進協議会 香川県 市町 ○香川県高度情報化 推進委員会 ○香川県公共情報サービスシステム 推進協議会 ○香川県 ●香川県 電子県庁 推進プロジェ CALS/EC 推進プロジェ クトチーム クトチーム ●香川県CALS/EC 市町連絡会 ○公共情報サービス 調査研究委員会 §1 組織 ②推進協議会の構成 ②推進協議会の構成 香川県CALS/EC推進協議会 電子入札・調達部会 幹 事 会 電子納品部会 工事施工部会 ●実質的な作業(調査・検討等)は専門部会で行う。 ●幹事会は、専門部会での作業・検討内容を受けて、 アクションプログラムや実証実験計画、普及活動計画を香川県 CALS/EC推進協議会で決定する際の予備的協議として 開催する。 §2電子県庁としての取組 ①県の情報化施策 §2 電子県庁としての取組 ①県の情報化施策 ●香川県新世紀基本構想 みどり・うるおい・にぎわい創造プラン (平成12年6月) <構想機関:2001年~2010年> 5つの重点推進プランのうち「行政システムの変革」で 「情報化の推進」を主要な施策とし、「行政の高度情報化」を図る。 ●かがわITみらいプラン -香川県新世紀高度情報化推進計画-(平成13年8月) <プランの期間:平成13年~平成17年> 5つの基本目標のうち「電子自治体づくり」によって「県民の利便性 の向上」や「スリムで高度な行政運営」の実現を図る。 §2電子県庁としての取組 ②オンライン化実施計画 ②香川県申請・届出手続きの オンライン化実施計画 ・電子入札・電子納品システムの整備 電子入札 電子納品 14年度 15~16年度 調査 基本設計 構築・試行運用 §3アクションプログラムの策定 §3 アクションプログラムの策定 ●平成14年度に、民間業者、市町、県の実態 調査を行い、推進協議会においてアクション プログラムを決定する。 今後の検討課題 検討課題 ●アクションプログラムの策定 ●実証実験計画策定 ●普及・教育活動計画 §1 アクションプログラムの策定 平成14年度 アクションプログラム案 に対する 意見交換等 推進 協議会 専門 部会 調査内容 説明依頼 作業 調査 ・PC環境 ・i-ネット環境 ・電子化状況 アクションプログラム案 の策定 アクション プログラム 決定 アクションプログラム案 の調整 §2 実証実験計画策定 ●アクションプログラムに合わせて、 必要な実証実験の時期・対象事業・ 実験内容を決定する。 §3 普及・教育活動 ● 本格的なシステム構築に先駆け、 基本的なPCの操作力向上のための 講習等を計画。 ● 国土交通省の要領・基準の学習。 ● メーリングリストによる、CALS関連 講習会・講演会等の情報交換。 ● 本格システムに対する教育活動。 ●次回の推進協議会(予定) 電子入札・電子納品に関する調査検討結果に 基づくアクションプログラム(案)について検討を 行う。 → 導入計画(対象、時期) システム仕様等 終
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