新しい地球観 上田誠也著 岩波新書 30616024 広岡 昌史 目次 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ 大陸移動説の誕生・死・復活 海底を探る 海洋底拡大説、一つの綜合 弧状列島 新しい地球観 内容説明 第Ⅰ章ではウェゲナーにはじまった大陸移動説の 辿った道程を説明しています。また、地球科学につ いての専門用語の一般的解説もしています。 第Ⅱ章では移動説の復活に追打ちをかけることに なった海洋底地学の概要を試みています。 第Ⅲ章では海洋底拡大説を概説しています。 内容説明② 海洋底拡大説とは簡単に説明すると「海底は中央海 嶺上で誕生し、水平方向に移動し、海溝において死ぬ。 ときには、その上には大陸がのって移動する」という考 えです。 第Ⅳ章では、国土である日本列島についての説明 をしています。主に日本列島は、環太平洋活動帯 「弧状列島」の一部であって、その発達は太平洋の 底がアジア大陸の下に沈みこむことによっておこる のだという考えを展開しています。 内容説明③ 第Ⅴ章では「海洋底拡大説やプレート・テクトニクス が新しい地球観(動く地球という観方)を生むのに絶 対不可欠なものである」と地球観の変遷を論じ、そ の考えの基礎に横たわるマントル対流の仮説につ いての説明を試みています。 マントル対流とは、地球内部の熱が外へ運ばれる一 つの過程として考えられた熱対流。 最も印象に残った第一章の説明 ウェゲナーの大陸移動説→大西洋をはさむ、南、北アメリカ 大陸とヨーロッパ・アフリカ大陸は元々は一体であり、さらに インド・オーストラリア・南アメリカ・アフリカ・南極等の諸大陸 もかつては一塊の巨大大陸だった。(全世界には一つの巨 大な大陸が存在) ↓ この巨大仮想大陸をパンゲアと名付ける ↓ 時代の進行とともに分裂 それ以前の既成概念としてまかり通っていたのが「陸橋説」。 陸橋説とは、かつて大陸どうしの間は陸の橋でつながっていた という考え。(諸大陸には橋がかかっていたために動物等は 移動することができた) 感想 30年以上前の本でありびっくりした。 過去と現代の考え方の推移や科学の著しい進歩に 驚いた。 全体的に書いていることが難しく、読むのに非常に 時間が掛かった上、いまいち理解できなかった。
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