スライド 1

<2日目内容>
•HP更新内容の確認
•1日目提出のテーマの確認 (i-sys)
•課題の説明 (i-sys)
•班分け,テーマの決定・調整,班討論
•教員によるプレゼンテーションの見本
「原子が実在する根拠」
•プレゼンテーション方法論,情報収集方法論の講義
(時間があれば)
<プレゼンテーションのネタ>
「原子が実在する根拠」を例に取ると...
(1) メッセージは明確に(最後のスライド)
• 今では当たり前の「原子」という概念も,多くの科学者の長年
にわたる努力の末に確立された.
• 科学は大いなる空想をともなう仮説から始まる.
→ 自由な発想がブレークスルーを生む.
• 仮説は,懐疑論者の批判に耐え,多面的で大量の実験デー
タにより支持されて,初めて科学的真理となる.
→ 「ほんとうに?」と疑う心を忘れずに.
メッセージを明確にするためには,一文で書いてみるとよい.
(2) 小ネタ(意外性のある内容)をある程度入れる
• ボイルの法則(PV = 一定)で有名なボイルは近代的な元素の概念を提
唱した.
• ボルツマン定数(=気体定数÷アボガドロ数)に名を残しているボルツマ
ンは,原子論を擁護したが認められず,失意のうちに自殺した.
• 反原子論の急先鋒だったオストワルトは,後にノーベル化学賞をもらった
当時の化学界のドンだった.
• 原子論の危機を救ったのは,相対性理論で有名なあのアインシュタイン
だった(アインシュタインはやはり天才).
• 昼間の空の明るいのは,原子論でないと説明できない.
◎ 結局,面白いネタ(本ネタ&小ネタ)探しが重要!
• いかに面白くとも話の本筋に関係ないネタを話の中にやたらと入れるの
はよくない.
<情報(ネタ)の集め方>
(1) 情報のありかとアクセス方法
• 本(専門書,啓蒙書,辞典)
図書館(理大図書館その他),本屋
• 専門雑誌
• インターネット
インターネットで検索
• 専門家(学内外の教員,本の著者他),当事者(企業など)
• 現場
取材
見学,アンケート,実験
補足:
• 日本語で書かれた専門雑誌としては,「化学」,「現代化学」,「科学」,
「日経サイエンス」などがお勧め.
• 情報収集については図書館職員に相談する手もある.
• 課題提出システムを使ってアンケートをしたい班は申し出ること.
(2) インターネット上での文献検索方法
• 化学プレゼンテーションホームページのリンク集を活用する.
(3) 批判的・多面的に情報を集めよう
• 面白いネタであれば真実でなくてもよいという態度は不可.
• すべての情報が真実であると思ってはいけない.批判精神
を忘れずに.
• できるだけ多くの情報源から情報を取得する.
• 対立する見解を取り扱うときは,両者の主張の根拠を十分
調べ,どちらが正しいか公平に判断する.
結論先にありきではダメ.