「未来観光戦略会議」フォーラム 韓国から見る魅力ある日本観光への期待 -富山、北陸を中心に- 2004.02.19 発表時間:13:10~13:45(35分)通訳含 韓国 自由旅行社 CEO代表取締役 沈 良輔 (SHIM YANG-BO) P .1 近くて遠い国、温泉と着物の国、お茶を 楽しむ国日本。 韓国人は日本人同様、温泉を好み単純にお風呂に 入るだけでなく、温泉の効果を体験するため、 日本各地の有名温泉探し廻っている。 心身の癒しと病気を治すのが主な目的であるが、 お年寄りの方だけではなく、家族、若い層も、 雰囲気のある宿泊施設やその地方ならではの 日本伝統料理、顧客のニーズに応えられる所なら、 どこでも行こうとしている。 P .2 その中で北陸・富山は九州、関西、関東、北海道 とは違い、独特な生活風習も持ち魅力的な観光資 源である。便利なソウル富山直行便のある北陸地 域の富山は韓国人が行きたがる魅力たっぷりの 豊富な観光資源を持っている。 韓国人が魅力的に感じる富山には温泉と大自然 の絶景を感じさせてくれる観光地が豊富である。 例えば地球の火山活動によるアルプス・立山の湖 などやシベリア季節風がもってきた雪は長い濾過 時間を通り、水と自然を提供している。 P .3 富山の水は川と田畑を潤わせ、肥沃な土壌の養 分が流れ込んだ海は豊富な魚介類となり人々に 新鮮な自然産物の味を十分に感じさせられる。ま たその地域ならではの本場の味、珍しい食材、 列を並ぶ市場などで、グルメなど日本の料理を 満喫するのも良いだろう。特に日本の高級料亭 でしか味わえない懐石料理、一般的で一番知ら れている寿司、刺身、てんぷらなどの庶民料理 であるそばまで、日本料理文化体験も韓国人が 日本を訪れる魅力の中で一つである。 P .4 ゴルフ場も、海に密接したコース、高原の コースを持ち、自然景観を横見ながら社交 と健康の為の良好なコースである。 黒部峡谷に寄り立山の雪景色と雪壁を通るのも 韓国では見れない観光見所である。登山も夏の 猛暑を避け、又、新緑から紅葉まで外国人の心 を捕まるのに十分である。 冬が来たら、100%自然雪のスキー場に家族が 一緒に楽しめる上級者用試合コース、森のコー スまで多彩なスキーのスリルを満喫でき、富山、 北陸を世界に知らせるのに十分である。 P .5 しかし、観光資源は富山県にあるにも関わらず、 「北陸・富山」に対する認知度が不足で、「アルプス が何故、日本にあるのか」と聞かれる。 短い飛行時間、山林浴と楽しめる露天風呂、四季とも 楽しめる北アルプス、新鮮な海産物・お米・お酒は富 山を韓国人に知らせるのに十分魅力である。 メディアを通した「富山」認知度向上と韓国語が可能な ホテルの従業員と現地案内人が配置することが誘致 に必要。 P .6 韓国に販売する温泉観光ルート例として (1)名古屋/富山を繋ぐ温泉観光である下呂/白馬/宇奈月温泉 や加賀/和倉/宇奈月の3泊4日の韓国では有名な観光温泉巡礼 として冬季商品ルートを開発。 (2)名古屋空港を通し、下呂温泉、江戸時代の昔ながらの町であ る飛騨や上高地まで入り、大正池、河童橋、白骨温泉/長野県/ 宇奈月温泉など (3)富山県と長野県の間に海抜3000メーター以上の山が10個以 上も並んでいる山脈が横立っている。いわばこの山脈を北アルプ スと言うが夏シーズンに旅行目的として山岳人と一般観光客が訪 れ多彩な魅力を実感することができる商品で北アルプスアルペン ルート+黒部峡谷3泊4日商品。 (4)立山火山で出来た湖や谷等は、子供の学習、日本を再発見 する「子供ECOツアー」や修学旅行のプロモーションを試みること を提案する。 P .7 富山県も観光産業のソフト競争力を 強化し、市場環境変化に対応する徹 底したマーケティング戦略が必要。 日韓中の市場をターゲットとした競争 力のある新しい観光商品を創出するア イデアと運営能力を強化すべきである。 