スライド 1

縮小による診療報酬の減少が病
院経営をおびやかす
大 宮 医 師 会 市 民 病 院
さいたま市小児救急医療センター
安 田
正
少子・高齢化時代の医療ニーズ
診 療、ケア等に対するニーズ
・
・
・
・
・
・
・
予防
健康
急性期医療
在宅医療(かかりつけ医機能も含む)
長期ケア(慢性期医療)
リハビリテーション
ターミナルケア
等
そ の他のニーズ
・ 情報提供(インフォームド・コンセントや相談対応も
含)
・ 保健、福祉等との連携
・ 療養環境(アメニティ) 等
小児救急
-学会からみた到達点と課題
-
診 療システムの構築
マ ンパワー
経 済
患 者学
行
動
3 経
済
診 療報酬の改定
公 的医療補助制度の拡充
医 療政策
小児科学会、小児科医会での
社保委員会での要望事項について
1.小児給付率の引き上げ
【 基本的要望事項 】
子供の医療費が若年世帯にとって大きな負担となっていることは内
閣府統計局の資料にも明かである。事実、内閣府のアンケート調査
によれば、子供を産まない理由のトップは経済的理由である。多くの
地方自治体が小児医療費の助成制度を実施しているのはその現れ
であるが、制度が全国バラバラで不公平感は拭い得ない。小児と同
様に保護されるべき老人は医療・保健・福祉の面で小児より恵まれ
ており、医療費の負担が増えたとはいえ、その負担率は5%前後と、
小児の3割とはアンバランスと言わざるを得ません。子供は親の宝、
社会の宝、国の宝である。国の育成支援の具体策として、小児の9割
給付の実現を強く要望する。
2.予防給付の拡大
現行法では、予防給付は麻疹のγ-グロブリン、B型肝炎のワクチン等に限定
されているが、その有効性が認められているおたふくかぜ、水痘、インフルエ
ンザワクチン等任意接種もその対象に加えて頂きたい。最近、風疹の接種率
が低下し、今後先天性風疹症候群の多発が危惧されるが、対象年齢をオー
バーした定期接種も加えて頂きたい。これらの疾病の医療費と予防接種料を
比較すると、予防接種料の方がむしろ低額である。母親の社会進出の進む中、
エンゼルプランの健康支援一時預かり事業(病児保育)の施設も少なく、これ
らの病児の養護が社会問題となっており、その予防対策は急務である。又。こ
れらの疾病の合併症による社会的損失も大きい。更に核家族化により、育児
の悩み相談をする相手のいない母親が増加している。相談相手として最も適
任なのは小児科医であるのは言うまでもないが、必ずしもアクセスが良いと
はいえず、乳幼児健診、健康相談、育児相談の保険適用が期待されている。
3.小児加算の改善、統一
現行法には、多くの小児加算(新生児加算、乳児加算、乳幼児加算、
幼児加算)があるが十分とはいえない。
平成9年4月改定で乳幼児加算が3歳未満に統一されたのは、改善
の第一歩であった。小児科の医業経営を健全化するため、全ての
小児加算を以下のとおり、大幅な改善を要望する。
新生児
乳幼児(3歳未満)
200 / 100
100 / 100
乳児(3~6歳未満)
50 / 100
学童(6~12歳未満)
25 / 100
病院にとって小児科のメリット
子 育て支援としての地域医療
総 合病院としての役割
診 療報酬上在院日数の短縮
今 回の診療報酬改定の減少分を小児科でカバー
そ の他
今、政府がなすべきこと
政府・厚生労働省
縮
セ
医
(集約化計画を進めるために、有効、必要な措置)
小する病院・小児科に対する支援
小児医療連携加算の新設
集約化協力金の交付
外来初診料の増額、再診料の増額
ンター小児科に対する支援
地域小児科センター施設基準と地域小児科センター
入院医学管理料の新設
師が連携のため病院間を移動することに対する支援
連携強化病院と連携病院間の異動に伴う経歴の積算
に関する行政措置
効率・重点化への対応
地 域住民に対する理解
自 治体首長、議員に対する理解
地 域を支える。という意識の共有と
病
全体像を踏まえた病診 ・病々連携を
院機能評価の重要項目に
診
改革)
療報酬上の適正配置、行政からの
補助金等の経済的支援・措置が求められる
医
師の確保・定着(とくに小児科医の意識
財
源の確保
そ
の他
財源について、“子ども省”(児童省)を!
少 子化対策に役立つ組織
法 律の制定
予 算の要求や執行
省が出来ることにより、現在かかえている子どもの諸問題に対
して、本格的に取り組むことができ、安心して子どもを産み健
やかに育てる環境となり解決に繋がる。
医療保険分平均値
入 院
(
一
件
当
た
り
の
点
数
)
(
一
日
当
た
り
の
点
数
)
単位(万点)
外 来
(
一
件
当
た
り
の
点
数
)
(
一
日
当
た
り
の
点
数
)
単位(千点)
本人
家族
老人