平成27年度エコアクション21認証取得事業者様向け考学会 「環境への取組の自己チェックリスト」の活用方法 ~省エネ活動のポイントを中心に~ エコアクション21地域事務局大阪 講師 エコアクション21審査人 宇田吉明 地域事務局大阪1-010 本日の内容 二酸化炭素削減(省エネ)が求められる背景 取組の自己チェックリストの活用 空調の省エネ 照明の省エネ ボイラ・加熱炉の省エネ 契約電力の見直し 補助金情報 EA21プラザの活用 最近義務化された(る)環境関連法規への対応 (フロン排出抑制法、労働安全衛生法) <COP21> 地球温暖化に向けた対策はCOP21で国際公約に 安倍晋三首相は6月8日、主要国首脳会議(サミット、G7)で2030 年度に温室効果ガスの排出を、13年度比で26%減らす目標を表 明した。 G7首脳は年末の気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP2 1)に向け、途上国への資金支援の充実を確認。 中国やインドを含むすべての国が参加する新枠組みの採択を後押 しすることで一致し、地球温暖化対策の新たな枠組みづくりに向け た国際交渉が本格的にスタートした。 「日本は立ち止まらない。温室効果ガスの大幅な削減をリードする ため野心的な目標をまとめた」 安倍首相は8日の討議で、26%目標の意義をこう訴え、新しい枠 組みの採択に向け日本が積極的に貢献したいとの考えを示した。 朝日新聞2015/7/1 3 <省エネルギーの施策> 我が国の省エネルギー政策の全体像 出典:資源エネルギー庁資料 エコアクション21は“取組”重視 EA21の原点は“エコ”の“アクション“を行うこと EA21は当初「環境活動評価プログラム」と言われていた 審査人は取組みについての助言をしなければならないことになっている 環境活動レポートでは「環境活動計画の取組結果とその評価、次年度の取組内容」の記載を要求 実際にはあまり使われていない場合が多い もっと活用を 年度初めの環境活動計画を策定する場合に参考にする 目標未達成時の是正策(挽回策)として、新たな取組を考える 改善活動のミーティングで話し合う 理解できない場合は審査人に聞く <取組の自己チェックリスト> 取組の自己チェックリスト 環境への取組の自己チェックリストが用意されている 審査でどんなことをしたらよいか適切に助言してくれる 重要度 A(3,2,1) 取組状況 B(2,1,0) 評価点 (A×B) 電力不要時には、負荷遮断、変圧器の遮断を行っている 2 0 0 熱源機器(冷凍機、ボイラー等)の冷水・温水出口温度の設定 を、運転効率が良くなるよう可能な限り調整をはじめ、定期点 検等、適正に管理している 2 1 2 ○ ボイラーや燃焼機器の空気比(空気過剰係数)を低く抑えて運 転し、排ガスによる熱損失、送風機の消費電力を削減している - - - - 空気圧縮機については、必要十分なライン圧力に低圧化して いる 3 0 0 ○ 負荷の変動が予想される動力機器において、回転数制御が可 能なインバーターを採用している 3 2 6 ○ 従来機との比較でCOP※の高いヒートポンプエアコンを採用し ている 3 1 0 ◎ 天井埋込形エアコンの吹き出しにファン(サーキュレーター)や 分散板などを付けて、風を攪乱させる装置を導入している 1 0 0 複層ガラス、二重サッシ等を採用し、建物の断熱性能を向上さ せている 3 0 0 1)日常業務の管理に当たっての配慮 取組 項目 ○ 6 <取組の自己チェックリスト> 取組への自己チェックリストの内容(1) ■事業活動へのインプットに関する項目 1)省エネルギー ①エネルギーの効率的利用及び日常的なエネルギーの節約 ②設備機器等の適正管理 ③設備の入替・更新時及び施設の改修にあたっての配慮 2)省資源 3)水の効率的利用及び日常的な節水 4)化学物質使用量の抑制及び管理 ■ 事業活動からのアウトプットに関する項目 1)温室効果ガスの排出抑制、大気汚染等の防止 ①温室効果ガスの排出抑制 ②大気汚染物質の排出抑制 2)廃棄物等の排出抑制、リサイクル、適正処理 ①廃棄物の発生そのものを抑える取組 ②リサイクルの促進 ③産業廃棄物等の適正処理 3)排水処理 4)その他生活環境に係る保全の取組等 7 <取組の自己チェックリスト> 取組の自己チェックリスト ①設備機器等におけるエネルギー節約(日常) 工程間の仕掛かり削減、ラインの並列化や部分統合等により生産工程の待機時間を短縮している 前処理・前加工・予熱等を合理化することにより、生産工程の時間を短縮している 事務室、工場等の照明は、昼休み、残業時等不必要なものは消灯している ロッカー室や倉庫、使用頻度が低いトイレ等の照明は、普段は消灯し、使用時のみ点灯している ◆パソコン、コピー機等のOA機器は、省電力設定にしている ◆夜間、休日は、パソコン、プリンター等の主電源を切っている エレベーターの使用を控え、階段を使用するよう努めている 空調の適温化(冷房28℃程度、暖房20℃程度)を徹底している 空調を必要な区域・時間に限定して使用している 使用していない部屋の空調は停止している ◆ブラインドやカーテンの利用等により、熱の出入りを調節している 夏季における軽装(クールビズ)、冬季における重ね着など服装の工夫(ウォームビズ)をして、冷暖 房の使用を抑えている ◆ゴーヤ、アサガオ等を植えて窓からの日射の侵入を防いでいる ◆すだれや庇の取り付けで窓からの日射の侵入を防いでいる ◆空調機の屋外機にヨシズや遮熱シートを取り付けている ◆窓に断熱シート(プチプチマット等)を貼付け、熱のロスを防いでいる 屋上にさつまいもを植えて屋上緑化をしている <取組の自己チェックリスト> 取り組みの自己チェックリスト ②設備機器等における適正管理 電力不要時には、負荷遮断、変圧器の遮断を行っている 照明器具については、定期的に清掃・交換する等、適正に管理している 熱源機器(冷凍機、ボイラー等)の冷水・温水出口温度の設定を、運転効率が良くなるよう可能な限り調 整をはじめ、定期点検等、適正に管理している(※) ◆ボイラーや燃焼機器の空気比(空気過剰係数)を低く抑えて運転し、排ガスによる熱損失、送風機の 消費電力を削減している(※) ◆空気圧縮機については、必要十分なライン圧力に低圧化している 冷暖房終了時間前に熱源機を停止し、装置内の熱を有効利用している(予冷・予熱時には外気の取り 入れをしていない) 外気温度が概ね20~27度の中間期は、全熱交換器(換気をしながら、冷暖房の熱を回収して再利用 する設備)のバイパス運転(普通換気モード、中間期制御運転、熱交換ローター停止)を行っている。ま たは、窓の開閉などにより外気取り入れ量を調整して室温を調節している 冬季以外は給湯を停止している エレベーターの夜間、休日の部分的停止等を行っている 共用のコンピューター等における電源は、管理担当者や使用上のルールを決める等、適正に管理して いる 空調機については、フィルターの定期的な清掃・交換等、適正に管理している <取組の自己チェックリスト> 取り組みの自己チェックリスト ③設備の入替・更新時及び施設の改修時にあたっての配慮 ◆負荷の変動が予想される動力機器において、回転数制御が可能なインバーターを採用している ◆空気圧縮機、冷凍機、ボイラ等のエネルギー供給設備については、新規購入及び更新時には省エネルギー型機を導 入している ◆換気の際に屋外に排出される熱を回収して利用することのできる全熱交換器を採用している 部分換気システムを導入している ◆従来機との比較でAPF・COPの高いヒートポンプエアコンを採用している 天然ガスを利用した空調システムなどの省エネルギー型空調設備を導入している ◆天井埋込形エアコンの吹き出しにファン(サーキュレーター)や分散板などを付けて風を攪乱させる装置を導入している ◆複層ガラス、二重サッシ等を採用し、建物の断熱性能を向上させている ◆熱線吸収ガラス、熱線反射ガラスを採用し、日射を遮断している ◆空調機の屋外機に散水装置を取り付けている(ピークカット対策) ◆空調機にピークカット機能を組み込んでいる ◆潜熱回収型湯沸器(熱効率95%)を採用している ◆蒸気配管、加熱装置等の断熱化(保温)している ◆照明器具に個別スイッチ(キャノピースイッチ等)を取付けている ◆LED照明採用している(白熱電球の約1/8、蛍光灯の約1/2、水銀灯の約1/4) ◆照明器具の位置を下げるなど照度UPに取り組んでいる(照度は距離の二乗に反比例) ◆家電製品はトップランナー製品を優先的に選択している(省エネ性能カタログを参考にしている) ◆電力のデマンドコントロールを採用している(ピークカット対策) ◆屋上を遮熱塗装している <空調> 家庭用エアコンの省エネ効果 <空調> 湿度と体感温度の関係 <空調> 日射を緩和 ~ブラインドの効果~ 太陽 アルミスクリーン 遮光率83% 太陽 100% ▲5~10% 100% 18% 外側にブラインド 51% 内側にブラインド 約1/3に 内側のブラインドは熱が室内に放出されるため効果が少ない 13 <空調の節電対策> 緑のカーテン・壁面緑化の事例 14 14 <我が家のエコ活動> 緑のカーテン 一般的な窓ガラスの遮光率15% 窓を60%緑のカーテンで覆うと遮光率 約80% <空調> 窓ガラスのフィルム貼り付けによる遮熱 ショールームやオフィスなど 南側の窓に有効 約1万円/㎡ 遮光フィルム 遮光フィルム 遮熱効果 窓際の温度 16 <空調> 屋根の遮熱塗装 D社遮熱塗装のカタログより 17 17 <空調> 温度ムラの緩和と体感温度の低下 扇風機の併用 サーキュレーターの使用(温度ムラの緩和) 分散羽根 扇風機とエアコンとの併用 ・併用を考えて、デリケートな微風調整や首ふりなど、工夫された機能が開発されている。 夏は冷気を扇風機で部屋中に循環させることで、体感温度(肌で感じる温度)を下げる。 例えば、設定温度を1℃上げると約10%の省エネルギーになる。 ・冬は暖かい空気が天井付近にたまりがちだから、扇風機で室内の空気を攪拌することにより、 足もとまで暖かさが広がる。設定温度を2℃下げれば、約10%の省エネルギーになる。 体感温度を下げる (1mで1℃) DCモーターの採用で 従来の1/2以下に <空調> 換気ロス対策 ~熱交換型換気扇の採用~ ▲5% 19 <空調> ドライミスト噴霧事例 ドライミスト前 ドライミスト後 温度 30.1℃ 28.4℃ 湿度 63.2% 74.3% 20 <空調> 蒸発潜熱を利用 ~打ち水の原理を利用した冷風機~ 原理 (外気温ー数度) 圧縮機がないためCOP値 はエアコンの4~5倍 (電力量:1/4~1/5) 21 <空調> 屋外機 遮蔽 ▲5~10% 直射日光が当たる室外機にヨシズで遮蔽した場合 冷房時は、エアコンの室内機で室内の熱を吸収し、吸収した熱は室外機から放出 される。 室外機周辺の温度が低いほど、空調機器が効率のよい運転となるため、室外機の 日射防止により周囲温度が下がれば、節電・省エネになる。 22 <空調> 空調デマンド制御 空調デマンド制御 <運転イメージ> 空調機の消費電力を定格消費電力に対し ある一定以下に抑えた運転に制御 エアコンの設定器で最大出力をカットできるタイプ 現地設定 1. 常時空調デマンド運転 リモコン設定 デマンド時間帯と消費電力の制限を設定 室外機での設定により常時機器単独で 消費電力を抑制(定格×80~60%選択) 2. 【時間帯】 設定開始と終了 外部入力による空調デマンド運転 30分単位 外部デマンド装置から室外機に信号を入力。 【消費電力制限】 機器単独で消費電力を抑制 定格×70% (定格×80~60%選択、40%、0%) 定格×40% 出典:ダイキン工業資料 <空調> エアコンは性能を調べて購入 ~COP(成績係数)とAPF(通年エネルギー効率)~ ・ヒートポンプが「運ぶことのできる熱エネルギー」と「動力として消費した電気エネルギー」の比 により評価される。この指標を「成績係数(COP)」という。 ・家庭用エアコンの能力は例えば「冷房能力2.8 kW」と表示されるが、これは単位時間当たりに 室内から室外に運び出すことのできる熱量を意味する。 この熱を運ぶためにエアコンは動力として電気を消費するが、単位時間当たりの電気使用量 を「0.5 kW」 とすると、成績係数(COP)は運ばれる熱量2.8kW を消費電力0.5kWで 割った5.6 となる。