福島の米

食品の放射性物質の基準値に
ついて
食品中の放射性物質の基準値
放射性物質を含む食品からの被曝を年間5ミリ
Svから、1ミリSvへ引き下げるために新基準値
が作られた。
ただ、1ミリSv以下であれば安全との保障はな
い。被曝は少ない方が良い。
被曝上限の国際比較
日本 1mSv/year
アメリカ 1mSv/year
イギリス 0.3mSv/year
ドイツ 0.3mSv/year
医療行為の被曝量
胸部X線写真:0.057 mSV
頭部X線写真:0.09 mSV
上部消化管造影は、3.33mSV
下部消化管造影:2.68 mSV
胸部C T検査:9.2mSV
上腹部CT検査:10.5mSV
食品の放射線
1. 米
2. 野菜等
3. 魚等
について、食品ごとに見ていくことにする
福島の米
福島県内で生産した玄米は、全量・全袋検査を
実施し、食品衛生法に定める一般食品の基準
値(100ベクレル/Kg)以下であることを確認し出
荷しています。
100ベクレル/kgを超えた13点は、市場に流通して
いません。
米の検査
• スクリーニング検査 素早く測定 ただしセシ
ウム濃度のみの検査
• スクリーニング検査に引っかかった場合は、
次のゲルマニウム半導体検出器で測定。核
種によらず正確に測定。だが、時間がかかる。
スクリーニング検査と詳細検査
<スクリーニング検査>
測定下限値
未満(<25)
検査点数
割合
25~50
ベクレル/kg
51~75
ベクレル/kg
76~100
ベクレル/kg
計
8,671,209
5,110
182
0
8,676,501
99.93 %
0.06 %
0.0021 %
0%
100 %
詳細検査
25未満
ベクレル/kg
検査点数
割合
25~50
ベクレル/kg
51~75
ベクレル/kg
76~100
ベクレル/kg
100ベクレル
/kg超
21
2
210
188
13
434
0.0002 %
0%
0.0024 %
0.0022 %
0.0001 %
0.005 %
計
農作物のセシウム含有率の違い
• 作物の種類により、セシウム含有率は異なる
• きのこ類の含有率が高い
• 野菜は全体を食べるが、米は実の部分のみ
を食べるので放射線量は低めになる
食品ごとにエクセルファイルで見てみることにす
る
魚のセシウム含有率
• 海水魚と淡水魚の統計がある
• 福島、群馬、茨城、千葉の湖に住む多くの魚
が100Bq/kg以上
• 江戸川のウナギも100Bq/kg以上
• 海水魚は福島沖から茨城沖あたりで捕れた
魚に100Bq/kg以上が多い
肉
• 肉の場合は、飼料がどこかが重要。放牧せ
ずに、海外産飼料で育てた牛であれば、その
肉は放射性物質は含まれていない
• 福島県産の牛肉も、そのように育てられてい
れば、放射性物質はほぼゼロであろう
• 福島県以外の地域でも、放牧し草を食べた家
畜の場合は、放射線を疑う必要がある。