1章 高齢者雇用について 1節 年金制度・労働の変化

現代社会の雇用問題
~高齢者雇用は新卒の雇用を奪うか?~
藤村ゼミD班
板橋・天野・安藤・田中・山田・菊池・河野
~序章~
・少子高齢化に伴い、日本の公的年金の支給
が満60歳から、満65歳に引き上げられた。
・定年が60歳のため、年金支給までに所得の
得られない5年間が生まれることになる。
・政府は企業に再雇用制度等を用い、積極的
に高齢者雇用を促進することを求めた。
・この事案において、高齢者と新卒雇用のバラ
ンス、また新卒採用数減少の理由について本
論文で述べていく。
1章
高齢者雇用
1節
年金制度・労働の変化
1章 高齢者雇用について
1節 年金制度・労働の変化
年金制度
2001年3月までに満60歳に達した人
2001年4月以降に満60歳に達した人
しだいに引き上げられ、65歳からの支給に
働き続けなければいけない
定年制
1章 高齢者雇用について
1節 年金制度・労働の変化
 働き方の変化・・・・定年制
「従業員が一定の年齢に達したとき、
自動的かつ無差別的に雇用関係を終了する」
 大正時代末から官営企業や民間の企業に
導入されていた(50-55歳)
 1970年から定年延長の動き
 1980年には、定年延長が加速
 1986年には、定年が努力義務化(60歳)
 1998年には、義務化された
1章2節
高齢者雇用の現状と
2013年問題
高齢者雇用の現状と2013年問題
■高年齢者雇用安定法改正案■
2012年8月29日成立
・厚生年金の受給開始年齢の引き上げへの対応
・13年度には61歳まで再雇用を義務化
・新卒の就活に影響あると懸念されている
しかし一方で・・・
2050年の労働力人口は少子化の影響もあり現在の3
分の2以下の4228万人にまで落ち込み、市場で深刻
な働き手不足になると予想
■ポイント■
・継続雇用制度の対象者を限定できる仕組みの廃止
・対象者が雇用される企業の範囲の拡大
・義務違反の企業に対する好評既定の導入
・雇用の対象となる高年齢者と65歳以上まで拡大
2章1節
新卒雇用の問題点
新卒が抱える3つの問題点
① コスト
→採用費、研修費など
②高い離職率
→「離職率の七五三」
③即戦力にならない
→能力の蓄積が中途採用に比べ少ない
2章2節
新卒雇用拡大とそのメリット
新卒が抱える問題のための解決策
・ 採用・育成コスト
→インターンシップの活用
・ 離職率
→Realistic Job Preview(RJP)理論
職種別採用
◎上司からの励まし、アドバイス
・即戦力
→常識にとらわれないイノベーション(組織の活性化)
企業理念や文化の継承
3章1節
企業が新卒に求める能力
高齢者雇用は新卒雇用を奪うか?
結論から言うと・・・
高齢者雇用を促進しても、
新卒雇用の減少には必ずしも繋がらない
なぜなら・・・
高齢者と新卒は根本的に役割が異なるから
では、企業が新卒採用を思いとどまる最大の理由は
雇いたいと思える魅力的な学生が少ない!
→この裏には大学進学率の大幅な上昇
大学・短大進学率
1955年
2011年
7.9%
57.6%
全体的な若年層人口は1955年に比べ、減少しているにもかかわ
らず、学生の数は増加している
=学生の質の低下は必然
学生の数は格段に増加したが、
コミュニケーション能力など、社会人
基礎力が備わった人材が少ない!
新卒採用数減少の原因
3章2節
魅力的な学生を増やすためには
~社会人基礎力~
経済産業省
企業側はどうすればいいのか?
• 求める能力を大学・学生に伝えていく
大学側はどうすればいいのか?
• 企業から得た情報を教授に伝える
→就業力の身に付く授業を展開できるようにするため
• 企業から得た情報を早期に学生に伝える
→就業力を身に付けられるような学生生活を送るため
• 社会人と交流のできる制度の充実化
→学生の就業力育成を支援
→強制化?
学生側はどうすればいいのか?
• 大学・企業から得た情報をもとに就業力
の身に付くような大学生活を送る
•
•
•
•
•
•
•
•
大学主催のセミナーに参加
勉強
ゼミ
部活動
サークル
アルバイト
インターンシップ
留学 など…
まとめ
高齢者雇用は新卒雇用を奪うのか?
→必ずしもそうとは限らない
新卒雇用減少の原因は学生の質の低下?
→社会に求められる能力を身に付けよう