次世代育成支援対策推進法 に基づく地域行動計画の策定 （社）地域医療振興協会 ヘルスプロモーション研究センター 藤内 修二 次世代育成支援対策推進法の概要 基本的な理念 次世代育成支援対策は、保護者が子育てにつ いての第一義的な責任を有するという基本的認 識の下に、家庭その他の場において、子育ての 意義についての理解が深められ、かつ、子育て に伴う喜びが実感されるように配慮して行われな ければならないこととする。 次世代育成支援対策推進法の概要 地方公共団体の行動計画 市町村及び都道府県は、行動計画策定指針に 即して、地域における子育て支援、親子の健康 の確保、教育環境の整備、子育て家庭に適した 居住環境の確保、仕事と家庭の両立等について、 目標、目標達成のために講ずる措置の内容等を 記載した行動計画を策定すること。 次世代育成支援対策推進法の概要 一般事業主行動計画 ・ 事業主は、従業員の仕事と家庭の両立等に 関し、の行動計画策定指針に即して、目標、目標 達成のために事業主が講じる措置の内容等を記 載した行動計画を策定すること。 ・ 行動計画に記載された目標を達成したこと等 の基準に適合する一般事業主を認定すること。 特定事業主行動計画 国及び地方公共団体の機関は、職員の仕事と 家庭の両立等に関し、行動計画策定指針に即し て、目標、目標達成のために講じる措置の内容 等を記載した行動計画を策定・公表すること。 地域行動計画の骨子 １．地域における子育ての支援 ２．母性並びに乳児および幼児などの健康の確保 及び増進 ３．子どもの心身の健やかな成長に資する教育環 境の整備 ４．子どもを育成する家庭に適した良質な住宅及び 良好な居住環境の確保 ５．職業生活と家庭生活との両立の推進 ６．子どもと子ども連れの親等の安全・安心の確保 今後のスケジュール 平成15年６月 法案の国会通過 平成15年７月 策定指針の公表 平成15年10月 全国の市町村でニーズ調査 （市町村では９月議会で補正予算を組むこと） 平成16年４月 必要サービス量を県に報告 地域行動計画の策定開始 （策定費用は16年度の当初予算で確保） 平成17年３月 地域行動計画の策定 地域行動計画の意義 母子保健計画やエンゼルプラン，青少年健全 育成計画などの法制化！ （健やか親子２１の法制化とも言える） 当事者である子どもと親，さらに，多くの関係者 と「すべての親と子が健康を享受できる公正な 社会の創造」 に向けて議論できる機会である。 （縦割りで計画を策定しないことが重要） 地域行動計画策定のポイント 10月のニーズ調査に市町村の母子保健ニーズ を把握するための調査項目を入れる。（特に，子 どもの視点やサービスの量より質に着目すること が望まれる） 見直された母子保健計画を地域行動計画の中 でどう位置づけるかの議論をしっかり行うこと。 母子保健計画は発展的解消！？？ 策定指針に振り回されないこと！？
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