CSMA/CD方式 (搬送波感知多重アクセス/衝突検出)

CSMA/CD方式
(搬送波感知多重アクセス/衝突検出)
森 一喜
CSMA/CD方式とは・・・?
LAN上でPC間でのデータのやりとりを行うイーサ
ネット型のアクセス制御方式の一つである。
※イーサネット型とは?
イーサネット型LANは現在最も普及している方式
で、データ転送速度は最大100Mbpsである。
各アルファベットの意味
CS(Carrier Sense)
・回線にデータパケットを伝送する際に回線が空いている
かどうか調べる。
MA(Multiple Access)
・回線が空いていた場合、LAN内のPCがその回線を利用
する権利を平等に持っていること。
CD(Collision Detection)
・衝突(コリジョン)が発生した場合、データパケットが破棄
されたことを送信したPCに知らせ、データパケットの再送
をするように要求する 。
アクセス制御の流れ
1.LAN上のコンピュータは、伝送路上にデータが流れてい
ないか確認をおこない、データが流れてなければ送信す
る。
2.伝送路上でほかのコンピュータが送信したデータと衝突
していないか監視する。
3.データの衝突を検出したコンピュータは、それぞれランダ
ムな時間を待ってデータを再送信する。
過去問題 1
<問> 部門内にCSMA/CD方式のLANを構築したが、
長時間待たされることが最近よくある。原因に関する記
述のうち正しいものはどれか。
ア データの衝突が発生すると再送が行われるが、この頻
度が増大している。
イ トークンによる送信権の制御が適応不良を起こしている。
ウ リング型の構成上、データ量が過負荷となっている。
エ リングの一部が破損している。
答. ア
過去問題 2
<問> CSMA/CD方式を用いたバス型LANの特徴として、
適切なものはどれか。
ア 各ノードは、フリートークンを受け取るまで通信ができな
い。
イ 制御局に障害が発生すると、LANシステム全体が停止
する。
ウ 通信量が増加した場合でも、一定時間内に通信できる
ことが保証されている。
エ ノードは送出した信号の衝突を検知した場合、ランダム
な時間だけ待機した後、信号を再送出する。
答. エ