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室蘭製油所 水素化分解装置(HDC)
火災調査概要
2006年3月13日(月)
室蘭事故調査委員会
発災装置の位置
体育
館
北
電
サッカー
場
野球
場
KE
R
HD O
S
No.2
HPU
5号ボイラー
発電設備
NA
P
HD THA
S
F
C
C
No.2NAP
TH
AHDS
T0P
VA
P
E
No FL CUUMR
.1 AS
HE
NSoRU
R
.2
SR
U
No
.1
HP
U
R
D
S
No.2PLA
TR
SULF0LAN ERUN/
E
アンモニア
出荷設
備
GO
HD
S
粗キシレン製
造装置
No2 FLARE
STACK
J-0 JETTY
M
H
C
TC
SR TU N
U
o.3
No
1 ST FLA
AC RE
K
JJE 2 TT
Y
JJE 3 TT
Y
発災装置
H-1 JETTY
H-2 JETTY
H-3 JETTY H-4 JETTY
H-5 JETTY
J-1 JETTY
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発災ポンプ概略図
第1蒸留塔塔底油ポンプ
(8DG-2A)
モーター
吸
込
配
管
吐
出
配
管
ポンプ本体
低圧ドレン配管
高圧ドレン配管
中圧ドレン配管
中圧ドレン配管
台座内に保温材
(ロックウール)
破断面
破損面
台座
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HDC概略フローと発災部位
燃料ガス
水素
ス
タ
ビ
ラ
イ
ザ
ー
反
応
塔
原料油
(重油)
燃料ガス
セパレーター
加熱炉
第
1
蒸
留
塔
塔底油
発災部位
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第1蒸留塔
塔底油ポンプ
(8DG-2A)
ナフサ
第
2
蒸
留
塔
中間油
脱硫重油
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発災のメカニズム
昭和57年の設置当初より、ドレン配管の硬度が高く、
「硫化物応力割れ」で亀裂が進行
亀裂が外部へ貫通し、微量の重油が保温材へしみ出し
運転の進行に伴いポンプ内部の重油温度が210℃を超え、
酸化・発熱・蓄熱の繰り返しで温度上昇
自然発火温度の410℃を超えた
亀裂が拡大・外部床面に漏洩し、火災発生
13:07
火災発見
発災部上部の配管の一部が焼損、火災拡大
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発災の原因
漏洩(中圧ドレン配管破損)のメカニズム
➢ ドレン配管(3本)の硬化
硬度Hv460 (通常硬度 : Hv170~250)
Hv : ビッカーズ硬度(硬度の測定方法・単位)
➢ 水分と硫黄および応力の複合作用
⇒ 「硫化物応力割れ」により3本中の1本が破損
着火のメカニズム
➢ 原因は自然発火
➢ 保温材の介在による特殊な機構での自然発火
酸化・発熱・蓄熱の繰り返しで自然発火
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着火のメカニズム
着火要因
①裸火、②電気火花、③高温物体、④落雷、⑤静電気、⑥自然発火
➢ ①~⑤は発災時の状況から可能性なし
➢ ⑥自然発火の可能性
・内部重油温度 250℃
・自然発火温度 410℃
通常では自然発火しない
◆保温材の介在による特殊な機構での自然発火
【高圧ガス保安協会の断熱に関する基準(KHKS 0802(2005))にも記載】
重油の
保温材への
しみ出し
開始温度210℃
酸化・発熱
自然発火温度
に到達
(繰り返し)
蓄熱
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火災
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再発防止策
(1)既存機器の硬度点検の実施
硬度が高いことが懸念されるポンプの硬度確認
(実施済み)
(2)ポンプ製作時の硬度確認
・ ポンプ製作検査基準に、硬度測定を明確に記載する
・ 硬度測定結果を確認する
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