総合学科高校公立中学校における進路指導のための都立高校説明会平成２５年８月２０日東京都立町田総合高等学校副校長鈴木光俊 1 総合学科登場の背景成長社会成熟社会価値観単一的 ⇒偏差値多様化 ⇒個性重視・個別対応学校学校の用意した時間割に進路決定時期の遅延生徒が適応生徒の学習ニーズに学校が応える。教員教える人（学校教育） +つなげる人（生涯学習） 2 総合学科登場の背景  変化の大きな社会では、高校生における将来設計は必ず実現するとは限らない。  高校生の段階で、自らの将来を真剣に考え、それに必要な情報を取捨選択・集積・分析し、熟慮の上に責任を持った判断をする過程を経験させることは重要である。 3 キャリア教育の必要性     社会人・職業人としての自立が迫られる時期である高等学校でのキャリア教育は特に重要である。総合学科では、１９年前からやってきたこと。「産業社会と人間」を中心にキャリア教育に取り組んできた。多様な選択科目を開設して、一人一人の自己実現への支援を目指す個性尊重教育に取り組んできた。 4 ２総合学科とは？普通教科と専門教科の科目から、進路や興味に応じて科目を選択して学習する普通科総合学科専門学科 5 総合学科の設立平成6年全国で7校の総合学科高校平成8年東京都立晴海総合高校開校 …… 平成23年東京都立王子総合高校開校総合学科の特性選択を旨として主体的な学習を導きます将来を見据えて科目選択をします 6 東京都の総合学科高校（全日制）開校年度学校１ H ８年晴海総合２ H１４年つばさ総合３ H１６年杉並総合４ H１７年若葉総合５ H１８年青梅総合６７ H１９年葛飾総合東久留米総合８ H２０年世田谷総合９ H２２年町田総合１０ H２３年王子総合 7 青梅総合東久留米総合王子総合葛飾総合晴海総合若葉総合杉並総合世田谷総合町田総合つばさ総合東京都の総合学科高校（全日制）＝１０校 8 総合学科高校の教育課程教育課程　（平成２５年度入学生用） 1 第一年次 2 科目名 1 第二年次科目名 2 科目名 4 5 6 7 8 国語総合世界史Ａ数学 Ⅰ 4 2 3 3 4 5 6 7 8 9 10 9 10 11 12 13 14 体育保健 2 2 2 1 11 12 13 14 日本史Ｂ物化生地理学物学基基基基礎礎礎礎体育保健 2 4 2 2 1 4 3 4 現代文Ｂ現代社会 2 2 5 6 7 8 9 10 16 数学Ａ現代文Ｂ 2 15 科学と人間生活シコョミンュ英ニ語ケ Ⅱー 1 第三年次 3 11 12 13 体育シコョミンュ英ニ語ケ Ⅲー「探究 3 4 2 」の時間 ※　「奉仕」（１単位）は、１・２年次においてポイントリザーブ式で実施。2年次で履修を認定する。 14 15 15 17 16 16 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 音美書楽術道 ⅠⅠⅠ シコョミンュ英ニ語ケ Ⅰー英語表現 Ⅰ 家庭基礎情報の科学産業社会と人間日本文化ＬＨＲ 2 3 2 2 2 2 1 1 30 31 自総由合選選択択科科目目生活と資源・環境ＬＨＲ 10 1 1 17 18 19 系列指定科目「探究 2 2 20 21 22 23 」の時間 17 18 19 20 21 22 23 24 24 25 25 26 26 27 27 28 28 29 29 30 自総由合選選択択科科目目ＬＨＲ 16 1 9 総合学科高校の生徒の意識自分のやりたい勉強が自分の将来を考える勉できる強ができる総合学科全日制平均総合学科全日制平均高校生活をどのように感じているか７２．０％４７．８％＊＊あなたの期待に学校は応えているか７１．１％４７．３％７１.１％４５．７％都立高校生意識調査（Ｈ２３） 10 各校の系列 ① 学校晴海総合つばさ総合杉並総合若葉総合青梅総合系列 ◇情報システム ◇国際ビジネス ◇語学コミュニケーション ◇芸術・文化 ◇自然科学 ◇社会・経済 ◇美術・デザイン ◇生産・テクノロジー ◇情報・サイエンス ◇国際・コミュニケーション ◇スポーツ・福祉 ◇ビジネス ◇メディア・文化 ◇国際コミュニケーション ◇人間・社会 ◇科学・環境 ◇人間探究 ◇芸術表現 ◇伝統継承 ◇情報交流 ◇文科・理科 ◇生命・自然 ◇食品・健康 ◇環境・資源 ◇生活・福祉数６５５４５ 11 各校の系列 ② 学校葛飾総合東久留米総合世田谷総合町田総合王子総合系列 ◇国際コミュニケーション ◇スポーツ福祉 ◇生活アート ◇環境サイエンス ◇情報メディア ◇メカトロニクス ◇自然科学 ◇人文科学 ◇情報ファイナンス ◇スポーツ科学 ◇看護福祉 ◇美術デザイン ◇社会・教養 ◇環境・サイエンス ◇国際・文化理解 ◇情報デザイン ◇ライフデザイン ◇ものづくり ◇「ひと」 ◇「暮らし」 ◇「まち」 ◇「自然」 ◇メディアネットワーク ◇ビジネスコミュニケーション ◇工業デザイン ◇伝統文化・工芸 ◇スポーツ・健康数６６６４５ 12 科目の履修１００以上もある選択科目からどのように履修したらいいのか？ 