これは1W の電気当たり5.6W の熱を運ぶことができるという指標 あり、この成績係数(COP)が大きいほど効率が高いことになる。 ただし、この成績係数(COP)は、ある一定の温度条件 で運転した時の1 点の性能ポイント。 エアコンの使用においては、外気温度の変化により、冷房・ 暖房に必要な能力、消費電力は変化 する。そのため、成績係数(COP)は、季節に応じたエアコンの実運転状況は反映されていない。 そこで、現在エアコンの省エネルギーの指標として用いられているのが 「通年エネルギー消費効率(APF : Annual Performance Factor)」 1年間を通して定められたパターンのもとにエアコンを運転したときの、消費電力1 kW 当たり の 冷房・暖房能力を表わし、より実使用状態に近い省エネルギー性の評価を行うことができる。 市販の冷房能力2.8kW のエアコンの通年エネルギー消費効率(APF)の平均は6.2 になる。 エアコンの仕組み <空調> ①液体の冷媒を「膨張弁」で膨張させ、「断熱膨張」の原理を使って、室温より低い状態にする。 ②室温より低い温度となった冷媒は、「室内機」の「蒸発器」で蒸発し気体になりながら室内の 熱を奪い、「気化熱」を利用して室内の温度を下げる。 ③気体となった冷媒を①とは反対に「圧縮機」で圧縮し、外気温よりも高い温度にする。 ④冷媒は「室外機」の「凝縮器」で、外部に熱を放出しながら気体から液体に戻る。 この排出される熱を「凝縮熱」という。 以上のように、①~④を繰り返しながら、室内の熱を室外に運ぶことで冷房を行う。 暖房の場合は、冷媒の流れを逆にして、「室外機」の「蒸発器」で熱を集め、「室内機」の「凝縮 器」で熱を放出することで、室外の熱を室内に運ぶ。 ③ ヒートポンプの仕組み ② ④ ① <照明> 個別スイッチで消灯 1個約300円 25円/kWh 40W2灯器具 8時間/日 25日/月 1年間 25×(0.04×2)×8×25×12=4,800円 26 <照明> 照明器具の位置下げ 照度は距離の二乗に半比例 4m→3mで照度が約1.8倍に 1/2にして4倍に 1m 4m 3m 400Lx→711Lx 作業机 27 27 <照明> 照明の省エネ ~ハロゲン灯をLED灯に~ 1年で回収 28 28 <照明> LED蛍光灯 試してみては? 29 <照明> 照明の省エネ ~水銀灯をLED灯に~ 改善前 改善後 照明器具 水銀灯 LED 電力 400w 70w 本数 30本 30本 年間電気代 75万円 13万円 寿命 12000時間 50000時間 年間節減額 62万円 投資額 180万円 器具6万円 投資回収 約3年 10Hr/日×250日=2500Hr/年 25円/kWhとして計算 30 <自販機> 自動販売機の節電 ~ピークシフト型~ 夜間の間に冷却し、昼間は保温だけで販売 31 <事務所> パソコンモニターの明るさ調整 明るさ設定=26 30W 明るさ設定=11 21W 明るさ設定=5 15W 32 <空気圧縮機> 出典:工場の省エネルギーガイドブック(省エネルギーセンター) コンプレッサー吐出圧の低減 1kg/c㎡低下で ▲8% ■計算式 削減電力量(kWh/年)=現状コンプレッサー電力(kW)×吐出圧低減による省エネ率%×稼働時間(h/年) ■試算の前提条件 コンプレッサー容量×台数:37kW/台×8台=296kW モータ効率:90% 負荷率:平均80%、コンプレッサーのアンロード負荷:0.7(吸込み絞り制御) 稼働時間:20h/日×242日/年=4,840h/年 吐出圧0.1MPa低減による省エネ率:8%(上図から) 電力料金単価:18円/kWh ■効果の試算 現状コンプレッサー電力:296kW×(0.8+0.7×0.2)=278.24kW 33 削減電力量=278.24kW×0.08×4,840h/年=107,734kWh/年(1,939千円/年) 33 <空気圧縮機> コンプレッサーをブロアへ エゼクタを真空ポンプへ ▲68% エアシリンダ駆動 空気 圧縮機 トルクアクチェーター駆動 洗浄後の水切り 切削液・粉飛ばし ワーク吹き飛ばし エアブロー エゼクタ(真空) 真空ポンプ ブロア ブロア ブロア ▲66% 34 <回転体> 回転機器の効率を上げる ~モーター使用設備の省エネ~ P (モーター軸動力) = Q (流量) × H (揚程(圧力)) ※流量は回転速度に比例 ※揚程(圧力)は回転速度の2乗に比例 P (モーター軸動力) ∝ N3 (回転数) ※モーター軸動力は回転数の3乗に比例 回転数を80% → (0.8)3≒0.512 動力が約半分! 