牧師に望まれる霊性(8) -イザヤの霊的成熟理解通信科スクーリング 2013年1月29日・30日 1 この単元で学ぶこと • 神認識と現実の間にあるギ ャップをどう埋めるか • 神から祝福を受ける条件は 何か しかし、主を待ち望む者は新し く力を得、鷲のように翼をかっ て(新改訳)・翼を張って(新共 同訳、口語訳)上ることができ る。走ってもたゆまず、歩いても 疲れない。 (イザ 40:31) しかし、主を待ち望む者は新し く力を得、鷲のように翼をかっ て(新改訳)・翼を張って(新共 同訳、口語訳)上ることができ る。走ってもたゆまず、歩いても 疲れない。 (イザ 40:31) なぜ『しかし』なのか • テキストにはない接続詞 • 「しかし」を挿入せざるを得ない前後関係 あなたは知らないのか。聞いていないの か。主は永遠の神、地の果てまで創造さ れた方。疲れることなく、たゆむことなく、そ の英知は測り知れない。(イザ40:28-2 9) イスラエル民衆の神認識 なぜ『しかし』なのか • テキストにはない接続詞 • 「しかし」を挿入せざるを得ない前後関係 若者も疲れ、たゆみ、若い男もつ まずき倒れる。(イザ40:30) イスラエル民衆の現実描写 なぜ『しかし』なのか イスラエル民衆の神認識 霊的な行動の養成 『しかし』 イスラエル民衆の現実描写 『しかし』の挿入 現実から の逃避 主なる神 への不満 『 で も 』 『 し か し 』 現実への 挑戦 主なる神 への信頼 約束された祝福 • 新しい力の賦与 –刷新された力(真新しい力) • 翼を張って上る力 • 走っても弱らない力 • 歩いても疲れない力 しかし、主を待ち望む者は新 しく力を得、鷲のように翼を翼 を張って上ることができる。 走ってもたゆまず、歩いても疲 れない。(イザ40:31) 主の祝福を受ける条件 • 「主を待ち望む」こと – 誰にでもできるシンプルな条件 – 誰もがしているとは限らない条件 • 重要さを理解していないから • 心の余裕がないから – 決意を要する条件(自然発生的でない) 「主を待ち望む」-内容 • 知性と霊性の組み合わせ 1. 待ち望まなければならない状況に対する 知的な客観的状況理解 • 状況に秘められている神の意図を悟るために 2. それに介入して下さるはずの主の主権に 対する全幅の信頼、即ち信仰 • 神の神たるを知るために 「私は裸で母の胎から出て来た。 しかし また、裸で私はかしこに帰ろう。 主は与え、主は取られる。主の 御名はほむべきかな。」 ヨブはこ のようになっても罪を犯さず、神 に愚痴をこぼさなかった。(ヨブ 1:21-22) 「主を待ち望む」-姿勢 「主を待ち望む」とは 「私のたましいは黙って、ただ神を待 ち望む。私の救いは神から来る。神 こそ、わが岩。わが救い。わがやぐ ら。私は決して、ゆるがされない」 (詩62:1-2) 「主を待ち望む」-姿勢(1) • 沈黙の領域 ・身体的沈黙-目、耳、口 ・行動的沈黙-手、足 ・精神的沈黙-心 包括的沈黙 部分的沈黙 「主を待ち望む」-姿勢(1) • 沈黙の必要 • 神が神であることを再確認する沈黙 • 祈った祈りの結果を待つ沈黙 やめよ(新改訳)・力を捨てよ(新共 同訳)・静まれ(口語訳)。わたしこそ • 神の動きを察知する沈黙 神であることを知れ。わたしは国々 • 聖霊のささやきを判別する沈黙 の間であがめられ、地の上であがめ られる。 (詩46:10) 「主を待ち望む」-姿勢(1) 1. 沈黙すること • 沈黙の結果 • 生きている神に出会う経験 • 聖なる平安の体験 • 束縛からの解放感の取得 • 聖霊のささやきの判別 「主を待ち望む」-姿勢(1) 神の実在 心のきよい者は幸いです。 その人は神を見るからです。 静 (マタ5:8) 実在の投影 「主を待ち望む」-姿勢(1) • 沈黙を妨げるもの • 霊性の低下につながる生活環境 心 日本人の生活疾患 「悪魔が一番寄り つきやすい人々は、 雑音と雑踏との中でいら いらしている人」 カール・ユング (1875~1961) 「主を待ち望む」-姿勢(1) 1. 沈黙すること 鹿が谷川の流れを慕いあえぐよう に、神よ。私のたましいはあなたを • 沈黙の障害要因 慕いあえぎます。私のたましいは、 • 霊性の低下につながる生活環境 神を、生ける神を求めて渇いてい ます。 • (詩42:1-2) 神への飢え渇きの欠如 「主を待ち望む」-姿勢(1) 1. 沈黙すること •神の国とその義とをまず第一に求 沈黙の障害要因 めなさい。そうすれば、それに加えて、 • 霊性の低下につながる生活環境 これらのものはすべて与えられます。 • 神への飢え渇きの欠如 (マタ6:33) • 優先順位の齟齬 「主を待ち望む」-姿勢(2) 「主を待ち望む」-姿勢(2) 語る 何を 神の言葉を 神 の み こ と ば に 「主を待ち望む」-姿勢(2) 神に祈る・語る・願う 聴き入ること 「主を待ち望む」-姿勢(2) 2.聴くこと ・聴くことの重要性 ・神は「ことば」であるから 信仰は聞(聴)くことから始まり、 信仰は聞(聴)くことから始まり、 ・神は語られる神であるから 聞(聴)くことは、キリストについ 聞(聴)くことは、キリストについ ・信仰は聴くことに始まるから てのみことばによるのです。