P .8 提 言 富山県は、観光で発展する潜在力をもっ ている。 韓国から見る魅力ある日本観光地の北 陸・富山の観光活性化のために 次のような5つの基本方針を守っていけ ば富山ならではの観光潜在力の現実化 がより早まるのではないかと思う。 P .9 1. 観光に対する認識転換 市民、行政政策担当者、観光従業者に よる観光産業の重要性と波及効果の 理解と認識転換が必要。観光産業は 未来の中核産業となる。 又、地域経済 活性化及び雇用創出にも大きく寄与す ることができる。 P .10 2. 品質と人質のサービスの向上 観光は感性産業である 観光客を感動させ、また訪れてくるようにする には目に見える外形だけの変化だけではなく、 外国人でも、日本人でも観光客を迎える心が 最も大切である。 基盤施設が良く整っており、準備したサービス があってもそれだけでは有効で無い。営利や 商業主義的な匂いがするとリピート観光客の 足は向かなくなる。 P .11 3. 地域社会協力体制の構築 当事者の相互有機的な協力体制を構築すべき 地域社会の自発的な協力こそ、成功要因 (Key Success Factors) 観光振興は一個人または団体の力だけではできないこ とを認識し、地域社会一体となった観光 (Community Based Tourism) つまり、一般市民、自治体、観光事業体、その他の関 連団体などが網羅し、地域社会の協力を基にする時、 「観光を通した地域活性化」という目標を達成すること ができる。 P .12 4. 観光マーケティング活性化 観光マーケティングは市場調査、観光商品の開発、 価格政策、広報及び案内、活動、事後評価作業等を 含めた総合的な概念である。 北陸・富山観光をより活性化させるためには多様な 側面から政策を進めるべきである。 観光商品の開発は変化する観光客の欲求と現在提 供している観光商品の差を把握し、それを補完する 努力が必要である。 観光客の理解を高めるための体験、解説プログラム、 イベントなど休むことなく、魅力を開発し、観光客にア ピールしなければならない。 P .13 5. 制度改善及び支援拡大 観光広報と案内体制の改善、マーケティング活動 だけでは大きい効果を得ることは期待できない。 持続的な制度改善と金融税制支援、観光財源の 合理的配分がなければならない。 近隣地方自治体と共同で資金を調達し、観光商 品を開発したり、広報活動を展開することも一つ の方法である。 未来型観光は文化資源及び自然環境の保存と観 光開発という二つとも目標にしなければならない。 地方自治体の持続的な制度改善努力と政府の支 援も必要である。 P .14 終わりに 富山の四季 富山の四季は素晴らしい、春にチューリップ 、夏 に山岳登山で滝と峡谷が楽しめ、冬に雪による 白銀ロマンを満喫することができる。 即ち日本列島の真ん中にある富山県は3000メー ターの高さを誇る日本北アルプスの立山山脈から 日本海までの雄大な自然のスケールを、世界でも 例のない山と海が一緒となっている景観を満喫で きる。 春に多様な種類の花やチューリップが100万輪咲き、 秋には立山山脈と黒部峡谷の紅葉と同様により大 勢の観光客によって富山県が染まることを祈って P .15 いる。 会場にいる観光産業関連業、地域を愛するフォーラム参加の 皆様と共に新しい未来型観光商品を考え創造して韓日両国の 友好と発展に貢献しましょう。皆様の企画提案を待っています。 17:00~18:30の商談会(205号室)にご参加下さい。 ありがとうございました。 (1)双方向旅行社 沈 良輔 求む! (2)受入れ宿泊先 (3)土産グッズショッピング・フーズ・イベントアトラクション・名所 (4)新観光商品ルート (5)広域観光ルート 健康・温泉・韓国人ルーツ・知的教育等 北陸から東京・京都・北海道等 P .16
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