35 出典:工場の省エネルギーガイドブック(省エネルギーセンター) <回転体> ファンの 回転数ダウン ▲67% ■計算式 削減電力量(kWh/年)=電動機容量(kW)×台数×(現状と改善後の軸動力比差)×運転時間(h/年) ■試算の前提条件 排風機用電動機容量、台数:2.2kW、3台 現状負荷率(使用風量比):80% 軸動力比(上図参照):(現状) ダンパ制御0.96、 (改善後)回転数制御0.51 インバータ効率:0.95 運転時間:12h/日×240日/年=2,880h/年 電力料金単価:18円/kWh ■効果の試算 削減電力量=2.2kW×3台×(0.96-0.51÷0.95)×2,880h/年=8,043kWh/年(145千円/年) 36 36 <回転体> 出典:工場の省エネルギーガイドブック(省エネルギーセンター) ポンプの回転数ダウン ▲16% ■計算式 削減電力量(kWh/年)=電動機容量(kW)×台数×現状と改善後の入力比×運転時間(h/年) ■試算の前提条件 ポンプ用電動機容量×台数:5.5kW×5台 現状と改善後の入力比:80% (インバータ化前後で、流量は変わらない。実揚程は同じだが、全圧はバルブの抵抗がなくなる事か ら下がる。この系では80%になったとする。) インバータ効率:0.95 運転時間:10h/日×250日/年=2,500h/年 電力料金単価:18円/kWh ■効果の試算 37 削減電力量=5.5kW×5台×(1-0.8÷0.95)×2,500h/年=10,855kWh/年(195千円/年) 37 <回転体> Vベルトによる損失軽減対策 ~省エネベルトの採用~ ▲4% 出典:バンドー化学HP <熱機器> ボイラの空気比管理 排気温度1000℃の場合 空気比1.5を1.3に下げることで、20%削減 <熱機器> 加熱炉の空気比管理 排気温度1000℃の場合 空気比1.5から1.3に下げることで 6%削減 40 <電力料金> 16.562円/kWh 41 <電力料金> 自社の負荷の特性を把握 ~契約電力料金を下げる~ 60 契約電力料金(基本料金)(1月当たり) ◆高圧500kW未満 ・契約電力料金は30分の電力消費量で決まる 業務用:1,733.4円/kW 工場用:1,360.8円/kW ◆高圧500kW以上 ・実績を元に話し合いで決定 業務用:1,733.4円/kW 工場用:1,863.0円/kW ◆低圧電力 ・取り付けるブレーカーの容量できまる 1,058.4円/kW 50 40 30 20 10 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 101112131415161718192021222324252627282930313233343536373839404142434445464748 ◆ピークシフト ・エレベータ・リフターの使用をずらず(3-5kW/1基) ・自動販売機の冷却停止時間をピークに合わせる(0.5kW/1台) ・冷蔵庫・冷凍庫の霜取りをずらす(霜取りヒーター>冷凍機) ・コピー・印刷機の使用時間をずらす(1kW/1台) 契約電力1kW当たり 高圧業務用:2万円/年 高圧工場用:1.5万円/年 低圧用 : 1.5万円/年 <電力料金> デマンド計によるピーク時を把握 デマンド状況表示 簡易型 (保安会社が無料で貸し出しも) <電力料金> 高圧電力B社の事例 金属加工業 契約電力 96kW → 53kW の経費節減効果 1,323円/kW×43kW×0.85×1.05=50,773円/月 ≒61万円/年 44 <電力料金> 低圧電力A社の事例 契約電力 16kW 力率 90% 負荷 空調機、簡易リフト 使用電力量 (kWh) 電力料金 (円) 単価 (円/kWh) 5月 197 18,282 93 6月 339 20,866 63 7月 755 22665 30 8月 850 22,736 27 契約電力と負荷が見合っているか 簡易リフトを使用する時は空調機の圧縮機を一時停止するインターロック 回路を組み込めないか 空調機を夜間電力使用の氷蓄熱式に更新できないか 空調機をGHPに変更した場合はどうか 46 <電力料金> 低圧電力の電力単価調査 ~実態はかなり高い料金~ 支払金額/電力使用量 A社 185円/kWh B社 164円/kWh C社 112円/kWh D社 98円/kWh E社 48円/kWh F社 32円/kWh G社 30円/kWh ◇理由=基本料金が高い (契約電力が大きい) ・負荷が契約当時より少なくなっている たまにしか使わない負荷(リフター、コンプレッサーなど) の占める割合が大きい ◇対策 ・電力会社に見直しを依頼する。 ・同時に使わないなどの工夫により負荷契約に変更する。 ・電子ブレーカーを採用し、負荷契約に変更する。 47 <電力料金> ブレーカの許容範囲 一定時間契約電力を超過が認められている。 ※エレベーター・リフターなど短時間の契約電力超過ではブレーカーが落ちない特性を最大限利用 48 <電力料金> 低圧電力の基本料金② 主開閉器契約 最大電流を制限できる契約主開閉器の容量をもとに、契約電力を 算定 動力設備を同時にご使用しないこと、主開閉器で電気が遮断され 停電になっても大きな影響を受けない事業者向け <出展:関西電力HHP> 49 <電力料金> 電子ブレーカーによるコストダウン <環境関連法規:フロン排出抑制法> フロン排出抑制法による点検の義務化 ~2015年4月1日施行~ 業務用空調機や冷蔵庫・冷凍機があれば簡易点検と記録が必要(3か月に1回) 7.5kW以上の空調機があれば有資格者による点検が必要(3年に1回) 業務用冷蔵庫・冷凍庫があれば有資格者による点検が必要(1年に1回) <環境関連法規:フロン排出抑制法> 簡易点検表 <環境関連法規:労働安全衛生法> 労働安全衛生法改正によるリスクアセスメントの義務化 ~2016年6月1日施行~ “職場の安全サイト“で検索 EA21プラザでも紹介 640物質を使用していれば義務 コントロール・バンディングでリスク評価 補助金情報 <EA21プラザ> EA21に関する情報サイト ~システム構築と環境負荷低減情報満載~ EA21様式集 <EA21プラザ> EA21に関する情報サイト ~節電・省エネ情報~ 省エネの参考 省エネの参考 水道料金について <EA21プラザ> EA21に関する情報サイト ~環境関連法規改正情報満載~ 簡易点検表 リスクアセスメント まとめ エコアクション21は文字通り、“アクション“を重視する仕組みです。 そのために「取組の自己チェックリスト」が予め用意されています。 「取組の自己チェックリスト」はヒント集であり自社用にアレンジして有効利用してください。 社内でアイデアを募集して、そのアイデアを「取組の自己チェックリスト」に提案者名を入れ て追加するのも一案です。 TV番組「省エネの達人」や展示会等で得た有効と思われる情報をどんどん追加していきま しょう。 環境活動計画を策定するときに「取組の自己チェックリスト」を参考にしてください。 目標未達成時は「取組の自己チェックリスト」を参考に挽回策を追加することで是正策にも なります。 ミーティング等で活用できる取り組みはないか検討してください。 取組内容が理解できなかったら審査人に質問してください。 審査人は取組について助言をしなければならないことになっています。 審査人を大いに活用してほしい。審査人が物足りなければリクエストをしてください。 エコアクション21の審査では受け身ではなく、積極的に活用してください。
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