5.4 溶液と凝縮相 ○ これまで(理想気体) 平衡定数 → 分圧を用いて表示 ○ 実在気体 各成分のフガシティーを用いた表示が必要 圧力が十分に小さい場合 圧力 ≒ フガシティー → 圧力そのものを計算に用いることが可能 ○ 気相以外の相が反応に関与する場合 (固体や液体,溶解した溶質) 平衡定数 → 活量 (ai ) を用いて表示 ・固体、液体 活量 ≒ 1 → 平衡定数に寄与しない ・希薄溶液中の溶質 活量 ≒ モル濃度 固体-気体 2相系 (平衡分圧 → 解離圧) 気体-液体(溶液) 2相系 [H+]4 [NO3-]4 [H2O]2 ○ 5.5 平衡定数の変化 ファントホッフの式 (P 124) ○ 平衡定数 K の定性的な変化 反応のエンタルピーの符号に依存 反応エンタルピー 正 温度 T の上昇とともに K 増加 吸熱反応は温度の上昇とともに生成物の方向へ移動 反応エンタルピー 負 温度 T の上昇とともに K 減少 発熱反応は温度の上昇とともに反応物の方向へ移動 ルシャトリエの法則 〈Le Chatelier’s law〉 平衡状態の系にある作用が加えられると,その作用の影響を 最小限にするような方向へ平衡は移動する 数学的に等価 章末問題 ∂ln K = 5.29 (P 160) ΔrxnH゚ R T2 T= ∂ln K = 1 X ΔrxnH゚ R 1 ∂T , X2 X= において ∂T = -1 ・ X2 ∂X = - 1 X2 とおくと、 T ∂X ΔrxnH゚ R ∂X = - ΔrxnH゚ R ∂(1/T) ln K vs 1/T のプロット K=0.74 K=0.055 (1223 K = 950℃) (943 K = 670℃) グラフ用紙に作図した直線の傾きの読み取り方 (graph) (最小2乗法の計算ができないとき) (1.05, -0.3) ● 1.実験データを正確にプロットする 2.他のデータと比較して、信頼性の 低いデータ点を削除する 3.最もずれが小さいと思われる 直線を引く (目視) 4.直線上の任意の2点を決める ※ データの測定範囲内 できるだけ離れている 読み取りやすい 5.座標を読み取る 有効数字に注意 (-0.3) – (-2.7) (傾き) = ● (0.83, -2.7) 読み取った点の座標を記入する (1.05 – 0.83)×10-3 1 = 1.09×104 [K] ΔrxnH゚ = - R ×(傾き) 1 4 = - 8.31 × (1.09×10 ) = - 9.05×104 [J/mol] = - 91 [kJ/mol] 課題 P. 160 グラフを添付すること!
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