(ロ 「耳のある者は聞きなさい。」 てのみことばによるのです。(ロ マ10:17) (マタ11:15,13:9,マコ4:9,4:23,ルカ8:8) マ10:17) 「主を待ち望む」-姿勢(2) 音 Decoding 情報の蓄積 Encoding 聞 表 層 的 理 解 深 層 的 理 解 聴 心 人格の成長 「主を待ち望む」-姿勢(2) • 聞く -「聞こえる」 • 聴く -声を聞く -「聴き入る」 -人に聴く -耳で聞く -心で聴く -受動的聞き方 -能動的な聴き方 -情報の蓄積 -人格の成長 イエスがある村にはいられると、 マルタという女が喜んで家にお 迎えした。彼女にマリヤという妹 がいたが、主の足もとにすわって、 みことばに聞(聴)き入っていた。 (ルカ10:38-39) 「マルタ、マルタ。あなたは、い ろいろなことを心配して、気を 使っています。しかし、どうしても 必要なことはわずかです。いや、 一つだけです。マリヤはその良 いほうを選んだのです。彼女から それを取り上げてはいけませ ん。」(ルカ10:41-42) 「マルタ、マルタ。あなたは、い ろいろなことを心配して、気を 使っています。しかし、どうしても 必要なことはわずかです。いや、 一つだけです。マリヤはその良 いほうを選んだのです。彼女から それを取り上げてはいけませ ん。」(ルカ10:41-42) 「主を待ち望む」-姿勢(2) 2.聴くこと ・聴くことの大切さ 聞(聴)きなさい。イスラエル。主は 「静まりなさい。イスラエルよ。聞 ・神の命令であるから 私たちの神。主はただひとりであ (聴)きなさい。きょう、あなたは、 ・正しい神知識を持つために る。心を尽くし、精神を尽くし、力を あなたの神、主の民となった。あ 尽くして、あなたの神、主を愛しな なたの神、主の御声に聞き従い、 さい。私がきょう、あなたに命じる 私が、きょう、あなたに命じる主の これらのことばを、あなたの心に 命令とおきてとを行ないなさい。」 刻みなさい。 (申27:9-10)(申6:4-6) 「主を待ち望む」-姿勢(2) 2.聴くこと ・聴くことの大切さ 聞(聴)きなさい。イスラエル。主 ・神の命令であるから は私たちの神。主はただひとりで ・正しい神知識を持つために ある...私がきょう、あなたに命 ・正しい信仰生活を送るために イエスは言われた。「むしろ、幸 じるこれらのことばを、あなたの心 ・霊的に成長するために いなのは神の言葉を聞(聴)き、 に刻みなさい。 これをあなたの子 ・正しく聴かなければ、 どもたちによく教え込みなさい。 (申 正しく語れないから それを守る人である。」(ルカ 6:4、6-7) 「主を待ち望む」-姿勢(2) 2.聴くこと ・聴くための具体的方法 ・書かれた言葉を通して語られる神に聴く ・み言葉を読む ・み言葉に聴く ・み言葉を蓄える ・み言葉に応える 語られる神の声は書かれた 神の言葉に隠されている 「主を待ち望む」-姿勢(2) • 主を待ち望む 聴 主 • 主に待ち望む 祈 願 「主を待ち望む」-姿勢(2) 「主を待ち望む」-姿勢(2) 静 聴 聖霊のささやき 「主を待ち望む」-姿勢 神 迷 道 進 1. 沈黙すること のの い む か 成 脱 約 発 べ 2. 聴(聞)くこと ら 就 却 束 見き 主の臨在の認識 主に委ねる心の形成 聖霊の導きの確証 豊かな祝福への期待 祈りの人/瞑想の人 ナウエン『傷ついた癒し人』 祈りの人は,究極的には、他者 の中に救い主の顔を認めること のできる人であり、隠されている ものを顕わにし、到達できなかっ たものに触れることを可能にする 人である。 祈りの人/瞑想の人 ナウエン『傷ついた癒し人』 祈りの人は自分の中にある神 の働きを明確に表現するまさにそ のことによって指導者であり,他 の人を混乱から明瞭さへと導くこ とができるのである。(p.72) しかし、主を待ち望む者は新し く力を得、鷲のように翼をかっ て(新改訳)・翼を張って(新共 同訳、口語訳)上ることができ る。走ってもたゆまず、歩いても 疲れない。 (イザ 40:31) しかし、主を待ち望む者は新し く力を得、鷲のように翼をかっ て(新改訳)・翼を張って(新共 同訳、口語訳)上ることができ る。走ってもたゆまず、歩いても 疲れない。 (イザ 40:31) こういうわけで、このように多く の証人たちが、雲のように私たち を取り巻いているのですから、私 たちも、いっさいの重荷とまつわ りつく罪とを捨てて、私たちの前 に置かれている競走を忍耐を もって走り続けようではありませ んか。 信仰の創始者であり、完成者で あるイエスから目を離さないでい なさい。イエスは、ご自分の前に 置かれた喜びのゆえに、はずか しめをものともせずに十字架を忍 び、神の御座の右に着座されま した。 あなたがたは、罪人たちのこの ような反抗を忍ばれた方のことを 考えなさい。それは、あなたがた の心が元気を失い、疲れ果てて しまわないためです。(ヘブ12:1- 3)
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