Ontologyを用いた 非文字資料の検索

Ontologyを用いた
非文字資料の検索
木下研究室
201002748 羽生
敏英
研究背景
• 近年、博物館資料をデジタル資料化し、インター
ネット上で公開する試みが行われている。
• 只見町インターネット・エコミュージアムもその
一つであり、民具に関する情報を公開している。
• しかし、その検索機能はユーザの意図した検索
キーから正確な情報を出力しないという問題点が
ある。
研究目的
• 以前までの研究では、階層構造に着目し民具
Ontologyの構築が行われていた。
• しかし、階層構造のため重複する記述が必要で
あった。
• 本研究では、階層構造とネットワーク構造を組
み合わせることで重複する記述を避け、只見町
インターネット・エコミュージアムの検索性の
向上を考える。
非文字資料
• 非文字資料において、
同名の民具であっても
採取地域や年代等に
よって差異が出てくる。
• 同様に異なる民具名の
ものであっても実際に
は同じものを指してい
る場合がある。
只見町エコミュージアム
検索失敗例
提案システム
提案システム
キーワード
の増加
Ontology構築
支援ツール
構築部分
既存の
Ontology
Protégé
• Protégé とは、
Ontology構築支援ツー
ルの1つである。
• 本研究ではProtégé 4.3
を使用する。
以前までの研究
• 以前の研究では、階層構造に
よって構成されている。
• 民具クラスの下位クラスとし
て、分類番号が位置している。
• そのため、どのような民具を
指しているのかが分かり難く、
新たに情報を追加する際に無
駄が多い。
民具データベースの構成
登録番号
民具データベースの構成
階層構造
ネットワーク構造
民具データベースの例
• Protégé 画面上にて、
赤枠部分にそれぞれ情
報を追加していく。
• 必要に応じて、黄枠部
分にも情報を追加する。
民具データベースの例
• Protégé 画面上にて、
赤枠部分にそれぞれ情
報を追加していく。
民具名及び
類似の呼称
使用目的
採取地域
使用材料
同名の民具や
追加情報が
あれば記述
• 必要に応じて、黄枠部
分にも情報を追加する。
研究結果
• 階層構造とネットワーク構造を組み合わせること
によって、重複する記述を省略することが可能と
なった。
• 只見町エコミュージアムでは、検索キー「服」に
対して該当する検索結果を返さなかった。
→ 民具データベースでは、検索キー「服」
に対し、衣類【上衣】もしくは衣類【下衣】
に属するものを検索結果として返した。
考察
• 同名の民具であっても差異が出てくる場合がある
ため、登録番号によって区別する必要がある。
→ 個々の民具に注目することで、より正確
に検索結果に反映することができると考えら
れる。
• 関連する情報について、色分けすることで視覚的
な分かりやすさを示す。
→ 情報の増加に伴い、点と線で結ぶ形では
かえって見難くなる場合があることが考えら
れる。
今後の課題
• さらなる語彙情報の追加
→ 異なるOntologyとの併合
• 情報追加の煩雑さ
→ 推論による民具情報の自動追加
ご清聴ありがとうございました。