紙による保存義務ナシ e-文書法 ~契約書、領収書、見積書、納品書等を 電子化し、企業の省スペース化を実現~ 高橋 直樹 主催:岩﨑会計事務所 平成17年10月15日(土) 於:TKC首都圏北情報サービスセンター 1 4つのテーマ ①e-文書法とは何か? ②e-文書化のメリット ③皆様が関わるe-文書法 ④電子文書の保存方法 2 e-文書法とは 3 e-文書法とは~概要~ 4 e-文書化のメリット(1) (1)紙:書面の保管コストの削減 書類を紙で保管するためには、倉庫・運送・仕分けなどの作業に おけるコストが発生します。 具体的にコスト削減できる部分としては、 ①倉庫保管を廃止することによる倉庫代 ②事務所の保管スペース削減による事務所代 ③紙文書の運搬コスト などが挙げられます。 5 e-文書化のメリット(2) (2)紙の保管による制約がなくなりビジネス プロセスの変革も容易に 事務所内での文書作成作業で、部署間にわたって帳票等を使用 する場合には、e-文書化をすることにより、多くの紙による保管の 制約がなくなります。 また、全社での同時閲覧を可能にすれば、 「情報伝達・共有」 の仕組みを大幅に改善していくことができます。 6 e-文書化のメリット(3) (3)検索性や参照性が高まり、情報の 有効活用とリスク分散も可能に 社内文書を電子化することにより一元管理が容易になり 処理状況の履歴の確保で機密保持を充実することができます。 さらにバックアップデータを分散保管すれば、災害時など不慮の 事故でも復旧の迅速化が図れ、さまざまなリスクに対応 することも可能になりました。 また問い合わせや監査にともなう際にも検索や参照の スピードアップを図ることができます。 7 e-文書化のメリット(4) (4)地球に優しく e-文書は、それ自体形がないものです。 それにより物流にともなう排気ガスを削減したり、紙の使用を 最小限にとどめたりすることが可能になります。 すなわち地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量を削減し、 森林資源を保護することになり、環境経営にも一役買うことができます。 8 皆様が関わるe-文書法とは 電子帳簿保存法 ↓ 「電子計算機を使用して作成する国税関係帳簿書類の 保存方法等の特例に関する法律」 ●国税関係の帳簿や書類の保存にかかる負担軽減を 図るため、所轄税務署の承認を得て、一定の要件の もとに電子データ保存認めた制度 9 新電子帳簿保存法~どこが変わったの?~ 以前の電子帳簿保存法 + 新しく追加された電子帳簿保存法...e文書整備法によって 10 新電子帳簿保存法~対象帳簿書類について~ 以前の電子帳簿保存法 ●仕訳帳 ●総勘定元帳 ●損益計算書 ●貸借対照表 ●補助元帳 + 新しく追加された電子帳簿保存法...e文書整備法によって ●契約書 ●領収書 ●請求書 ●納品書 ●送り状 ●検収書 ●見積書 ●注文書 ●契約の申込書 及びこれらの写し 11 新電子帳簿保存法~スキャナ保存区分~ スキャナをしないで 電子文書の保存が可能 ↓ ↑ 紙での保存 12 新電子帳簿保存法 ~承認申請について~ 13 電子文書の保存方法 CD-ROMに 保存 14 本日のまとめ ①e-文書法とは紙による保存しか認められていなかったものが CD-ROMやサーバーなどで電磁的に保存ができること。 ②e―文書化のメリットとして、コストのカット、情報の伝達・共有 一元管理、リスクの回避、検索や参照のスピードUP。 そして、何より人材教育を通じての管理能力の向上。 ③皆様が関わるe-文書法として電子帳簿保存法。 電子帳簿保存法が改正されスキャナでの保存が追加。 ただし、契約書・領収書で3万円以上のものは引き続き紙での保存。 ④スキャナでの保存で必要なものとして、 1.電子署名 2.タイムスタンプ ☆電子署名とはスキャナ文書に、パソコン上で印鑑を押すこと。 ☆タイムスタンプは第三者の信頼できる時刻の証明書。 15 紙による保存義務ナシe-文書法 ~契約書、領収書、見積書、納品書等を 電子化し、企業の省スペース化を実現~ E N D 岩﨑会計事務所 高橋 直樹 16
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