需要・供給の「弾力性」 「豊作貧乏」はなぜ起こる キャベツの豊作で・・・ • 去年(2006年)の年 末のニュースで 著作権に配慮し、画像は 削除しました。 画像は、東海農政局のサイト内、「平成18年 東海農政局10大ニュース」より http://www.tokai.maff.go.jp/kikaku/j uudainews/juudainews.html 事件の概要:「キャベツ太郎」さんのブログ「瑪瑙色の時間」 より http://nashida.sienta.jp/e6046.html なぜこんなことが起 こるのだろう 今日のキーワード 弾 力 性 需要曲線の傾きがゆるやかな 財の需要は「弾力的」 p 価格がこ こなら p 需要は ここ x x 需要曲線の傾きがゆるやかな 財の需要は「弾力的」 p 需要は大幅に 下がる 価格が ちょっと上 p がるだけ p で x x x 需要曲線の傾きがゆるやかな 財の需要は「弾力的」 代替物が あるもの 発泡酒は 課税後需 要大幅減 p 奢侈財(贅沢品) に多い p p x x x 需要曲線の傾きが急な財の需 要は「非弾力的」 p 価格がこ こなら p 需要は ここ x x 需要曲線の傾きが急な財の需 要は「非弾力的」 価格が とても 上がっ ても p p 需要はわずか に減るだけ p x x x 需要曲線の傾きが急な財の需 要は「非弾力的」 p p 必需品に 多い 代替物が ないもの p x x x 供給曲線の傾きがゆるやかな 財の供給は「弾力的」 p 価格がこ こなら p 供給は ここ x x 供給曲線の傾きがゆるやかな 財の供給は「弾力的」 p 価格が ちょっと上 p がるだけ p で ・長期で見たとき ・大量生産品 x 供給が大幅に増える x x 供給曲線の傾きが急な財の 供給は「非弾力的」 p 価格がこ こなら p 供給は ここ x x 供給曲線の傾きが急な財の 供給は「非弾力的」 価格が大 幅に上 がっても p p ・短期で見たと き ・特殊な技能や 土地で生産され る財 p xx 供給はわずかに増えるだけ x 弾力的か非弾力的かの指標 弾力性 需要の変化率 需要の価格弾力性= 価格の変化率 変化率= 値の変化 元の値 = 新しい値−元の値 元の値 弾力的か非弾力的かの指標 弾力性 供給の変化率 供給の価格弾力性= 価格の変化率 変化率= 値の変化 元の値 = 新しい値−元の値 元の値 計算例 ガソリンの需要(仮想例) 1ℓ100円のとき、100万kℓ 1ℓ120円になったら、90万kℓ このときの、需要の価格弾力性は? 答 価格の変化率= 新しい値−元の値 元の値 答 価格の変化率= 120円−100円 100円 答 120円−100円 価格の変化率= = 100円 20円 100円 =0.2 (20%) 答 需要の変化率= 新しい値−元の値 元の値 答 需要の変化率= 90万㎘−100万㎘ 100万㎘ 答 需要の変化率= = 90万㎘−100万㎘ 100万㎘ -10万㎘ 100万㎘ =−0.1 (10%減) 答 需要の変化率 需要の価格弾力性= 価格の変化率 答 需要の価格弾力性= −0.1 0.2 答 需要の価格弾力性= = 0.1 0.2 =0.5 −0.1 0.2 弾力的・非弾力的の基準 価格弾力性>1 弾力的 価格弾力性<1 非弾力的 需要の価格弾力性>1なら 価格が上がったとき 需要の減少率>価格の上昇率 ∴ 売上額(=価格×需要)は減る 価格が下がったとき 需要の増加率>価格の低下率 ∴ 売上額(=価格×需要)は増える 需要の価格弾力性<1なら 価格が上がったとき 需要の減少率<価格の上昇率 ∴ 売上額(=価格×需要)は増える。 価格が下がったとき 需要の増加率<価格の低下率 ∴ 売上額(=価格×需要)は減る。 図の均衡のときの売上額は 売上額=価格×需要量だから p D S p* x* x 図の均衡のときの売上額は 売上額=価格×需要量だから p 価格 D S p* x* x 図の均衡のときの売上額は 売上額=価格×需要量だから p D S p* x* 需要量 x 図の均衡のときの売上額は 売上額=価格×需要量だから p D S この面積! p* x* x 需要が弾力的な財の供給増 価格の低下率<需要の増加率だから p D S p* x* x 需要が弾力的な財の供給増 価格の低下率<需要の増加率だから p D S S′ p* p* x* x* x 需要が弾力的な財の供給増 価格の低下率<需要の増加率だから p D S S′ 売り上げ は増える p* p* x* x* x 需要が非弾力的な財の供給増 価格の低下率>需要の増加率だから p DS p* x* x 需要が非弾力的な財の供給増 価格の低下率>需要の増加率だから p DS S′ p* p* x* x* x 需要が非弾力的な財の供給増 価格の低下率>需要の増加率だから p DS S′ 売り上げは 減少する p* p* x* x* キャベツは x これだった 同様の例は多い • 農産物の需要は、たいてい非弾 力的→「豊作貧乏」 • 歴史的に見られた飢饉は、しば しば豊作が原因 市場メカニズムに任せず政府が規制? あらかじめ決まった価格で契約する(先 物契約)
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