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エスケーエレクトロニクス
石田
昌德
(イシダ マサノリ)
株式会社エスケーエレクトロニクス代表取締役社長
高精細化対応を中心とした設備投資、新規事業の推進で事業拡大を図る
◆2015 年 9 月期第 2 四半期の概要
2015 年 9 月期第 2 四半期の概況について説明する。FPD 業界の動向については、中国の CEC が南京市にお
いて、第 8.5 世代液晶パネル工場を稼働させた。酸化物半導体を採用し、省電力の液晶パネルを生産する模様だ。
また、台湾の鴻海精密工業、中国の中小型液晶パネルメーカーである天馬微電子、日本のジャパンディスプレイ
が、それぞれ第 6 世代の低温ポリシリコン液晶パネル工場を新設すると発表した。いずれもスマートフォン向けの
高精細パネルを生産する計画である。
新製品の販売が本格化したアップルが業績を向上させており、また、サムスン電子においては、1~3 月期の営
業利益が、2014 年 10~12 月期と比較し 12%増加したもようである。スマートフォン販売の回復により、2014 年 7
~9 月期を底に上向いている。
パネルメーカーでは、中国の BOE が、1~3 月期の純利益を大幅に増加させ、LG ディスプレイも営業利益が大
幅に増加しており、海外を中心に好調である。また、パネルメーカーの稼働率は、旧正月商戦、5 月の労働節商戦
などに向けて、引き続き高い水準を継続した。その他の動向としては、1 月に、ジャパンディスプレイ、ソニー、パナ
ソニック、産業革新機構の 4 社による有機 EL パネル開発の合弁会社「JOLED」が事業を開始した。各社の技術を
使い、試作ラインを 2016 年後半に設置し、2017 年後半にもノートパソコン、タブレット端末向けの有機 EL パネルを
量産する計画である。
パネル市況については、大型パネル市場では、テレビ等のディスプレイサイズの大型化によって面積需要が拡
大したことなどで、テレビ向けパネルの価格上昇が継続していたが、パネル需要が一服したことなどにより、一部
のサイズでは価格下落に転じた。スマートフォンなどの中小型市場では、大手ブランドの新機種や小米など一部
の中国メーカーが着実に販売台数を伸ばしたが、価格競争が激化しパネル価格は下落した。
フォトマスク市場については、大型パネル向けのフォトマスク需要は、前年同期と同様に堅調に推移した。また、
中小型パネル向けは、開発用需要が減少した一方、量産用需要が増加した。
◆連結損益計算書の概要
2015 年 9 月期第 2 四半期の連結損益計算書の概要である。当第 2 四半期における売上高は、中小型パネル
の開発に若干の停滞感はあったものの、大型パネルの開発および量産が好調だったことにより、フォトマスク全体
の需要が好調であったことなどから、前年同期に比べ 9 億 46 百万円増加し 104 億 61 百万円となった。
利益については、減価償却費負担は前年同期に比べ増加したものの、売上高が増えたことに加え、製品構成も
利益率の高い物件のウェイトが大きくなったことから、営業利益は、同 7 億 97 百万円増加し、25 億 43 百万円とな
った。また、経常利益は、同 5 億 99 百万円増加の 23 億 49 百万円、純利益は、同 3 億 14 百万円増加の 15 億 3
百万円となった。
設備投資については、前期に引き続き、高精細化対応を中心とした設備投資を実施したことにより、前年同期
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に比べ 9 百万円増加し 1 億 55 百万円となった。減価償却費については、前期および当期の高精細化、生産能力
拡大対応の設備投資の実施により、同 3 億 62 百万円増加し 8 億 18 百万円となった。研究開発費については、同
69 百万円増加の 2 億 1 百万円となった。
◆連結貸借対照表の概要
資産合計は、前期末に比べ 1 億 18 百万円減少し 217 億 89 百万円となった。これは主に受取手形及び売掛金
が増加した一方、現金及び預金、有形固定資産が減少したことによるものである。負債合計は、同 18 億 90 百万円
減少し 65 億 96 百万円となった。これは主に支払手形及び買掛金、長期借入金が減少したことによるものである。
純資産合計は、同 17 億 72 百万円増加し 151 億 93 百万円となった。これは主に利益剰余金、為替換算調整勘定
の増加によるものである。
以上の結果、2015 年 3 月末の自己資本比率は、前期末に比べ 7.9 ポイント増加し 62.8%となった。
◆FPD 市場の見通し
液晶テレビ市場については、2015 年は中国を含むアジア地域の成長が牽引し、台数ベースで 6.8%程度のプラ
ス成長になると見込まれている。2014 年に引き続きディスプレイサイズの大型化が継続する見通しである。4K テレ
ビは、出荷台数ベースで前年比 2.5 倍程度の成長が見込まれているが、一方で価格低下が進む見通しである。
タブレット端末は、2014 年がマイナス成長となったため、前年比ではプラス成長になると見込まれているが、大
型のスマートフォンとの競合などにより、成長率が低下してきている。今後もパネルの高精細化、狭額縁化、薄型
化などが進んでいくと見込まれており、加えて、10 インチを超える大型のタブレットの成長も期待されている。
中小型パネル市場については、スマートフォンが成長するものの、低価格機種の勢いは増しており、こちらも価
格低下が進んでいく見通しである。そのような中、4Kパネルに搭載したスマートフォンも発売される可能性がある
と見込まれている。
パネル市況に関しては、2015 年のパネル需要の成長率はプラス 8%前後と、2014 年の 2 桁成長から若干落ち
着く見通しである。また、需要が比較的堅調なことから、大幅な生産調整の可能性は少ないと見込まれている。こ
のような環境の中、引き続き高精細化、キャパシティ拡大のための設備投資が計画されており、地域別には中国
が特に積極的で、立ち上がりの際のフォトマスク需要に期待がかかっている。第 6 世代の低温ポリシリコン液晶パ
ネル工場への投資のほか、中国の BOE による第 8.5 世代(2017 年稼働開始予定)および第 10.5 世代(2018 年稼
働開始予定)の新規投資計画が発表されている。
◆2015 年 9 月期連結業績予想
通期での液晶パネルの需要は、高精細化・高精度化の流れを維持すると見込まれているため、フォトマスク需
要についても、世代にかかわらず、堅調に推移するものと想定している。上半期では、大型の高収益物件の前倒
し受注により大幅な増収増益となったが、年間を通じてのフォトマスク需要および業績は大きく変わらないと想定し
ているため、連結業績予想については、売上高 200 億円を見込むものの、前期および当期の生産能力拡大投資
に伴う減価償却費負担が大幅に増加すること、研究開発費の増加を予定していることなどから、営業利益は 23 億
円、経常利益は 23 億円、当期純利益は 15 億円を見込んでいる。
なお、2015 年 9 月期の期末配当については、1 株当たり 15 円を予定している。(平成 27 年 5 月 13 日・東京)
*ご注意*
平成 27 年 6 月 8 日現在、2015 年 9 月期連結業績予想の修正を行い、売上高 195 億円、営業利益 34 億円、経常
利益 30 億円、当期純利益は 19 億円を見込んでいます。
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*当日の説明会資料は以下の HP アドレスから見ることができます。
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*本稿は公益社団法人日本証券アナリスト協会のホームページに掲載された会社説明会要旨を同協会の許可を
得て転載しております。
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