13 科目「産業社会と人間」（産社）の授業様々な体験をします。 ○ ○ ○ ○ ○ 自己を見つめる(自己理解) 職業理解職場見学(職業人インタビュー) 上級学校研究ボランティア活動 14 「産社」の年間指導計画（例）月授業内容４月オリエンテーション（グループエンカウンター自分を知る）新入生オリエンテーション合宿（フレッシュマンキャンプ）５月職業を知る８月夏休みの課題（キャンパス訪問等）プレゼンテーションの方法 10月系列への招待、科目選択（個別の時間割） 11月職業人インタビュー２月キャリアデザイン（ライフプラン）発表会 15 生徒の感想・・・「産社」は私にとって ○自分自身と改めて向き合える、いいきっかけでした。自分のことを考え、進路ややりたいこととずっと向き合い、嫌になることもありましたが、これからのことを決めていく上で重要な時間でした。 ○有益なことの多い授業だった。普通科高校に進学していたら進路について考えるのはもっと遅くなっていただろう。 ○苦手で難しい課題ばかりで大変だった。しかし、自分にとって大きく成長できる内容だったため、大きく変われる授業でした。総合学科校長会調べ（H23） 16 キャリアカウンセリング・進路への不安・高校生活での悩み面接・相談学校生活・進路に関する心のケア 17 図２　卒業生が考える「総合学科」で身に付いた力人 160 150 143 141 136 132 140 117 113 110 110 120 102 93 100 80 60 40 20 0 将来構想力人間関係構築力思考力判断力プレゼン力専門科目理解自他理解意思決定力創造力行動力職業産業理解課題発見解決力 82 80 情報活用力主体的学習力 71 観察力分析力 18 第１回東京都総合学科高等学校教育活動成果発表会目的： ①都立総合学科高校の教育活動の成果発表を通じて、総合学科教育に関する理解を深める。 ②発表を通じて、生徒の思考力・判断力・表現力の向上を図るとともに、企画・運営を通じて総合学科高校職員の指導力の向上を図る。  日時：平成２５年１２月２３日（月・祝）午後１時から午後５時  会場：東京都立晴海総合高等学校視聴覚ホール  19 21 生活デザイン実習管理栄養士・栄養士・被服製作Ⅰ・Ⅱ パティシエ・料理人・ファッションデザインフードコーディネーター・フードデザインファッションデザイナー・日本と世界の食文化と調理ブライダルコーディネーター・製菓着物コンサルタント・リビングデザインインテリアコーディネーター等ハンドクラフト等 22 社会福祉士・幼稚園教諭・コミュニケーション保育士・介護福祉士・発達と保育臨床心理士・看護士・福祉基礎児童文化福祉住環境コーディネーター・基礎看護実習基礎介護実習音楽基礎演習ａ・ｂ心理カウンセラー・ケアマネージャー・心理α・β トレーニング論ホームヘルパー・エアロビックニュースポーツ教員・コーチング論等警察官 23 ＩＴビジネス・Ｗｅｂデザイナー・ＣＧクリエーター、ゲームデザイナー・会計士・税理士・デパート店員・事務員・ファンドマネージャー・トレーダー・銀行員・経営者等情報産業と社会マーケティング経済活動と法簿記会計原価計算秘書検定ビジネス実習ワード＆エクセルコンピュータデザイン図形と画像処理Ｗｅｂアニメーション情報実習アルゴリズムとプログラミング情報システム 24 環境コンサルタント・生物学実習リサイクル業・人体の不思議ネイチャーガイド・地球宇宙学気象予報士・里山研究自然観察指導員、マテリアルサイエンスビオトープ管理士・等医者・獣医・薬剤師・農業 25 26 受験準備他 20% ４年制大学 31% 就職 2% 専門学校 37% 短期大学 10% 27 ５月新入生キャンプ６月７月９月１１月１２月２月３月体育祭校内ビブリオバトル、光輝祭（文化祭）社会人インタビュー小笠原修学旅行、探究発表会日本文化実演発表会産社・探究発表会、合唱祭 ※各種ガイダンスを多数実施。 28 小笠原 29 部活動バトントワリング部バドミントン部 30 部活動文芸部クッキング部 31