プラズマ概論

• 6月28日 九電 能見氏 特別講義
質問と感想文7月4日締め切り
• 7月 5日 あいうえお順で1~20番までの人
のうち一人5分(3分発表+2分質問)
提出締め切り 7月11日(ppt file)
• 7月12日 あいうえお順で21~39番までの人
のうち一人5分(3分発表+2分質問)
提出締め切り 7月19日(ppt file)
• 7月19日 原研 西尾氏 特別講義
質問と感想文7月25日締め切り
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講義レポート
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1
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3
4
1名締め切り守らず
6月20日締め切り
7月11日締め切り
7月29日締め切り
2005.06.21
プラズマ概論
1.磁場閉じ込めの基礎概念
トカマク型閉じ込め装置
2.核融合炉の成立条件
エネルギー増倍
燃料希釈
磁場配位
• 力学系の満たすべき釣り合い法則(流体の
平衡)
 
P  J  B
(Fusion plasma P~4atm, B~5T,J~ )
• 曲率と勾配を有する場における荷電粒子

3 10 m
5
vdrift  v th ~
3 10 TkeV m / s
R
6m
3
オーロラはどうして閉じ込められる
B 大
B 小
B 大
どんな磁場配位がよいか(I)
• 円形の磁場:
長所:磁力線の終端が
壁を切らずに閉じている。
欠点:曲率と勾配を持つ
I
結論:
Vd ~10-3Vth~103 m/s のゆっくり
とした速度で逃げるので 1秒この系
に閉じ込めるには上下に1kmの大き
さが必要!?
B
曲率と勾配のある磁場配位では
プラズマは損失する
-- - - -- -
電場以外の力によるドリフトは
電荷によって逆向き
電荷分離によって電場が発生する
B
++++ ++ +
+
電場によるドリフトはイオンと電
子とも同じ向きである。
この場合磁場の弱くなる外側に
向いてプラズマが損失する。
電荷分離問題の解決
アイデア
わずかな磁場を加えることにより針金の代わりをさせて、
電荷分離をショートし、電場によるドリフトを抑える
-- - - -- - - - - -- - - - - -- -
++ +++ +++ + ++ + ++ +
++ + ++ + ++ +
電子の沿磁力線運動は自由
ヘリカル磁場配位による閉じ込め
It
Btotal=Bt+Bp
=Btoroidal
Bt
+Bpoloidal
Bp
Ip
• 2つの円形の磁場を組み合わす:
長所:磁力線の終端が壁を切らずに閉じてい
る。
欠点:プラズマが磁力線生成を担う
ITER本体の構成 (1)
これから御説明する内容は、トカマク型装置に共通のもので、 将来の核融合炉も殆ど同じ
です。まず、装置の中核は、ドーナツ型の超高温プラズマです。 このプラズマの中で核融
合反応が起こります。 プラズマは高さが約7m、外径約16m、体積約800m3という大き
なものですが、 単位体積当りの粒子個数は大気の数10万分の1しかないので、全体で約
1gしかありません。
原研 ITERサイト説明より転載
• 真空容器の外側には、超伝導コイルがあります。D形のコイルの中には
超伝導線が何回も巻いてあって、それに電流を流すと、物理の原理に
よって磁場ができます。このトロイダル磁場コイルは、高さが5階建てビ
ルほどあり、1ヶ約300トン。そういうコイルを18個丸く並べて、ドーナツ
形の空間に強い磁場を作って、プラズマを閉じ込めます。我々の身の回
りで強い磁石はスピーカの中に入っているものだと思いますが、ITERの
磁場はそれらより10倍近くも強い磁場です。
• トロイダル磁場コイルの中心部には、 やはり超伝導の中心
ソレノイドコイルがあります。これに電流を流すと変圧器の原
理で、プラズマに大きな電流が流れます。プラズマが1回巻
きの2次コイルになっているのです。
ITER
Design parameters in ITER
Units
Plasma Major Radius 6.2 m
Plasma Minor Radius 2.0 m
Plasma Volume 840 m3
Plasma Current 15.0 MA
Toroidal Field on Axis 5.3 T
Fusion Power 500 MW
Burn Flat Top >400 s
Power Amplification >10
核融合炉
• 核融合炉の出力評価
Pfusion  n d n t  v dt Efusion Vplasma
Efusion=3.5MeV+14.MeV~17.6MeV
• 核融合炉からの中性子発生率、He生成率


Nn  N  nd n t  v dt Vplasma
 v 
-22
10
M3/s
@10keV
• 核融合炉の出力評価
Pfusion  n d n t  v  dt E fusion Vplasma
20
20
 22
3
3
3
19
 10 10 10 17.6 1.6 10 10 ~ GW
m m m / s MeV
J
3
m
3
• 核融合炉からの中性子発生率、He生成率
 N
  n n  v  V
N
n

d t
dt
plasma
20
20
 22
3
3
3
 10 10 10 10 ~ 10 ~ 4P am / s
3
m m m /s m
21
3
3
2つの戦略パラメター
Pfusion  n  v  n T  P
2
 B
2
2
2
4
同じ出力なら、
1)低磁場でプラズマのβ値を上げる方策をとるか
2)強磁場にしてプラズマが安定な低β値とするか
2
核融合炉のエネルギーバランス
• エネルギー生成=エネルギー輸送(放出)
Pfusion
発熱
熱伝導損失
2nT

,
E
dW
W
 Pheat  ,
dt
E
t
W(t )  W(0) e xp( )
E
1 2
2n T
n  v  Efusion 
,
4
E
1 2 2  v 
2n T
nT
Efusion 
,
2
4
E
T*

T*
10k e V
n TE  8
~8
1022 s / m 3
Efusion  v 
17.6Me V
2
~ 4.5 10
20
2
-3
[m , keV, s]
n=1020,T=10keV,0.45s
高温プラズマを自己燃焼させる
• 中性子はプラズマを加熱しない
粒子(3.5MeV)はプラズマ加熱に利用できる
1 2
2n T
n  v  E  
,
4
E
1 2 2  v 
2n T
nT
E 
,
2
4
E
T*

T*
10k e V
22
3
n TE  8
~8
10 s / m
E   v 
3.5Me V
2
~ 22.5 1020 [m-3 , keV, s]
2
燃料の希釈
• ヘリウムを自己点火-定常燃焼に利用し、外
部からのプラズマ加熱パワーを0にする。
• ところが、毎秒1GW(100万キロワット)クラ
スの炉では1.3Pam3/sの割合で燃料が
ヘリウムに置き換わっている。
• 燃料補給がなければ燃焼は停止する。
• 燃料を補給してもHeが相対的に長くとどまっ
ていると、電子密度一定ならば準中性条件か
ら燃料が希釈される。
dn
n
 n  (fusion) 
dt

dn  P n 


dt
E 
He
He拡散
n
1 1 2
2

 n e 1  2f    
E  4
 

 10
E
核融合炉
• 2つの戦略パラメターが存在
 2B4
• 2つの必須条件が存在
Lawson criterion/ Ignition criterion
nT critical value
Dilution criterion
  10 E