計画事業に係る事後評価記載様式(初年度・2年度目)

計画事業に係る事後評価記載様式(初年度・2年度目)
Ⅰ 総合評価
地域の主体的な取組みと創意工夫による公共交通の活性化・再生を通じ、個性豊かで活力に満ちた地域
社会実現に寄与するために適切な事業を選び出し、当該事業を本格実施する環境を整備するための検討
を行ったか。
法定協議会及び実務レベルの協議組織である検討チームを適切に開催し、地域の公共交通を通じ
て、地域を活性化するために適切な事業を実施する中で、その問題点の検証、事業の見直しの要否
の検討等、当該事業を実施する環境の整備に向けて必要な検討を行った。
Ⅱ 計画事業の実施
① 事業計画に位置づけられた事業が適切に実施されたか。事業計画に位置づけられた事業が
事業計画どおりに実施されなかった場合には、適切な理由等が明らかにされているか。
事業計画において、「IC カードシステムの追加導入事業」、「バスロケーションシステム事業」、
「鉄道の運行情報提供事業」、「連節バス車両の更新事業」を実施事業として位置づけている。
事業計画に基づき、連節バスを5両を購入、IC カードシステムの追加、バスロケーションシステム
及び鉄道の運行情報提供各種機器を架装後、平成22年12月末に供用開始した。
主要停留所3か所にバスロケーションシステム及び鉄道の運行情報提供システムを設置し、平成2
2年12月末に供用開始した。
平成21年度、22年度事業の新連節バス15両、主要停留所9か所を全面供用により、事業計画
書に位置付けられた事業のうち、「IC カードシステムの追加導入事業」、「バスロケーションシス
テム事業」、「鉄道の運行情報提供事業」、「連節バス車両の更新事業」を完了したものの、「バ
ス停待合環境整備事業(デザイン性に優れた高機能停留所の整備)」を現場状況の関係から着手す
ることができなかった。実施完了できなかった事業については、今後も引き続き事業実施主体で事
業推進に向け努力していくこととなった。
Ⅲ 具体的成果
① 定められた評価方法・評価基準にしたがって、評価事項について事業を評価したか。
その際、事業の効果・影響とそれ以外の効果・影響を分離して評価したか。
平成22年度事業完了後に、総合事業計画において定められた、「海浜幕張駅とJR幕張本郷駅方
面のバスの所要時間の短縮度」、「海浜幕張駅とJR幕張本郷駅方面のバスの混雑率」、「海浜幕
張駅とJR幕張本郷駅方面のバスの利用人員実績」を把握し、事業評価を行った。
② 実施した事業が地域公共交通に関する目標を達成するために適切な事業であるかどうかを
検証したか。
幕張新都心地区においては、土地利用計画の更新が見込まれ、今後とも就業人口の増加が見込まれ
ることから、幕張新都心・JR京葉線とJR総武線方面のバスの輸送力の強化を図ることを目標とし
ている。
協議会及び検討チームにおいて、平成20年度に実施したアンケートや輸送人員などの調査から検
証した結果、実施する事業は目標を達成するために適切な事業である。
*必要に応じて、参考資料を添付して下さい。
Ⅳ 自立性・持続性
1 事業の本格実施に向けての準備
① 実施した事業を翌年度実施するにあたって問題点があるかどうかを検証したか。
事業の進捗管理及び関係者間の連絡調整を行っている協議会及び検討チームにおいて、翌年度の事
業実施に際し問題点がないことを確認している。
また、今後も継続して事業の進捗管理及び関係者間の調整を行う必要があるということで、合意し
ている。
② 実施した事業について利用者数が想定をかなり下回るなど効果が現れていない場合には、
翌年度事業を実施するにあたって必要な見直しを行っているか。翌年度も同じ事業を実施する
場合には、適切な理由等が明らかにされているか。
幕張新都心・JR京葉線とJR総武線方面のバスの輸送力の強化を図ることを目標としており、協議
会及び検討チームにおいて、アンケートや輸送人員などの調査から検証した。
その結果、実施する事業は目標を達成するために適切な事業であることを確認した。
2 事業の実施環境
① 当該事業の翌年度実施のための財源について検討を行い、財源の目処がついたか。
事業主体の財政支出によるということで関係者の合意が形成されている。
② 住民等による自主的な利用促進、啓発等の活動や協賛金拠出への協力等当該事業を
翌年度実施する環境を整備しているか。
幕張新都心・JR京葉線とJR総武線方面のバスの輸送力の強化に関連して、地元企業から組織され
るまちづくり協議会と自治体共同で、当該路線と接続する鉄道会社へのアクセス改善や施設改善に
関する要望活動等を継続的に行っており、事業効果をより高める自主的な活動がなされている。
③ 当該事業の本格実施のための財源について検討を行ったか。
当該事業は、すでに本格運行されている路線への事業であり、今後の事業継続のための財源の検討
を行った。
その結果、国費の他、主に事業主体が支出することで合意した。
*必要に応じて、参考資料を添付して下さい。
Ⅴ 住民の参加等による地域関係者の実質的な合意形成
① 協議会における審議事項が明確に定められ、計画事業の進め方、実施状況について審議される
体制となっているか。
法定協議会の規約が第1回法定協議会で制定されている。
計画事業の進捗管理及び関係者間の調整については、協議会で協議する他、実務レベルの協議の場
として、検討チームを設置して継続的に協議している。
② 協議会に住民が参加したり、住民の意見が反映される仕組みが設けられているか
(公募制、住民意向調査等の実施が協議会の運営要領において定められているか。)。
法定協議会の構成員には千葉市美浜区及び花見川区連絡協議会自治会長、地元まちづくり協議会会
長が含まれている。
また、事業について協議会のホームページで広報し、随時法定協議会事務局で質問や意見を受け付
けており、住民の意見が計画事業に反映される仕組みが設けられている。
③ 計画事業を実施するにあたって協議会が適切に開催されているか。
計画事業を実施するに当たり、事業着手前に協議会を開催した。
その後、随時、検討チームにより事業の進捗管理及び関係者間の調整を行っている。
④ 協議会の議事が傍聴、議事録や関係資料の公開等によって適切に開示されているか。
法定協議会の運営要領において、議事の傍聴は原則可能としている。
また、会議開催後、速やかに、議事録及び会議資料を協議会のホームページで公表している。
⑤ 地域公共交通に関する目標を達成するために適切な事業を翌年度実施することについて
地域関係者の実質的な合意が形成されたといえるか。
法定協議会及び検討チームにおいて、計画事業の進め方、実施した計画事業の結果及び自己評価が
審議された。
法定協議会及び検討チーム並びに市民や当該路線利用者からの反対の声もなく、地域公共交通に関
する目標やそれを達成するための事業等について地域関係者の実質的な合意が形成されたと言え
る。
*必要に応じて、参考資料を添付して下さい。