特許戦略

特許戦略
2002.10.18
事業の独占戦略
• 周辺特許(ブロッキング・パテント)取得戦
略
– 一つの製品でも、構造、部品、在室、製法、操
作方法などの特許が存在する
– 他社の新規参入を防止するため、周辺特許を
取得
• 未利用技術特許出願戦略
– 特許の出願により他企業の追随を免れる
技術公開戦略
• 自社の特許を比較的安いライセンス料でライセ
ンスする。自社技術をできるだけ多くの企業に使
わせ、自社製品の仕様を事実上の業界標準(デ
ファクト・スタンダード)にしてしまう。 VHS
• 自社だけの営業努力では新製品の市場が広が
らないため、他社にライセンスし、新製品の市場
全体の拡大をねらう。 インスタント・ラーメン(日
清食品)
ノウハウ戦略
• 専門的な自社技術を、敢えて出願せず、
社内機密として秘匿する
• 市場での占有可能性が低い技術、模倣さ
れやすい技術
• (特許として権利を得るには情報の公開が
必要)
• 中小企業では多くこの戦略を重視している
技術ネットワーク構築戦略1
• 企業間取引の媒介として、知財を使う
• 1.技術導入戦略
– 自社で製品等の製造技術を持たない場合に、
他社から技術を導入(ライセンス生産)
• 2.クロスライセンス戦略
– 自社の特許を使わせる代わりに、他社の特許
を使う
技術ネットワーク構築戦略2
• 3.技術供与戦略
– ①開発を自社で行い、得られた技術を商品と
して売る
– ②自社開発の技術を供与したり、共同開発し
て、開発ネットワークを形成していく
– ③ライセンス収入獲得戦略
• 特許を取っても事業化しないことがある。このよう
な特許を積極的に他社にライセンスする
取引関係獲得・改善戦略
• 企業間取引を獲得したり、既存の取引関
係を改善するために知的財産権を利用す
る
• (中小企業)
• 技術力・開発力を持つことで新しい取引先
を獲得できる